2021年11月11日

【クラウドファウンディング活動報告その3】基板の生産に着手!

本日は電材屋さんからの部品が到着した為、いよいよ基板の生産に着手いたしました!

20211024基盤画像.jpg

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 最近は半導体を含む電材の世界的な流通不安から、電気部品の値上がりや、欠品などが目立つようになってきました。とはいえ、今回使用する部品はまだまだ流通在庫が豊富な物のみを取り扱いますので、それほど調達が困難というわけではありません。調達が困難(というか中々進まない)なのは以前の活動報告に書かせていただきましたゲインコントロールポットのみの感触ですが、もしかすると同梱するステレオジャックあたりも調達が怪しい所です。。

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 ポットとそのごく一部近くにある部品を除いて54台分の基盤を組み立ててみました。



 こんな感じで手ハンダしていきます。

 因みに作業効率の関係から、1枚9台分の回路基板を分割する前に部品を実装しています。 これだけで約1日ぶっ通しで作業をしていまして、並べてみるとかなりの手ハンダ数です。

 正直この作業はハンドメイドらしく無茶苦茶に時間が掛かり、精神的な消耗もかなりありました。まだ残りの台数の作業は現在随時作業中です。

 さて、今回、音質に直結するフィルター用のコンデンサはメタライズドポリエステルコンデンサを採用する事にしました。(黄色い四角い部品の事)

 これはFaithful Link社のフィルムコンデンサで、無誘導構造、自己修復性、小型を特長とします。ケースに入れエポキシで充填してあるため、耐湿性があります。特性がよく、ひずみ(いわゆるギター的な意味ではなく電気的な意味)も少ないので、オーディオ回路に最適な部材の一つとされています。

 そこから考えると楽器に封入するには最適な選択なのではないかと思い採用に至りました。トップ画像のサンプル品に使用したコンデンサは自分で所有していた所謂デッドストック品であった為、変更しましたが、音質的、組み立て作業的にも、この選択は正解だったと感じています。

 所謂エレクトリックギター類の楽器向け電気回路は、音質という理屈では説明しきれない所がありますが、正解と不正解(勿論回路的には安全な設計をしています)の境界線、そのどこかに心地よい音質が存在するのではないかと個人的には考えています。

もしよければご支援頂ければ幸いです。
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【クラウドファンディング活動報告2】基板製作と発注について

20211024基盤面付画像.png


今回は基板の製造について、ご説明いたします。


 回路その物は既に何年も前から手作りで製作している物で、今回のクラファンプロジェクトを行うにあたり、基板用CADで清書し、さらに面付加工(一枚の基板板に複数枚の基盤をエッチングする方法)をとりました。


 製造委託の協力会社様にも感謝!


 この様にした事により、基板の製造単価=1台単価を落とし、量産することが可能となります。問題点があるとしたら、この面付を行う際、1枚モノなら動いていたものが、面付作業ミスで何らかのデータがコピペされず、パターンが正しくエッチングされていない等のリスクがあり、正常に動かない基板を量産してしまう可能性がある事でしょうか。


 かなりチェックしましたので、今回は大丈夫だと思うのですが、実物が来て組み込んでみるまでは本当の所ドキドキです。


 基板の発注自体はかなり前に済ませていたため、既に手元にありますのでテスト的に回路を組んでみた所、無事に動作したのでほっとしています。



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【クラウドファンディング活動報告その1】ゲインポットの手配関係について


20211022ポット画像.JPG

先日来、ネット経由で国内A社とポットの購買に関して打ち合わせを行っています。

(添付画像は過去に試作品の時に手配した際の画像です)

今回80台分の準備ですので約10%の歩留まりを含め90PCSの購買をお願いすべく交渉中です。

一回の発注数量が多ければそれなりに価格面は抑えられるのですが、楽器に取り付けるには楽器のボティに対してのねじ切りナット部分が11ミリでエレキギター系回路に求められるローレット式ポットとなると、そう安くはなりません。

とはいえ、このパーツが最も今回の回路の肝になってくるため、どうしても手抜きが許されませんし、信頼性の高いパーツを使用したいため、A社製パーツは必要不可欠なのです。


現在電子部品の世界的流通が鈍くなっている中、どれだけ上手くタイムラグなくシームレスに手配できるか、チャレンジ中です。

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2021年11月09日

ミッドブースタープリアンプのクラウドファウンディングを始めました(camp-fired)

皆様大変ご無沙汰しております。
新型コロナも数値的にはずいぶんと落ち着いてきたような感じですが、果たして本当にそうなのか、数字のマジックではないのか?等と色々な微妙な気持ちになる日々ですが、皆様はどうお過ごしでしょうか?

