2023年12月31日

■ストラップピンの交換は初期が大事という話■

■ストラップピンの交換は初期が大事という話■少し前の投稿で、ストラップピンの交換や増し締めは初期対応が大#ストラップピン ました。エレキ系の楽器に限らず楽器は全てそこそこの自重を持っています。特にエレキギターは重い楽器の部類に入ります。軽い仕様の物も存在しますけど、総メイプル仕様や、銘木仕様の楽器などは得てして重かったりします。当然楽器に木ネジで打たれたストラップピンにストラップ(ベルト)を引っかけて体に固定して使用されますが、重い楽器の場合どうしても本体側の木ネジや、その打たれた木部が痛みます。そうなった場合、木部の修復が必要なのですが、この修理を適切に行わないと、後々に木ネジが利かなくなって、大事な時(特にステージでストラップピンが抜けるという)事故が起きる事が有ります。今回はそのような不適切な修理がなされていた例をどのように修理するかの方法を画像にて説明してみます。まず、元々のストラップピンが緩んだ際に増し締めを数回行うとまず間違いなく木部のネジ山が崩れてダメになります。これは良く有る事ですし、致し方が有りません。問題はこの次で、個々の爪楊枝等を差し込んでその上から再度木ネジを捻じ込んでいく方法でいく方法。●これも応急処置としては1回2回は使えます。ただこの辺りからだんだん怪しくなって来て、ストラップピンが抜けてしまいやすくなります。これを繰り返せばどんどん元の穴が広がり、元のネジも効かなくなり、ストラップピンその物取り付けがそのままでは出来なくなります。そんな訳で、今回お預りしていたCHARVEL/MODEL6に関して、6弦側のストラップピンがここまで書いたような症状に陥っていました。この場合は、応急処置されてグズグスになってしまった木部をすべて削り落とし、ネジが効く硬い木に入れ替えてあげなければならないと判断しました。ハンドドリルなんかで患部を簡単にぶち抜く方法も有るんですが、木の柔らかい方にドリルビットが逃げたり、手がブレたりで、穴が楕円になります。これでは、新しく埋木をしても強度があまり保てないと考える為、私は必ずボール盤で出来得る限り真円を目指して穴を開けなおして患部を削り飛ばします。ここに硬い埋木(ローズ、ラミン、メイプル、クルミ、竹等、今回はラミンを使用しました)色んな材質の物を状況に応じて使い分けて埋めます。そしてタイトボンドで丸棒を接着し、削り出したら患部の修理は完成。ここから先の塗装なんかはご予算次第ですが、ほぼストラップピンで隠れてしまう場合が殆どなので大体こんな修理方法で終了です。(恥ずかしながらメタリックって部分塗装してもパーフェクトに上手くは行かないです。ごめんなさい。精進します)ストラップピンはたかが/されどの範疇ですが管理を甘く見てると本番で痛い目を見る事が有るのでご留意されてくださいね。皆様のストレスフリーなステージアクションのご参考になれば幸いですし、楽しみにしております。各種楽器の修理改造、エフェクタ製作、貿易に関するご依頼、ご相談はDMや各種SNS、E-MAIL(info-form@i-r-p.net)にて承ります。#irpproducts#tradeconsultant#guitarrepair#guitaramp#midbooster#GuitarCustomization#GuitarModification#guitarcable#recording#electronicwork#onbordpreamp#electricguitar#貿易コンサルタント#エレキギター#出会いに感謝#ギター修理#ギターリペア#エフェクターリペア#エフェクター#アコースティックギターリペア#プリアンプ#プリアンプリペア#ギターアンプ#ギター改造#生かされている事に感謝#ストラップピン

