IRP PRODUCTS 楽器の製作/修理ならお任せ下さい

2021年12月30日

2021年の総括(振り返ればいろいろありました)

 随分と書くことから遠ざかっている訳ですが、その間に貿易業務に現をぬかし、その技術を高める事に注力する数年を過ごしております。

 その間でも、こんな辺境のブログに対してひっきりなしに楽器修理のお声がけをいただけることは、誠にうれしく充実した日々を過ごしております。

 ここで初めて書きますが、2021年1月に濃厚接触者認定の上、自宅軟禁を余儀なくされたり、本当に守りたい人達の為に動いた事が裏目に出て、精神的なダメージを負うなど、2021年後半はそのダメージが深刻化したり、体調が悪化したり、本当にいろいろあった一年でした。

 昨年来、新型コロナが猛威を振るった結果、世の中の価値観が大きく変わり、生命倫理そのものの在り方を考える機会を持てた事は、今後の個人的な人生のロードマップの中で十分な糧を得られる稀有な時間でした。

 今年の地獄的な精神状況を振り返ればこれ以上落ちる事はないのではないかと思う次第。

 その間、今年後半は前からやってみたかったクラファンに挑戦してみたり(私の知識能力不足で失敗してしまいましたが)、そこそこ、ネットを使った販売チャンネルの模索や、その先を見据えた動きについて、自問自答を行えたのは非常に良い経験となりました。

 貿易関係や楽器関係に限らずビジネス全般において、いろんなアドバイスをくださった方皆様に厚く御礼をもうしあげます。

 来年はもっと貿易関係業務と楽器の両立を目指し、新しいビジネスの展開を考えております。
 もし貿易関係でお困りの方がおいででしたら是非お声がけいただければ幸いです。

 実績としては北米からの楽器素材の国際輸送や三国間貿易、アジア向け海上輸送なども手掛けております。

また新しいオミクロン株が猛威を振るう状況下に世の中が傾いてきておりますが、皆様何卒ご自愛くださいますよう、心よりお祈り申し上げております。

2021年12月30日 IRP PRODUCTS 主宰 新谷まさき

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2021年01月01日

2021年 あけましておめでとうございます

皆様
あけましておめでとうございます。

2021年元旦

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新年も何卒よろしくお願い申し上げます。

IRP PRODUCTS主宰:MASAKI NITANI
info-form@i-r-p.net
nitani.irp@gmail.com
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2020年12月31日

【年末のご挨拶】2020年もあと残すところ数時間

 忘れたことに更新している当ブログですが、最早年末年始の挨拶位しか機能していない有様であるにも拘らず、メールでいろんなお問い合わせを頂くことが多くなりました。本当にありがとうございます。

 今年はコロナウイルスパンデミックにおいて、精神的や肉体的に目に見える/目に見えない負荷が掛かり続けていて、正直、公私において、今までの人生の中でも最大レベルでヤバ目の年でした。

 正直、身の回りのあらゆる事に対する答えの無い暗中模索はいつまで続くのかは分かりはしませんし、コロナが仮に終息/更に酷くなるとしても、まだまだこの世の中を生きていかなければなりません。
 当方には世の中をどうこう出来る力はありませんので、あくまで長いものに巻かれるというか、所謂アフターコロナのニューノーマルな世界に一刻も早く順応するしかないのだろうと考えています。

 順応する意思はあるとは言え、直ぐには中々上手く行かない事も出るでしょう。当方らも口を糊しなければならない為、当工房の運営にはより一層厳しい条件が降りかかってくるでしょう。

 それらを予見しつつ、指針としての第一目標は、維持運営をいう事の勉強やアクションに集中すし、今後2021年の当工房の運営を見つめ直し、今後も無理をせずマイペースに、踏み外す事なく慎重な選択を繰り返す年となろうかと思います。
 
 お客様各位、私に関係して頂いた皆様に置かれましては、何卒来年もよろしくお願い申し上げる事と共に、2020年を形作った、ありとあらゆる人の仕事に感謝しながら、年末のごあいさつに代えさせて頂きます。

本年もありがとうございました。2021年も何卒よろしくお願いいたします。

IRP PRODUCTS主宰:MASAKI NITANI
info-form@i-r-p.net
nitani.irp@gmail.com
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2020年10月05日

コロナ

コロナ

今現在、業務が滞る事無く継続されております。医療現場、物流現場、サービス 業、全ての産業の最前線で活動されている皆様、本当にありがとうございます。

これから冬場に向かいウイルスの活性化が心配されます。皆様におかれましては 引き続き、感染防止にご留意をお願い致します。

当方は、コロナ禍により、様々な価値観が揺らぎ、経済性と生命を天秤にかける 様な言説が跋扈する状況下をうまく呑み込めず、日々過ごしています。

コロナ禍による低迷は仕方が無い事

大事な事は今後何を目指し、改善に向けどんな取り組みを行い、次世代にどんな 楽しみを残してあげられるか。これを目標として今後の事業展開を当方では考え るに至りました。

●取り組み事項●
IRPプロダクツとしては、今一度楽器修理事業への再投資を行い、幅広いお客様 との出会いを求めていきます。その為にはこれまで以上の知識の向上、経験の積 み重ね、サービスレベルの向上、提案技術等々の向上に努め、チャレンジ性のあ る取り組みを行います。

