今回はT様と言うお客様から頂いたローカット具合をコントロール出来るエフェクターの製作依頼を頂戴しましたので、オリジナル設計にて製作させて頂きました。
今回のご要望の骨子は以下の通り
@S社のギターに内蔵されているローカットトーンをエフェクトペダルにしたい
Aコントロールノブを右に回すとローカットされていく様に配線
Bパッシブでご希望でしたが、その他機材の外部要因等、諸般の都合から増幅回路を内蔵する事。
また、回路のフロー等、物理的な都合から増幅後にローカットを行う事に。
CLEDは青色で高輝度の物を使用
Dラベルやデザインはオリジナル
そんな内容で製作スタート
こんなユニバーサル基盤でバッファ増幅部分の実験機を作ってしまいます。
この回路は安定性も高く、原音に対するカラリングも非常に少ない優秀な回路でして、私共の色んな回路のインプットバッファに使われています。
過去に実験販売していたArchetype-Element(楽器内蔵型プリアンプ)の主要回路でも有ります。
こちらは小型な使用パーツの目途が付き次第、再生産しようと計画しています。
まあそんな回路に所謂ローカットフィルター(要素としてはRCの1次フィルター回路)を取り付けて実験を繰り返します。
とまあこんな感じで部品を取り換えて色々聞き分けて定数を決定していきます。
一次フィルターは簡単な計算でもカットオフ周波数は出せるんですが、繋ぎこむ相手は楽器ですのでコレは音を聞いて、色々な定数の部品を取り変えながら決定した方が早いなーと思います。
ただ、設計の下準備の段階ではスタジオ用機材でアナログ64バンドのグラフィックEQを使って有る程度、カットオフ周波数を決めてあったりするんですけれどね。
そんな感じで完成!
今回は二台ご注文頂いておりましたので揃った写真を。
T様、ご注文ありがとうございました。
またのご依頼お待ちしております。
あまりきれいな写真が残っていませんでしたが、こんなオリジナルエフェクトも製作可能です。
気になった方はぜひお気軽にご相談を!