2005年02月19日

配線図について

「ヴォーリュームとトーンの繋ぎ方が解りません」的な事を言ってる人が居たので
今回は簡単な配線について書こうかと思います。

ポットやコンデンサの構造的な事や材質的な事をやるのもどうかと思いますから、
(またいずれポットについては書きます)
取りあえず、実体配線図を作ってみました。
TONE
(サムネイルをクリックして下さい。拡大します)
こんな感じですかね。
代表的なトーン回路の配線図になっています。
パターンA
テレキャスやプレベなんかに使われてます。
これを少し変えるとレスポールの片方の回路になります。

パターンB
トラディショナルなトーン回路の一例です。
最近の楽器は(フェンダーギブソン以外)こっちトーン回路が多く使われています。

取り合えず、この2つ以外にも色んなトーン回路があるので、色々試してみてください。
ギブソンもフェンダーもオリジナル時代は(50年代〜70年代中盤)
もの凄くバラエティーに富んだ回路が存在していました。

この他に、VOポットに施す特殊?な配線図も載せておきます。
特殊VO-POT
(サムネイルをクリックして下さい。拡大します)

左がテレキャスターに使われている、ハイパスVOです。
通常はVOを絞って行った場合、音量と共に徐々に高域が劣化して元気が無くなりますが、
これを使用するとVOを絞っても高域のキャリキャリした部分だけが残って行きます。

特にアンプで歪ませている場合、楽器本体のVOを絞る事でGAINを押さえ、
高域がギラッとしたカッティングトーンを得られる様になります。
VOだけでも色んなキャラの音が作りやすくなったり、
楽器本体のVOをよく使う人にとってはもの凄く便利な回路かと。

高域の落ち具合(残り具合)はポットの定数とカーブ、コンデンサの定数で
変わりますので色々試して見るのも良いかも知れません。

右はスムーステーパーポットと呼ばれていますが、最近某社から発売されていたりしますね。
左のハイパスキャパシターに任意の抵抗を並列に追加しただけの物だったりします。
これは、VOポット全開の音色を保ったまま音量の上げ下げを行う事が出来る回路です。
これも定数によってカーブや全開時と絞った時の音色のバランスが変わってきますので
色々試すと良いかと思われます。
市販されていますから、ここでは定数はとりあえずは書きません。
(興味が有る人はメールで聞いて下さい)

コンデサー表
(サムネイルをクリックして下さい。拡大します)
これは自分用のメモみたいな物ですが、各楽器のコンデンサの数値です。
手元の資料をまとめた物なので、現在と定数が違う物や、例外もあります。

とりあえず本日はここまで。

posted by IRP Products at 09:54| Comment(6) | TrackBack(0) | 配線図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。スムーステーパー回路非常に興味があります。コレが入ればハイパスは別でつくらなくてもいいのでしょうか??もしターボブレンダー的回路をつくる場合もスムーステーパーをいれれば抵抗は改めて入れなくてもいいとおもいますか??あと具体的な定数興味ありますのでよろしければご教授ください
Posted by ストラトン at 2009年07月06日 22:31
ストラトンさん
初めまして、本サイトをご覧頂き有難う御座います。

早速ですが、コメントを返信させて頂きます。
スムーステーパーポットに関してですが、
本文中にも記載が御座います通り、VOフルの音質をある程度保ったまま、VOコントロールを可能にした物となります。

その為スムーステーパーVOはローカットを行うハイパス付VOとは性格が異なる物となります。
ある種、逆の効果を持つ物同士とも言えます。

ご質問に御座います点を整理致しますと、ハイパス/スムーステーパーを同居させる必要があるか?との事ですが、スムーステーパーを取り付けた後、ローカットも必要だなと感じた際には、3〜6ピンのON-OFFミニスイッチ等を使えいローカットを行う事も可能です。
このあたりは自由な発想で回路を取捨選択して見ては如何でしょうか?

次に、ターボブレンダー回路に関してですが、幾つか方法があります。
その方式と使うPUによりけりですが、仕掛けがしてあるVOには、カーブ調整の為に抵抗は追加した方が使い易くなると言うプレーヤーさんの方が多い様です。

定数に関してはPUの周波数特性との兼ね合いもありますので、弾きながら音を聞きながら耳で調整するのが良いかと思われます。
定石は0.0015μFのコンデンサと150〜220kΩ位でしょうか。
計算式がない訳ではないですが、ここでは一旦割愛いたします。

上記、お答えになっていますでしょうか?

それでは今後ともよろしく御願い致します。
Posted by IRPプロダクツ@管理人 at 2009年07月07日 23:27
丁寧なご説明ありがとうございます。
じつはあるサイトを参考にターボブレンダーを自作してみました。
で、そこでは抵抗をMIXポット(フロントピックアップをブレンドするポット)に47kの固定抵抗をつなぐと
カーブ補正されると書いてありポットの端子を上にした2と3につないで見ました。
するとつないでいないときはブレンダー機能
していたのですがつけたらフロントのピックアップが
音でなくなってしまいました(泣)http://www.h6.dion.ne.jp/~sm.dion/sub6.html
これのミドルをフロントにいれかえしました・・・。
ボクの脳ではわかりませんでした〜(泣泣)
Posted by ストラトン at 2009年07月08日 00:31
ちなみにフェンダージャパンのストラトです

どうか知恵をかしてください。

あともし可能でしたら回路図(漫画的な・・・??)

わかりやすいサイトなど

ご紹介いただけませんでしょうか??

なにとぞおねがいします
Posted by ストラトン at 2009年07月08日 00:34
ストラトンさん
書き込み有難う御座います。

早速ですが、上記質問に関してはちょっと人様のサイトのコンテンツに言及する事になってしまいますので、お答え致しかねます。

固定抵抗を増やして不具合が出たのであれば一旦外してみてはいかがでしょうか?

固定抵抗だけが原因とも言い切れないかもしれませんので、不具合が起きている本当の理由がなんなのかを見極める為には、現物を見ない事にはなんとも言えません。

次に回路図等絵型が載っているサイトが無いか?との事ですが、私もプロの端くれとして人様のサイトを引き合いに出す訳には行きませんので、お答え致しかねます。

大変申し訳ありませんが、上記ご理解いただけますでしょうか?

それでは宜しく御願い致します。
Posted by IRPプロダクツ@管理人 at 2009年07月09日 23:05
了解しました(^^)
一応抵抗ははずしてみました
いまのところはブレンドできるようですが
急にトーン変化してしまうようです
これでつかってみます
ありがとうございました
また参考にさせてください
Posted by ストラトン at 2009年07月11日 14:36
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