やりたい事の具体例:
業販商材の開発
動画制作
文筆関連
裏方作業
Etc…

その中の視点で、楽器の事ならいつでも頼れるを基本コンセプトとした業務の再構築を進め、最小ではなく最 良の投資による今一度収益可能作業の創出に関する可能性を探ります。そうする 事によって、これまで忘れがちであった、自分が出来るサービスの本質や、働く 事の本質を再確認し、道を究め、明るく情熱をもって仕事に取り組める環境の再 構築につながればと考えております。

●いまさらなんで?●
もう随分とBLOGを更新する事を忘れていた感じですが、なんとなくただ日々の仕 事をこなしながら生きています。ただ漫然と、コロナ禍が始まって、息苦しい/ 生き難い状況になってきている状況下、何らかの行動をとらなければならないと いう焦燥感、倦怠感を、今回挙げたような取り組みを行う事で、少しでも和らげ ることが出来るのではないかというきわめて個人的な考えが元に有ります。
もしそれを行動に移してみた場合、どこまで自分自身がやれるのか、この社会の 中で有って、自分の立ち位置をもう一度再確認したいという想いが、この半年間 でどんどんと強くなってきています。

幸いにして当方、周囲の方に助けられながら、楽器の修理事業以外にも、貿易 や、その他沢山の業務を手掛けているのですが、コロナの影響が激しく、貿易関 係の取扱量が著しい下落をした半面、巣籠の関係か、楽器の修理の引き合いに関 しては、かなりの量のバックオーダーが入り、全く動きがつけられない様な非常 に良くない状況に陥っていました。

好きでやっている事とはいえ、一人で全部をやるのが、ここまでキツいという事 も、過去に経験した事の無いレッドゾーンの様相を呈しています。

とはいえ、キツい状況に陥るのも全ては自分の立ち振る舞い等の積み上げによっ て出来上がった訳ですが、それも考え方やスタンスを変える事によって(お金以 外の)新しい切り口に変える事も出来るのではないかと考えています。

全ては自分次第という言葉が有りますが、それはまさにその通り。ただ、自分を 追い込まないようにコントロールしながら、気負う事なく、慎重に新しい事に チャレンジして行く為に、請願のようなものとして今回の記事を書いてみました。
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2020年01月14日

遅くなりましたが、2020年 年始のご挨拶

あけましておめでとうございます。
大変遅れてしまいましたが、新年のご挨拶にて失礼いたします。
本年も何卒ご愛顧頂ければ幸いです。

昨年、実は本厄でして、個人的にも仕事的にも無茶苦茶な事が多々起きてしまい、
精神状態も結構ギリギリまで行っておりました。
内容は一つづつ書いていくと、収まり切りませんし、碌なことも有りませんので、
気持ちを切り替えて、今年は心機一転前向きに生きていこうと思っております。

と、元旦に思った所でしたが、、、年始から既に下記の様な事が起きており、
「厄」ってのは統計学なんでしょうが、よく出来ているし、続くなあ、、、といった感の有る2020年のスタートでした。

有った事を書いてみますと、

何年か前に文春砲を浴びた古い知人の社長に会う機会が有って、散々愚痴を聞かされたり、
遠巻きに知っている人が失踪したり、
とても古くから可愛がって頂いている恩人が大病になったと聞かされたり、
行きつけの居酒屋で飲み仲間が飲んでる最中にぶっ倒れて救急搬送に付き合ったり、
その飲み屋で絡んできた他業種の某社の営業マンと喧嘩したり、
楽器の修理等の受注量がオーバーフローしたり、
貿易仕事はしょっぱなからトラブルに見舞われ、
プライベート上も諸々の事後対応に追われていて手が回らないとか、
他人の依頼で設計していた基板のキャンセルを食らったり、

これが年始一週間で一気に来るという波乱含みな始まりでした。

昨年が本厄で、プライベートも無茶苦茶な状態に陥っていたわけですが、、
最早ぐったりしていて、1/13日は流石に起き上がる事すらできませんでした。

まだ後厄ですので気が抜けませんね。

なんだか今年も盛りだくさんな年になりそうですが、引き続き2020年もご愛顧頂ければ幸いです。
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2018年01月01日

2018年 年始のご挨拶

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 新年明けましておめでとうございます。 謹んで初春のお慶びを申し上げます。旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。

 昨年は本当に色々な事が有り、公私共々非常に密度の濃い一年を過ごさせて頂いた事、皆様に厚く御礼申し上げる次第でございます。

 本年も一層のサービス向上を目指し、誠心誠意努める覚悟でございます。当BLOG上では中々情報発信もままならぬ中ではございますが、また、お目にかかれますことを楽しみにいたしております。BLOG上からにて大変恐縮ですが、何卒、本年も昨年同様のご支援をよろしくお願い致します。

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IRP PRODUCTS代表

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2017年02月05日

輸入の代行について

 ここ何年かですが、、貿易と楽器と言う部分の隣接分野がシンクロする場面が多く、個人輸入の代行をする事が多くなってきました。貿易と言ってはなんですが、例えば、特殊工具ですとか、アメリカの個人ビルダーのピックアップですとか、そう言う物を海外から取り寄せて欲しいと言った依頼です。

 早い話、依頼主さんから「英語とかよく解らないんで代わりに通販してくれませんか?」と言う感じ。

 私は普段、結構大きな物を輸出入する事に慣れておりまして、商取引関係の貿易書類等を取り扱う業務も行っております。その為、出来る事は大抵の事は協力させて頂きますので、海外通販等、ハードルが高い/面倒臭いなあとお考えの方は一度ご相談頂ければと思います。

 但し、欲しい商材の販売元が、日本に送る事に消極的で有ったり、注文はどこかの指定の商社を通せと言った取引条件の場合は、ご協力が難しい事も有ります。そういった場合はご容赦頂ければと思います。