ワクチンが効いた説などもありますが、3回目のブースター接種、または抗体が無くなる頃に再度ワクチンを打たなければならないとか、いろいろな事が言われていますが、本当の所はよくわかりません。

どうやったって、大本のウイルスが消滅せず、決定的なワクチンの開発がなされていないのであれば、当然ながらこれからも自衛を行わなければなりません。

企業で働くのであれば、当然ながらテレワークや、どうしても現場に出る必要がある場合はどんな小さな事でも自衛を続ける事が肝要かと思います。

そんな中、個人的に色々あり自由に使える時間がごく短期間ボンと出来てしまった為、それを無駄にする事無く使い切ろうという事で、これまでずっと個人的に開発してきた、楽器内蔵用ミッドブースターの量産化作業に勤しんでおりました。

とはいえ、当blogはかなり放置状態ですので殆ど開店休業状態でしたので、果たしてこのblogにこれらの情報をアップロードして効果があるかどうか、あまり自信がないのも事実なのですが、何らかの名刺代わりで、世の中に対して製品を送り出すプラットフォームが沢山有るのでそれを利用してプロモーションを行ってみたらどうだろう?と、、

そんな訳で、今回キャンプファイヤー様にお世話になり、クラウドファンディングを始めてみる事にして、実は既に先行でSNS発信はすでに行っておりました。

https://www.facebook.com/masaki.nitani
https://twitter.com/i_r_p
https://www.instagram.com/irp_nitani/

エレキギター内蔵用ミッドブースタープリアンプ製作及び販売サイト構築したい!
https://camp-fire.jp/projects/view/499186


上記リンクから詳細をご参照ください。(又は下記のQRコードから当該ページにジャンプできます)

20211109当該ページQRコード.png

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現在キャンプファイヤーのスタッフの方とのmtgを行いながら、リターンや各種の追加、本文の文言などの調整に調整を重ねておりますので、今後もう少しリターンを増強したいと考えています。

この辺りもう少し勉強してからチャレンジすればよかったと思ったりしています。。

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外観はこんな感じになってまして、ストラトなどのパネルマウントの楽器にはバッテリースペースさえ確保できれば、取り付け可能な仕様となっています。

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今回これを量産した理由って実はこんな感じでして、楽器の中にプリアンプを封入組み込む事で、楽器本体の出力信号を安定させたり、ミッドブーストを行えたりで、シングルコイルの楽器一本で色んなシーンで使い勝手がよくなりますので、練習スタジオに行ったりする際の荷物を減らす事が出来るとか、レコーディングでの音色の対応力の幅が増えたり等、利点がいっぱいある為、どうにも偏執的に何年にも渡ってこだわりを尽くして開発に成功しました。

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実際の取り付け画像はこんな感じになっています。ご自身で簡便に取り付けが可能なようにプレ配線をしてお届け予定です。

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また、廉価版としてブーストポットとバッテリースナップとステレオジャックを除いたリターンも現在キャンプファイヤーサイト側で準備中です。


そんな訳で、キャンプファイヤー経由でご支援を頂ければ大変助かります事と共に、SNS等でシャア頂けると大変助かります。

実は名刺代わりでのクラウドファウンディングの為、資金的に殆ど持ち出しです。色々厳しい状況下ではありますが、こんな感じで、漸く世の中に販売できるような状況を少しずつではありますが整えていっています。


今回、IRPPRODUCTSオリジナル設計のミッドブースター内蔵ストラトキャスターを、たまたま持ち込み修理で作業場にご来訪頂いた六嶋啓太さん(https://www.instagram.com/rockn_guitar/
に弾いて頂く機会がありました。かなり雑ですが、音色がわかるような動画を一本youtubeに上げてありますので、音色の確認は下記の方で行って頂ければ幸いです。



途中の喋りは邪魔ですが、ニュアンスだけは伝わるかなと。記録用映像の為、今後もっとわかりやすい動画を撮影しようと思っています。

#irpproducts
#guitarrepair
#diyeffects
#irpproducts
#handmadeeffects
#preamp
#midbooster
http://i-r-p.net
E-MAIL: info-form@i-r-p.net

I had the opportunity to have Mr.Keita Rokushima (https://www.instagram.com/rockn_guitar/) play the Stratocaster with a built-in mid booster designed by IRPPRODUCTS.

Speaking on the way is an obstacle, but I wonder if only the nuances can be conveyed. Since it is a video for recording, I am thinking of shooting a video that is easier to understand in the future.

IRP PRODUCTS.NET
Presided over "IRP Products", a research studio for musical instrument manufacturing and repair. For more information, visit the website and also engage in trade operations. (Probably a former long-established musical instrument maker who holds a customs clearance qualification and is quite rare in Japan). Basically, we will follow each other on Instagram etc.

#irpproducts
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2015年02月21日

ブティックエフェクターって?