修理記事の主戦場をfacebookInstagramに移してからBLOGの方がかなりおろそかになっておりますが、気が付いたらシーサーブログにもInstagramへの直リンク機能が備わっていることに今更ながら気が付きましたので色々使ってみる年末のテストです。
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■ストラップピンの交換は初期が大事という話■
少し前の投稿で、ストラップピンの交換や増し締めは初期対応が大事なる旨、書きました。
エレキ系の楽器に限らず楽器は全てそこそこの自重を持っています。
特にエレキギターは重い楽器の部類に入ります。
軽い仕様の物も存在しますけど、総メイプル仕様や、銘木仕様の楽器などは得てして重かったりします。
当然楽器に木ネジで打たれたストラップピンにストラップ(ベルト)を引っかけて体に固定して使用されますが、重い楽器の場合どうしても本体側の木ネジや、その打たれた木部が痛みます。
そうなった場合、木部の修復が必要なのですが、この修理を適切に行わないと、後々に木ネジが利かなくなって、大事な時(特にステージでストラップピンが抜けるという)事故が起きる事が有ります。
今回はそのような不適切な修理がなされていた例をどのように修理するかの方法を画像にて説明してみます。
まず、元々のストラップピンが緩んだ際に増し締めを数回行うとまず間違いなく木部のネジ山が崩れてダメになります。
これは良く有る事ですし、致し方が有りません。
問題はこの次で、個々の爪楊枝等を差し込んでその上から再度木ネジを捻じ込んでいく方法でいく方法。
●これも応急処置としては1回2回は使えます。
ただこの辺りからだんだん怪しくなって来て、ストラップピンが抜けてしまいやすくなります。
これを繰り返せばどんどん元の穴が広がり、元のネジも効かなくなり、ストラップピンその物取り付けがそのままでは出来なくなります。
そんな訳で、今回お預りしていたCHARVEL/MODEL6に関して、6弦側のストラップピンがここまで書いたような症状に陥っていました。
この場合は、応急処置されてグズグスになってしまった木部をすべて削り落とし、ネジが効く硬い木に入れ替えてあげなければなりません。
ハンドドリルなんかで患部を簡単にぶち抜く方法も有るんですが、木の柔らかい方にドリルビットが逃げたり、手がブレたりで、穴が楕円になります。
これでは、新しく埋木をしても強度があまり保てないと考える為、私は必ずボール盤で出来得る限り真円を目指して穴を開けなおして患部を削り飛ばします。
ここに硬い埋木(ローズ、ラミン、メイプル、クルミ、竹等、今回はラミンを使用しました)色んな材質の物を状況に応じて使い分けて埋めます。
そしてタイトボンドで丸棒を接着し、削り出したら患部の修理は完成。
ここから先の塗装なんかはご予算次第ですが、ほぼストラップピンで隠れてしまう場合が殆どなので大体こんな修理方法で終了です。
(恥ずかしながらメタリックって部分塗装してもパーフェクトに上手くは行かないです。ごめんなさい。精進します)
ストラップピンはたかが/されどの範疇ですが管理を甘く見てると本番で痛い目を見る事が有るのでご留意されてくださいね。
皆様のストレスフリーなステージアクションのご参考になれば幸いですし、楽しみにしております。
各種楽器の修理改造、エフェクタ製作、貿易に関するご依頼、ご相談はDMや各種SNS、E-MAIL(info-form@i-r-p.net)にて承ります。

■Strap pin replacement is all about the initial response.
A while ago, I wrote about the importance of initial response when replacing or retightening strap pins.
Not only electric instruments, but all instruments have a certain amount of dead weight.
Especially electric guitars are among the heaviest instruments.
There are some lightweight instruments, but those made of maple or other fine woods are usually heavier than others.
Naturally, the instrument is used by hooking a strap (belt) to a strap pin driven in with a wooden screw and securing it to the body, but if the instrument is heavy, the wooden screw on the body side or the wooden part driven in will inevitably be damaged.
When this happens, the wood needs to be repaired, but if this repair is not done properly, the wood screws may not work properly and accidents may occur later on (especially when the strap pins fall out on stage).
In this article, we will try to explain how to repair such improperly repaired cases with pictures.
First of all, if the original strap pin is loosened and retightened several times, it is certain that the wood threads will collapse and ruin the strap pin.
This is common and unavoidable.
The next problem is to insert individual toothpicks and twist the wood screws back in over the toothpicks.
This can also be used once or twice as a first aid measure.
However, the strap pin will start to become more and more difficult to remove from this area, and the strap pin will easily come loose.
If you keep doing this, the original hole will get wider and wider, and the original screw will no longer work, and the strap pin itself will not be able to be installed as it is.
This is why the strap pin on the 6th string side of the CHARVEL/MODEL6 we received this time was suffering from the symptoms described above.
In this case, it is necessary to remove all the wood that has become soggy from the first aid kit and replace it with hard wood that can be screwed in.
There is an easy way to drill out the affected area with a hand drill, but the drill bit may run into the softer side of the wood, or the hand may shake, resulting in an oval hole.
I always re-drill the hole with a drilling machine to make it as circular as possible, and then shave off the affected area.
I then fill the hole with hard wood (rose, ramin, maple, walnut, bamboo, etc.; I used ramin this time) of various materials, depending on the situation.
Then, glue the round bar with tight bond, cut it out, and the repair of the affected area is complete.
The paint job depends on your budget, but in most cases, the strap pins are almost completely hidden, so the repair is usually completed in this manner.
(I am ashamed to say that metallic paint doesn't work perfectly even if it is partially painted. Sorry about that. I'll work on it.)
Strap pins are just one of those things, but if you underestimate the care of them, you may have a painful experience on the stage.
We hope this will help you to have a stress-free stage action, and we look forward to seeing you on stage.
Please feel free to contact us by DM, SNS, or E-MAIL (info-form@i-r-p.net) if you have any questions about repair, modification, effector production, or trade of various instruments.

posted by IRP Products at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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