まずはメールにてご相談下さい。

メールはこちらから
http://i-r-p.net/contacts/

IRP PRODUCTS代表

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2017年01月01日

2017年 年始のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

今年も、皆様によりご満足頂けるサービスを提供できますよう邁進する所存でございますので、何とぞ変わらぬご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。

今一度、皆様方に更なる御支援、御鞭撻をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

IRP PRODUCTS代表

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2016年12月31日

2016年、年末のご挨拶

皆様、いつも大変お世話になっております。

早いもので、年末のご挨拶をさせて頂く時期となりました。
皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
今年も沢山のご縁を頂き、より一層多岐に渡る方面よりご愛顧いただけました事、本当に、感謝の念に堪えません。ありがとうございます。

来年も、更に良いご縁を頂けますよう誠心誠意努力する所存ですので、
より一層のご支援を賜りますよう、IRP PRODUCTS.NET一同心よりお願い申し上げます。

時節柄、ご多忙のことと存じます。
くれぐれもお身体にはご自愛くださいませ。
来年も相変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げて、歳末のご挨拶とさせて頂きます。

良い年をお迎え下さいませ。

IRP PRODUCTS代表

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2016年04月30日

生存報告2016年上半期

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普段の私は、貿易関係業務に置いて腹芸一発で大体の事を乗り切る、大嘘の世界で暮らしているのですが、楽器関連事業に関してだけは嘘がつけない性質で、良く言えば器用貧乏/採算度外視等と言われたりしたり、こう言う仕事の場合、書ける事書けない事なんてのも結構ある物で、ここ何年か、地下に潜って公にしてこなかった案件の幾つかを公開しようかなと思います。

と言うのも、契約だとかそんな面倒臭い仕事は実の所、全案件」の4割程度で、それ以外は大抵フリーに記事を書いて良いにもかかわらず、私自身が忙しい事も有ったり、して記事をアップしてこなかっただけなのです。生存確認のメールを下さる方が稀に居らっしゃるのですが、生きてますし、リペア事業も順風満帆とは言えませんが、それなりにこなしている次第。

では一体何をやっていたかと言うと、日中の殆どの時間を貿易事業に費やしており、それが事の他、面白かった為どんどんのめり込んでいき、楽器の方に割く時間配分が減っていたと言うのは事実です。

そんな仕事の幾つかをご紹介。
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@某社のPVの撮影等の手配。
プロデューサーには何パターンか居ると思うのですが、この時の私の仕事はとにかく人をマッチングしてビデオを撮ると言う仕事に徹していました。まあ実際そこまでが勝負なので、収録の日はスタジオで立ってればいいだけなんですけどね。

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A人生初の自分喋りの宣材コメント録り等を。その後、この音源は幾つかのバージョンを自作し、色んな所で使っていたりします。イメージはスーパーの魚屋の呼び込みテープみたいな物。
これはこれで面白かったなあ。

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B某ギタリスト様からのご依頼で某社ヴィンテージラックマウントエフェクターの制御モジュール製作。
これは物凄く勉強させられたと言いますか、ヴィンテージ機器を今のシステムに混入使用させる為のマッチングインターフェースの作成でした。これを行う事によってデヴィッドギルモア的なS.O.S(サウンドオンサウンド)を構築出来るので、技術的に非常に勉強になりました。やっぱり楽器店様が売れる商品を作ってくれと依頼してくる仕事も大事ですが、こう言う個人の為だけに存在するワンオフ機材を作る事が出来たのは、ある種の自信に繋がりました。

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C何年かぶりにギターテックで現場復帰した事。
やっぱり現場でミュージシャンと話しながら、音を作るのは楽しいと再確認。しかしまあリハとバラしはやっぱり何回やってもきつい。これも今後は機会が有れば展開として非常に面白いので、どんどん再開していきたいと思う所存。

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D友人のプロデューサー/ディレクターからマッキーのラックマウントミキサーを譲り受ける。
これによって、信号の並列処理実験がやりやすくなったので、前まで使っていた自作ミキサーは取り敢えず引退へ。そもそもミキサーって最近は高くないから、自作する程の事は無いんだけど、マッキーは流石に期待通り/ブランドイメージ通りの音質。そしてリアンプモジュールも完全に受動素子のみのアナログで組んである為電源要らずのエコな子。そして高音質保証。なぜなら設計元が価格の超お高いリアンプユニットのコピーだからですが。自分的に改良したい点は幾つかありますので改良をすれば、完成。こう言う自分用の自作物はいつまでたっても完成と言うか終わりが見えないですね。

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Eとまあマッキーのミキサーを導入してから家でリアンプや軽いデータ取りのデモを録る事が多くなったためコンデンサマイクを購入。所がコレはアマゾン辺りで売られている大安物で、改造したら超高額マイクと渡り合える等言うかなり飛ばし気味の記事をネットで見た為試しに購入。ノーマルとその記事通りの改造後だと確かに雲泥の差では有るけれど、後は好みの世界。以上。

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F相変わらず楽器内蔵用プリアンプの引き合いを沢山頂戴してまして、写真の物はちょっとした増幅機能を持たせた、高音質バッファーになります。この後も少し注文が続いた為、増産したのですが、増産した途端、発注が止まり在庫化すると言う、まあいつものスパイラルですね。でも音質は色んなミュージシャンからのお墨付き。

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Gとうとう、オリジナルPUの開発に乗り出しました。
長年ここがこうだったらいいのにな〜と言う部分について改良を加えました。未だプロトタイプ第一弾ですので、これからもっと改良を進めて良い物に仕上げたいと思っています。因みにヴィンテージPAFクローンから、IRP発案の完全カスタムハムバッカーの2機種です。