先日ツイッターのタイムラインで流れて来た記事を読んで、ブティックエフェクター/ペダル(この言語感覚もおかしいとは思う)界隈は、記事の言葉を借りれば「ブティックODペダルの世界 -ステマという名のデカくて湯気の立ったクソの山」って事が大変良く解る良記事でした。

Gear Otaku: コラム:クレイ・ジョーンズが語るジョン・ランドグラフとボブ・バートの真実、そして日本のブティックペダル市場の夜明け 前編
http://gear-otaku.blogspot.jp/2015/02/clay-jones-john-landgraff-bob-burt.html

記事の内容を掻い摘んで言うと、「日本製(設計)エフェクタの回路の部品を数個取り換え、違うケースに入れただけでオリジナルエフェクタとして販売していた。しかもそれを音が良いと言って有難がって買う人たちが沢山いた」と言った所。詳しくは実際の記事を参照いただきたい所です。

界隈一連の連中については、売る側がかなり分が悪い様で、回路開発のイニシャルコストを一式、言葉は悪いですが盗んでる訳ですから。

後、彼らの販売プロモーションの手法が所謂ステマを使った事と、高名な誰かがデモンストレイターを務め、世界的に評判になった体のペダルを貶す事が心情的になかなか出来ないギタリストの心理へ、巧みに催眠を掛けて高額で売りさばく商売で有ると言う事。

またランド●ラフに至っては、実装がとんでもないので(気になる方は画像検索してみて下さい)、不調をきたした2台ほど過去に完バラの上組み直し修理の依頼を受けた事がありました。それでもシリアルが若いと中古市場で15万位するらしいですから、なかなかのものです。彼らがパクる大元になったエフェクタは日本製で1万円前後なのにも関わらず。

技術はその内容と原価に応じて適正な価格でなければならない等と言う気はさらさら有りませんし、見習うべき点は営業マンとしては無くはないけれど、この流れには違和感を覚える事は確かです。

こういった流れを見るにつけ、私はこれらの筋から一定の距離を置き、技術屋として可能な限り自分のオリジナルな回路をクリエイトして、あくまでプレーヤーから求められる様な物を作って行きたいと考えております。

多くのプレーヤーさんはクリエイターとして血の滲むような努力でステージに立っているのに、それを支える技術屋が回路丸パクリなんてのは。。やっぱりちょっとどうかと。ただビジネスとしてはそう簡単ではない事も、一方では一端のビジネスマンで有る身の上の経験からも重々承知してますし、この登場人物すべてが様々なビジネス観と得意分野を持っている事は想像に容易いです。その分、拗れると問題解決の技法がどうであれ遺恨は残ると言った感じ。

ここまで長く書きましたが、本題は先日発売したIRPハンドメイドエフェクターは、ネットに落ちていた回路図とパターンをパクって組んだ物では有りません。と言う事。

これらはちゃんと自主設計でして、ネタばらしをしますとファズ以外の回路の中身は電気回路に詳しい方からしたら、なんて事は無い汎用8ピンIC非反転増幅回路にフィルターを上手く追加し、尚且つ電源の低インピーダンス化を一つのICで行った、、、電気回路の教科書を切り貼りして、楽器の入出力を可能にしただけの誠に品行方正なオリジナル回路です。それらを構成する受動素子の定数もちゃんと計算式に基づいて割り出してあります。

ファズについては、定義があいまいなので簡単な説明を。
汎用のトランジスタ2石を使い、2段の増幅回路を設計しました。使う電源にもよりますが、1段目でhfeギリギリまでの増幅量を持たせて非反転増幅回路とし、2段目ではフィルタリングと増幅を行うようにしました。但し、2段目は敢えて反転増幅回路を使い、終段からネガティブフィードバック回路を伝わって、1段目に音声信号を戻した際に、一段目とは反転した音声信号を戻す事で、所謂交流信号がフェイズして周波数特性が無茶苦茶になる事を利用したファズです。このネガティブフィードバック量の調整を実機では一つのノブに集約し、フィードバックコントロールと言う言葉で表現しました。ある種のトーンコントローラーともいえます。また内部には出力量をコントロール出来るVOをトリムで内蔵しており、全開にするとそれはそれは壮絶なファズになります。

これも元々はトランジスタの教科書記載の古典的な回路を参考に、如何に音を無茶苦茶にできるかを実験していて出来た物です。勿論参考にしたい楽曲が有ったのですが、レコーディングデータが無くどんな回路かも想像がつかない為、手探りで作りました。

上記の二パターンの製品において、共通する電気回路の教科書からの引用について、それすらもパクリと仰られる方がいたならば、恐らく私とは永遠に話はかみ合わないでしょう。

これら教本は結局の所、基礎技術解説のための資料です。それらはある種、学習/商用利用される前提の物で有り、それを用途により最適化するのが各々技術屋の仕事として我々が持っていなければならない基礎的教養の様な物と考えております。