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H2004年あたりから、これまでご愛顧頂いていた楽器内蔵型ミッドブースターですが、諸般の事情でもう2スタイルのミッドブースター回路を追加する事にしました。旧タイプは今の在庫が掃ければしばらく完全受注生産型に切り替わります。長い間私の生活を支えてくれた回路でしたので、在庫をゼロにするのは、誠に名残惜しいのですが、、何せ新型の方がずっと音が良いんだもの。それはしょうがないですよね。これは幾つかのミュージシャン様とのディスカッション/使用実験で実証済みです。因みに増やすスタイルの回路でもう一つ。これは楽器内蔵用オペアンプワウです。80’S当たりのギタリストが好んで使っていたあのトーンが手元でコントロールしやすくなるので良いのではないかと思い、開発しました。ご興味が有れば是非お声掛けください。

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Iヴァイオリンを譲り受けたのですが、その方所有の別のヴァイオリンを修理してほしい等と言う、私にとって珍しい話が舞い込んできました。昔から思っている事ですが、ヴァイオリンの製作家/修理家とギターの製作家/修理家とは、世間的にも扱い的にも大きな隔たりが有ると思うのですが、こういう職性の垣根を越えて依頼を下さる方は物の本質を見据える力を持ったお客様なんでしょうね。

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Jそんな訳で相変わらず、大阪港区や難波、新地、本町界隈で大酒を飲んでます。酒は癒し。

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と言った所での生存報告ですが、如何だったでしょうか、これらは特段この上半期だけの話では有りませんので、何年か前の話も交じって、ほんのごく一部に過ぎません。こんな暮らしをしてますが、もし楽器の修理等ご用命頂ければ幸いです。
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2016年01月01日

2016年 新年あけましておめでとうございます

2016年1月1日
明けましておめでとうございます。

大晦日近辺は例年よりのんびりした物で、自分用ギターのメンテナンスなどをしながら新年を迎えております。
例年通り一般のお客様向けの受付は1/4よりとさせて頂きます。
ひとつ2016年も何卒ご愛顧の程、宜しくお願い致します。

昨年一年、本当に周囲の環境の変化の年でありまして、楽器修理やエフェクターの店頭販売、楽器店様のバックヤード業務等、様々な事にチャレンジさせて頂く事が出来ました。又相変わらず貿易系業務に関わっているのですが、今まで手掛ける事が考えられなかったような巨大且つ巨額の案件や、動く数字大きさたるや、想像を絶する世界に足を踏み入れたのも今年の事でした。ここに至るまでに様々な御助力頂いた方や、お客様には御礼以外の言葉が見当たりません。本当に有難うございました。


本年も旧年同様、お引き立ての程宜しくお願い申し上げます。

IRP PRODUCTS代表

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2015年12月26日

2015年もご愛顧ありがとうございました。

こんにちはIRP PRODUCTS代表です。

IRP PRODUCTSにおける2015年中の受注業務も12月28日(月)までとなりました。
今年もご愛顧下さったお客様には感謝の言葉しかございません。
沢山のご用命、本当にありがとうございました!

来年の受注開始日は2016年1月4日より開始いたします。

そして来年もどうぞ宜しくお願いします。

IRP PRODUCTS代表
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2015年01月02日

2014年のご愛顧のお礼と2015年のご挨拶

遅ればせながら明けましておめでとうございます。既に幾つかの作業を開始しております。一般のお客様向けの受付は1/4よりとさせて頂きます。本年は昨年以上の受注が出来る様環境を整える所存。2015年も何卒宜しくお願い致します。

どうやったって終わらない仕事を抱えていても2014年は既に終わりで、
それでいてもやはり仕事を納めなければならなかったのですが。

これは私事では有りますが、ご報告を兼ねて。

昨年年末に世話になっていた貿易系の仕事から一時離れる事となりました。
ここに至るまでに様々なご助言、励まし等、有難いお言葉等を頂きまして誠に有難うございました。

これらに端を発した話等はさて置いて、早速既に次に向けて動き出しておりまして、既に幾つかのお引き合いを頂いており、大変恐縮している次第です。
私程度の人間でお役にたてるのであれば、ぜひご協力させていただきたい所存、新年より宜しくお願い致します。

今年を良い年にするには、妥協をせず、甘言に惑わされず、嫌な物は嫌と言う主義へ進路を変え、自分の主導を自分に取り戻す為に地盤作りや、色んな物のあり方についてもう一度取り組み直す年にしようと思っております。

さて楽器についてですが、、昨年の記事でリノベーションの話と言う話を書いたのですが、ヴィンテージは元より、工場のライン生産された物で、なんだか愛情をかけきれないな、、なんていう楽器も安易に買い換えるより、徹底したメンテをしてやれば、生まれ変わる事も度々あります。

それ以外でも、、、、最初の内は可愛がられていた物が、その内愛情が薄れて、、、綻びや風化などで見た目も機能もがた落ちになって、仕方なくそこに有るだけになっている楽器、、、プレーヤーさんなら誰しも一本や二本、身に覚えがありますよね。

そういった楽器、今年も大量にお待ちしてます! しっかり磨いて、作り変えて、生き返らせますよ!

そうすれば、楽器を通じて、演奏の道具以上の何かが獲得出来るのかもしれません。

リノベーションとは、動機や理由又はその内容は、その時々において依頼者の内包的な心の有り様を示していて、それを欲して実行する事は「物」を大事にすると言う事もさる事ながら、心に豊かな森を茂らせる栄養を欲しているとでも言うんでしょうか、そういった無形では有るけれども確かな栄養が心に蓄積できると思うのです。これは有る友人の言葉を借りれば、「粋」呼ばれる生き方の原動力にも繋がると思っています。
そう言う心に栄養を貯め込む為にも、今年も精一杯作業させていただきます。

そんな訳で、月並みながら、本年も皆様のご愛顧とご指導の程宜しくお願い致します。

2014年12月31日 IRP PRODUCTS 代表

お問い合わせはこちらから
http://i-r-p.net/contacts/

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2014年11月15日

隣接分野の与太話

まぁ相変わらず、与太話が続く訳ですが、今回は自身が口を糊して所属する分野に隣接する世界について書いてみようかと思います。

さて、IRPももう随分ネット上では長く生息しておりまして、なんだかんだで10年ですか。
その間色々な事が有ったのですが、まあ一つ一つの事案は置いておいたとして、このネットの上からの現実世界へのアプローチと言う方法で、色々やっておりますと、引き合いだったり、ご依頼だったり、問い合わせだったり色んな出会いが有ります。

そんな中、作業内容がギター修理製作開発と近しいけれど、ギターではない方面の方との出会いがそこそこ有ったりします。例えば三味線の方ですとか。そういった方々が所属する所を隣接分野と定義してお話を進めて行きたいと思います。

さて、当の私はと言うとギター修理だけに留まらず色んな引き合いや、様々な環境の要因からとある貿易系の仕事にも関係しているのですが、この貿易関係の仕事と言うのはギターに限らず楽器業界の隣接分野としてかなり身近で有り密接な関係の存在でして、例えば弦一つ取ってもそうですし、木材やディマジオだとかダンカンのPU、そもそもボリュームゾーンとして国内で最も売れるフェンダーやギブソン等と言う海外ブランドの楽器は、全て海外から輸入されて来た舶来品に当たります。つまり貿易による取引の後、日本に入ってきている訳ですね。これを隣接分野と言わずしてと言った所でしょうか。

そこで私は食っていく為と言うだけでなく、隣接分野に対する知的好奇心の範疇から、数年前から貿易関係の仕事も手掛ける様になり、今に至っています。

さて、なぜこのような話をするかと言うと、隣接分野と言う物は必ず自分が所属する分野との間に深い溝が有り、だからこそお互いが利害関係なく、むしろ共存共栄できる関係であると私個人では考えております。

そんな所から、私は隣接分野間に横たわる深い溝を飛び越えて、広い視野を持ち、硬直化した楽器というジャンルから脱却し、柔軟な頭の持ち主になりたかったのであります。とにかく動かしてみない限り、何も始まらない。。社会科見学の様な物ですかね。

とまあそんな事で覗いた貿易の世界は奥が深くて、想像していたよりも面白い分野で有りました。経済情勢だとか何だとか、その先に何があるかはわかりませんが。

ただまあ、これだけ世の中が閉塞感満載で、年々消費世代の人口ボリュームが尻窄みで有る事を鑑みると、楽器の世界は全く持って明るい兆しが無く、早い段階で隣接分野の可能性や貿易立国日本の置かれた特殊事情に賭けて飛びこんで見た貿易の世界ですら閉塞した状態なのであります。勿論この世界にも隣接分野が有りますからそこを見て回って人と出会っても、各所先があるのか?この先どうなんだい?という感覚が拭えないでいます。

こんな時代だからこそ、今まで通りの沈思黙考もそろそろ終わりにして、何か動き始めてみる・・・というのも重要なんじゃないか?なんて強く思うようになってきました。そもそも世の中のせいにばかりしていては、何よりも面白くない。どうせ不平、不満で終わってしまいますからね。

そんな感じで、そろそろ色々整理して身軽にシンプルに動けるような体制にシフトする時期が来てるなあと感じていて、隣接分野と出自の楽器分野の融合を自分主導で始める時期が来ているのかなと。

さてこの考えを練って乾かして形にして行けるのはいつになるのやら。

更に話は少し逸れてしまいますが、、

Kindred Process from Visual Inclination on Vimeo.



私は本来、こう言う牧歌的な暮らしをギターの世界でしたかったんですが、個人的な事情やら、業界の諸事情やら周囲の何やらは残酷なもので、何を間違えたか真逆の電話とメール着信音が鳴りまくる生活を送ってます。。

ロハスだとか、ノマドなんて言葉も一時期流行りまして、ブラブラしてた事があり、その頃何気にすれ違った、H社かF社に入社していたらお金の面は置いといても、随分それに近い生活を送っていた可能性が有ったかもしれませんが、叶いませんでした。

その時、ディレクターとして来て下さいって言ってくださった長野県F社の社長さんには今でも感謝しています。諸般の事情でそれは実現せず、、後にその社長さんが亡くなったと言う話を聞いた時、遠い目になって、あの日見た長野の山稜に実現しなかった 未来を想ったものです。

それから8年程経って、今、全く形態の違う忙しい生活を数パターンのタスクで処理しながら口を糊して想う事は、色々整理してシンプルに暮らしたいと言うことと、上記にも書いたその繰り返しですが、そろそろ諸般の事情などに妨げられず、主導を自分に取り返す時期に差し掛かって来たかなと、そんな事を常に考える昨今なのであります。
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2014年11月05日

リノベーションの話

いつもながらの話、ビンテージ系(否、ビンテージそのもの)っていうのは、
何がしかの時代感やオーラという物をオーナーの気迫と共に纏っているような気がしてなりませんね。