なぜならトランジスタやICの動作原理も知らずにオリジナルと呼べる回路を作る事は常人では不可能と言えます。周囲の部品だけを理屈抜きでやみくもに交換してどうこうなんていうのはナンセンスですし、運が悪いと他に繋ぐ機器を破壊してしまいます。ですので、そう言ったフェイセルケアの面からも電気回路の教科書からの引用は、それが各用途に最適化されている場合においては回路開発の正道と考えます。又その教科書を著した著者の方へは最大限のリスペクトを常に抱いております。

話を戻し、件の記事に出てくる登場人物からは、一方の話だけで判断する訳ではないのですが、その原典の設計者へのリスペクトを(多少ヒロイック気味に語るクレイジョーンズ氏を除いて)感じられない所が違和感の核心ですね。。。

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後はエフェクタに限らず、自作文化が盛り上がる事は物凄く正しいと個人的には思っている所もあり、少なくとも我々の様なアナログ回路を弄る人間にとって、部品の入手性が高くなる事は誠に喜ばしい半面、ネット上に溢れたあらゆる既存の回路図や基板パターンを流用し、元の記事の言葉を借りれば第二、第三のガチョウが生まれる事も今後もまた必ず有るという危惧もあります。

これらのコピー品の歴史を紐解いていくと、私が知る限りでも該当する事案がかなり多く、古くは●社がM社の製品の回路を無断コピーの上、輸出で多大な利益を得、世界的企業になった例なども有り、この問題は根がかなり深いのです。コンプライアンスなどと言う言葉も生まれる遥か昔の話ではありますが。(それはそうと●社は最近、大リストラが有ったそうですが、今後は一体どこに向かっていくのでしょうね)

韓国/中国のコピー品問題を笑えない日本の楽器業界の過去の暗部ともいえます。

そも楽器本体からしてそうで、ストラトやレスポールのコピーなどなど枚挙にいとまが有りません。又、これらのコピー品訴訟関係の資料なんかは結構面白くて、ついつい収集して紙資料として暇な時に目を通すのですが、時系列が理解できると、その後の着地点なんかを見るにつけ、中々楽器業界はある種独特でダーティーな側面を持っている事に気づかされます。これらの事案の参加プレーヤーが全てミュージシャン気質と言うのも面白さに拍車を掛けているように思います。
ご興味のある方は一度ネット上の情報と裁判記録などを閲覧してみて下さい。

話を本道に戻しますと、世界は有る側面ではビジネス上の数字が全てです。その数字を達成する為に誰が何をするのか、したのか、買う側にもそれなりのリテラシーと確かな耳と判断力を持っていてほしいと切に願う次第です。「1万円or15万円」価値観は人それぞれですがお金は有限です。

ですのでもしIRPのエフェクタが沢山の方の指示を得、販売数が伸び、商品寿命が尽きるまでこの形で長くサバイブ出来ていけば、それはとても幸せな事だと思っています。色々な点でアイヴィー楽器様の方でもご理解が有る担当者様に恵まれ、販売に際し、適正な価格設定をして頂いているようですので、寧ろ健康的且つ理想的な関係で有ると感謝の念しか有りません。

こう言った記事が出る度に、IRPの奴も何かのパクリなんだろう?と勘繰られるのが嫌でここまでは走り書きしてみました。

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これは余談と言うか個人的な思い出話ですが、、

もう随分古い話で、ご本人が存命かどうかも解りませんけれど、一番最初に電気回路の手ほどきを受けた方が元々ヤマハの開発&リペアマン、今でいうA&R担当だったとの事で、30年ぐらい前には製品の開発をやっていらしたそうです。

この記事を読んで、彼曰く、「楽器業界の電気は殆どパクリや。それ以外何にもない。」等と身も蓋もない事を言っていたと共に、同じパクリでも教科書からの引用は所詮基礎技術にしかすぎず、そのままでは楽器用途に転用できません。それを楽器に最適化する過程で計算や波形を調整する事など、知的な作業を伴うので、唯一認めると言う旨の事もおっしゃってました。

その頃、彼の住居兼作業場で酒を飲みながらシミュレーテッドインダクタ回路(EQ)や、真空管とFETついて講義を受けたりして、、、

諸般の事情でそんなに長い付き合いでは有りませんでしたが、今思えば非常に密度の有る良い時間を今回の記事を書きながら懐かしんでしまいました。私は極めて不出来な弟子でしたがね。

多分、私の電気回路に対する考え方の基本はこの方から学んだのだと改めて思い出した次第。

彼がヤマハで開発した物がなんであったかは聞きそびれて、以降永遠の謎となってしまいましたが、きっと良い物を作っていたのではないかと今となっては思うのです。そんな市井には沢山の不世出の技術者がいた事を忘れ無い様に個人的なメモとして。
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