何でしょうね。この形容しがたい感覚というものは。技術屋とプレーヤーの知と美の絡み合いといった、、、
雰囲気が有るとか、味わい深いとか・・・いろんな表現で曖昧な言い方を一言で纏めてしまう魔法の言葉が

「ヴィンテージ」

誠に甘美に映り、響きにすら感じられる、崇高な言葉。

決して昨日今日ではできない、一朝一夕を超えたある種の普遍性でありながら、
懐かしさ・・・音楽への貢献、文化を編んで行った歴史等々様々な要素がプレーヤーにとって
特別なオーラを漂わせていると言っても過言ではないでしょう。。

なれば、楽器演奏文化の成熟化・多様化が行き着く所まで行き着いたとて、
この手のものが通常の演奏に耐えられる状況を保っている事が非常に希少で、
少しでもプレーヤーの演奏状況というものを整えてやるのも私共に課せられた重要な仕事なんでしょう。

という事で沢山ビンテージギター(一般的な意味でのフェンダー/ギブソン以外でも)を持ちのお客様からの、
レストア依頼そのものは市場ニーズと相まって、今後恒常的にかような仕事も増えてくるのかもしれませんね。

さて、このエレキギターというのは、当時の名品といわれる物の多くは、生産年が古くなればなるほど所謂伝説的な話が付き物で、
なぜ生産されたのか、なぜこのような構造なのか等不明な事も多く、脚光を浴びなくなった後は、人間と同じでどんどん調子を崩していく物です。
子供で言えば青年期を卒業し中年に差し掛かった辺りで体調を崩したから直してくれといった感じでしょうか。

私共ではそんな往年の名品の修復作業という御依頼を割合昔から多く手がけさせて頂いております。

そういった楽器の殆どは、今となっては詳細不明やトレンドではなくなったパーツが取り付けられていたり、、、
なので、新しいPUやパーツに交換したり、ネック/ブリッジを掃除して、
場合によってはフレット/ナットを打ち変えて、弦を張って調整してって・・・

弾くなら弾き続けてあげないと、放っておいた状態を再生させるのは、本当に大変なのですが、
幸いにして、現在はパーツ供給が豊富で、また規格化がずいぶん進んだ時代でもありますので、
工夫次第でトータルバランスが取れていれば、、、
そういう風に手間かけてやると思いの外使える様に音楽的にも生き返るものです。

逆に言うと、手間隙をかけて、かわいがってやらないと、いい面を発揮してくれませんってな話。

話は変わって、いつも思うんですが、私は写真が得意ではなく本当に下手な部類です。
最早、単なる記録・・・位にしか考えていないので、カッコいいアングルだとか、
光の加減がどうだとかあんまり気にして撮っていません。そもそも撮れないって話なんですが。
iPhoneぐらいしかまともな撮影機材は無いですし。

そんな、日々の記事で写真に無頓着の私の撮った写真にすら、日々の作業を行っていると、
時々、修復作業前の写真と、修復作業後の写真に言葉に表せない何というか、、
明らかに後者の方が楽器全体にまだまだ戦えるぜ!といったオーラが感じられる事があります。

これは写真の撮り方で変わっているのでは有りません。
あくまで楽器その物の変化であり、それ以上、以下でもないんです。

大量生産大量消費の時代はとうの昔に終了して久しく、ここの所特に感じることなのですが、
楽器演奏を楽しむ人口のボリュームゾーンその物が、随分ご年配の方へシフトしてきて、
そういった方が昔手に入れたまま仕舞い込んだ楽器というのは相当量眠っていると私は思っております。

それを若い世代へ引き継ぐ(一般的に価値のあるヴィンテージ楽器に留まらず)レストア文化がひとつの世界として
成立する時代がそこまで来ている様に個人的にはここ数年感じるところではあります。

そうやってひとたび蘇った往年の楽器達は、現在売られている昨今の一本とは全く異なる相貌と雰囲気を持っている筈です。

ちょっとやそっとでは真似できない風貌。風格。音色。

そんな楽器を持って現在過去未来すべての音楽を奏でる事はきっと素敵な事ですよ!

又少し話は変わって、先日来たお見積もり依頼の話。

一般的なフェンダー系楽器は適合する部品を手に入れて、自分で色々工夫の上、組み立てれば、取り敢えずギターの形にはなるけれど、細かい所が上手く行かないので、最終調整をしてほしいと言う見積もり。

個人的にこう言うお客さんの見積もりとか実作業が大好きで、予算の縛りとか割とすっ飛ばす勢いの見積もりを書く事が多く、後でもっともらっときゃよかったなー失敗したなーと思う事が。。


言葉は悪いですが、場合によっては事故車をレーシングカーに作り替える作業って言うんですかね。もう一から作った方が速くないかい?的なw

そんな見積もりの最中に思い出した事。

プロのプレーヤーの知人が自分で組んだストラトがどうにもチューニングが合わないって言うので、回ってきた仕事が有りまして、、これが実機を見たら、トラスロッドが折れてネックがアホみたいに順反っていたと言うケース。

結局費用的にネック交換になったのですが、結果採算度外視で全体的に改修の手が入り、これはもうれっきとした事故車をレーシングカーに作り替える様な作業でした。
実はその時の仕事がメーカーを辞めた後、一発目のプロデビュー戦で、それ以降今に続くって感じだったりします。
因みにその楽器は今でもレコーディングで使っているらしいので、徹夜仕事でしんどかったけど意味が有る仕事だったなあと。

それからもう随分の時が経ってしまいましたが、今も作業場にはその時の楽器の写真が貼ってありまして、そんな原体験が有るからか、プレーヤーが自分の好みに応じて組んだだけの、そこには自分ではどうにもできない要望とか夢と希望とか、そんな物が一杯詰め込まれている楽器を仕上げて行くのが、ある種の天命でもある様に感じています。

一から作ったり、修理したり、企画したり、海外OEM関係の仕事も楽しいけれど、原点はここだなとつくづく思い出させて頂いたお見積もり依頼でした。

もし家にそういえば、こんな奴が転がっていたなあ・・・とかいう事であれば、
そういった往年の楽器を一度試しに一線級に使える様レストアしてみるなんてのは如何でしょうか?

もしその作業の途中、お困りの事があれば是非ご相談ください。

ご相談はこちらのメールフォームから!


http://i-r-p.net/contacts/



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2014年01月07日

安い楽器だからっ・・・!

一応世間様では本日から仕事始めと言う所が多いのでしょうか、本日は頂くメールが非常に多く、年始より非常にうれしい悲鳴を上げており大変有難い状態となっております。

ただ送られてくるメールの中で、一つ気になる事が有ります。

それは遠慮がちに
「安いギターですけど●○××は出来るのでしょうか?」
「中古で買った素性が解らないギターなんですけど弄る価値は有りますか?」
「安い楽器ですけど、作業して頂けますでしょうか?」
「別の所で断られました」
と言った類のメール

私、そんなに敷居高くないですよ。遠慮は要りません。私で良ければどんどん相談して頂ければ幸いです。

むしろそういう楽器こそ次にあげる理由から手を掛けていくべきだと考えております。

安い楽器を「意図的に」手にされる方は、恐らくご自分でメンテナンスなり改造を行い、自分に向いた楽器と言うのを知っている方、又は道楽としてそういった作業が好きな方だと思われます。

所が、純粋に音楽に興味を持ち、ギターを手に取った初心者が手に取るであろうエントリーグレードの楽器と言うのは、得てしてネック/ナット/ブリッジ/フレット等が酷い状態になっており、非常に弾き難い印象の物が多い事も確かです。それに気が付かないまま練習をして、「変な癖が付く(上手くならない)」若しくは、、「Fのコードが抑えられなくて。。。」と言った事で弾く事を諦める方が少なからずおられ、それは大変もったいない話と言えます。

どんなエントリーモデルで安価なギターで有ったとしても、少なくとも代表的なモデルのコピーで有れば、生産自体には実績が有ります。こう言った楽器の場合は余程の不備が無い限りに於いて、ある程度の弾き易さ等は後の調整/加工でどうにかなり、適正な弦高とテンション感さえ楽器に与えれば、恐らく多くの方が「Fのコード」で楽器を諦める事はないと思うのです。それと共に「Fのコード」で楽器を諦めた人の中には、手に取った最初の楽器がもっと弾き易い楽器であったならば、挫折せずに楽器を弾き続ける人が増え、それが楽器演奏者人口の裾野を広げたであろう事は想像に容易い事です。

所がエントリーモデルのほとんどが、メーカーやブランドホルダーにより、品質を差し置いて採算利益重視の作りっぱなし、売りっぱなしのケースが後を絶たず、非常に弾きにくい物が世の中には氾濫しててしまっております。本来であればメーカーのカスタマーサービスを含めたバックヤードがきっちりすべき所なんですが、このビジネスは全体の利益構造が脆弱な事や、音が出ない等の破損修理とは別の側面で、人間の感性判断による「弾き易い/弾き難い」の明確な線引が出来ない為にバックヤードでは対応しきれず、殆どの場合それらは上手く機能していません。そもそもメーカー等にとってバックヤード整備は利益を生む分野ではないと言うの事も機能しない一つの要因でしょう。

そんな考えから、逆に私は安価な楽器を真っ当にすると言う作業を断る事は有りません。楽器が弾ける人が増える事は、文化的側面から見ても、業界構造から見ても、廃棄される楽器が減ると言うエコの観点から見ても明らかに前向きだと考えております。

私にとっては、安価な楽器も高価な楽器も扱うスタンスその物は同じです。ただしそれ相応の予算が必ず隣り合わせですから、それはそれ相談の上にて落とし所を見つけ、精いっぱいの所まで作業を行いますので、冒頭に書いた通り、お気軽にお問い合わせページよりご連絡を頂ければ幸いです。

それではよろしくお願いします
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2014年01月03日

2014年幕開け

皆様あけましておめでとうございます。

2013年中は皆様にご愛顧頂きまして、誠に充実した濃い1年を過ごす事が出来ました事を厚く御礼申し上げます。
例によって昨年もあっという間に1年が過ぎましたが、思い出すと、、
それはそれはバラエティーに富んだ、多方面の方々とビジネス上のセッションを繰り返す中、様々な分野の情報が入ってきては咀嚼/処理を行う事で、世界の形と私の役割と言う物がこの歳になってやっとですがおぼろげながらに見えてきた次第。

これは去年も書いた事ですが、、、
IRP PRODUCTS.NETは相変わらずで、表立っての活動は停滞している風ですが、それでも新たに出会うお客様や、遥か遠方からのご依頼、果ては海を越えた彼方からのコンタクト等、本当にご愛顧頂けるお客様/仲間に恵まれております事、大変有難く感謝の一念でございます。

皆様に感謝する気持ち、本来であれば直接お会いしてお伝えすべきですが、ネット上より失礼させて頂きます。

皆様にとってより良い一年になる事を心より願っております。

ネック折れ作業.jpeg
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2013年10月05日

最近何かと話題になってるコメ原産国偽装の話。

最近何かと話題になってるコメの話。
http://mainichi.jp/select/news/20131004k0000e040225000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0930/NGY201309300010.html
仕事上で米の貿易に関して結構分析的に手続き等も含めて調べた事が有りまして。

今日改めてWorld Markets and Tradeの統計資料を見ていくと、ちょっと古くて2008年の単年データでは、日本は生産量7,680<消費量8,250(輸入米込、原産国内訳不明)となっていて、備蓄米2,768程あるようです。(各々千トン数値換算)

備蓄米に関してはミニマムアクセス等、別の話になるので置いておいて、生産/消費だけ単純に比べるとなるほど。と。

更に貿易統計上は年間20万トン程日本米を輸出してますし、雑感としては当たり前のように、普段食べるお米には外国産が混じっていて当然だと思うのですが、問題は原産国表記の偽装と言う事で、JAS法以外該当法令を調べたら、下記の通り。解りやすいので引用。

http://www.pref.okayama.jp/page/detail-71068.html

他にもこの法令のきっかけになった事故米転売事件とか、なかなか味わい深い資料なんかも出てきた。

http://www.caa.go.jp/seikatsu/2jikobeikoku.html

当然ながらコメの場合原産国表記が袋にしか書いてない訳で、一旦開封して流通しちゃうともう解らないないだろうねえ。

外食産業でも産地表記が義務であるならば、もっと普段から目にする筈なんだけどなあ。日本米以外の原産国表示。でもそんなのあんまり見かけないよなあ。と思ったら卸が既に偽装していたと言うなんともアレな話。

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元々輸入米には数量限定の輸入割当制度(しかも申請が速い者順に近い、申請者リスト資料を見た事が有りますが大手商社がズラッと並んでいて最早割り込みが難しい)が有るから、実輸入者からエンドユーザーまでかなり簡単に追跡調査出来るという意味合いから行くと、事実上美味しい商売では全く無くなったと言う訳。

消費者自体に国産神話が有って、それに縋らないと売れない業界的構造の弱点が有る為にこう言う事が起きるんだろうね。

楽器業界にも似たような所あるよなあ。などと。

ニュース見ていて思った事をメモ代わりに走り書き




おまけ
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW1310012400002.html
社長のコメントが下種過ぎて中々香ばしい。いるよなーこう言う本業が疎かな人。

後、備蓄米の保管倉庫に勤めていた知人の話では、米の保管は政府からの支払いが確実だし、単価が高くていい金になる仕事だったって言ってなあ。
posted by IRP Products at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月31日

年末のご挨拶

今年一年ご愛顧くださいまして誠にありがとうございました。
あっという間に1年が過ぎましたが、思い出すとそれほどの早さはなく非常に密度が濃い一年でした。
blogの方は相変わらず停滞しておりますが、それでも尚ご愛顧頂けるお客さまに恵まれております事、
大変有難く感謝の一念でございます。

皆様に感謝する次第、本来であれば直接お会いしてお伝えすべきですが、ネット上より失礼させて頂きます。

皆様良い年をお迎え下さいませ。

2012/12/31 IRP PRODUCTS 代表
posted by IRP Products at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月02日

東日本大震災に関し

この度の東日本大震災にて被害に遭われた方、そして今なお苦しみの只中に置かれている方に対し心よりお見舞い、尊い命を失われた方に対しご冥福を心より申し上げます。

地震発生よりずっとblog記事にて発信していく事をせねばならないと想い続けてはいた物の、あまりの惨状に言葉を失い、立ち尽くし、無力であればある程、こうして文章を書くという事が出来ずにいました。

幸か不幸か、私の様な零細個人商店にもご覧のBLOG/HPというコンテンツが有り、尚且つ、これが幾許かのお金を生み、口を糊する事に役立たせて頂いております。

これは一重に皆様からの厚いご支援の賜物であり、心よりの御礼を申し上げる次第でございます。


3月11日に起きました東日本大震災に関し、情報収集をするにつけ、私個人でも何か役に立てる事はないのだろうか?と思うに至り、2月分の弊社での売上確定後、全額個人として日本赤十字の方を介し寄付させて頂く事に致しました。


それに付随し、公共社会に参加する人間の社会性と義務と義憤心その他諸々、他にも私が出来る事が有れば継続して支援が出来れば。。と考えております。

私が持てる力で出来る事としては、この度被災された方や破損した楽器/機材の修理を通し、心のケア等の側面から支援出来ましたら幸いでございます。

どれだけ続けられるかわかりませんが、被災された方の楽器のメンテナンスを引き受けさせてください。時間はとても掛かりますし、そもそも今楽器がどうこうなんて言ってる場合じゃない!と言う方が大半なのかもしれませんが、高額部品の交換を伴わないメンテナンスの範囲であれば無償でお請けします。
(ヴィンテージの修理や、ボディー割れ/ネック折れ等は要相談とさせてください)

ただ、こういった事を始めますと、被災の線引基準により大変なトラブルに発展しかねない事も重々承知の上です。慎重に打ち合わせをする事と、この辺りはもう人の心の可能性と温度に賭けています。
なんとか支援に参加できれば。と思います。


この記事をアップするに当たり正直身内からの猛反対が有ったのは事実ですが、しかしながら私が出来る事は恐らくこれ位の事しかできないのではという事で、反対を押し切って始める事にしました。


人々が永遠に同じ相の下で共にあらん事を願います
posted by IRP Products at 15:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする