私も危ないかな?とか思った瞬間がありましたが、とりあえず重装備で事なきを得ました。
ここの所、と言うかいつもか(笑)
あるお客様と話す事が多いのですが、その方がいらっしゃる某音楽事務所の人の扱い方に対して、「ちょっと・・それはそうじゃねえだろ!」とか突っ込みたいような出来事も耳にした訳で、
かなり腹に据えかねる物を抱えてる今日この頃だったりしてます。
何で音楽事務所ってのは、ああ言う非人道的なことを平気でやるかな・・
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さて今回は、ある小規模プロスタジオ様から、ある程度纏まった数のケーブル制作の依頼が有りまして、その記事を書いてみる事にします。
とは言え単にケーブル制作なんで書く所はそんなに無いんですけどね〜
今回はベルデン社製8412と言うケーブルとノイトリック社製各種プラグを使って65メートル分のケーブルをを各種作ってくれとの事なんですが、何も難しい事は有りません(笑)さくさくと進めて行きましょうかね。

(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
まあ簡単な話、きっちり長さを揃えてやれば良いだけなんですが、なんだかんだで作業スペースが要りますね・・・この作業は狭いと辛いです。電材屋さんが使ってる、長さを計る機械(なんていう名前なんでしょうか)とかが有ると便利なんですが、当然、そんな物は無いので普通にメジャーで計ります。
そして切り分けた後、ちゃんと長さ等、詳細をラベルシールを作って貼って目印にしておきます。

今回はノイトリック社製のプラグを使用しますが、これはプロスタジオの定番製品ですね。
メンテナンス性も高く、信頼性も抜群です。正直、個人的には数ある汎用品の中で、機能や価格の事を考え合わせると、これ以上のプラグは無いと思っています。
スイッチクラフト社製のプラグも同様の信頼性が有りますが、電材屋さんのどこに行っても大抵売ってるノイトリック社製品の入手性に軍配が上がりますね。
ただ、個人的には幾つかの使い所を決めてまして、スイッチクラフトでないとダメな所等、その辺りは柔軟に対応してます。
まあ今回は依頼自体が「全部ノイトリックプラグで」って言う事なので、その使い分けに関しては又別の機会と言う事で。
さて、さくっと製作に入っていきましょうか。
このBLOGでも以前、「ケーブルの皮膜剥き」と言う記事を書いた事があるので
http://repairtech.seesaa.net/article/1836001.html
こちらも併せてご覧になると判りやすいかと思います。
皮膜の剥き方は上記の記事と同じ様なやり方ですね。

切り込みを入れて・・・・

皮膜を取り去って、洗浄して撚り合わせます。線材を素手で触らないように注意します。
今回はベルデン社製の8412と言う事で、マイクケーブル用の2芯構造になっていますので、芯線は2色2本入っています。当然このケーブルをモノラルフォンプラグに繋ぐ場合、セミバランス構造に仕上げる事も可能ですね。(というかまあやるんですけど、この辺はまた別の機会と言う事で・・・)

プラグ側も軽く洗浄等しかるべき処理をした後、予備半田しておきましょうか。

こんな感じでケーブルとプラグを半田付けします。
ノイトリックプラグの特徴として、アース線を半田付けしなくても大丈夫な構造になっているんですが、実際はどうやってアースに落とすかは人によって色んなやり方が有ると思いますので、この辺の記述は割愛します。

この辺はどなたでも出来ると思いますが、まあこんな感じで組み立てまして・・・

纏めて着脱可能なコンベックスで止めて完成です。(要八の字巻き)
ほんとは、もっと大量に作ったんですよね(笑)
その山の写真があれば見た目は結構面白いんですが、撮り忘れてます。
後今回は同時にキャノンプラグを使ったマイクケーブルの発注も受けてまして、そちらも作ったのですが、それはまた今度!って事で今回はこのぐらいにしておきましょうか。
因みにこのケーブル、同じ長さのカナレケーブルに比べると、ギター用途に使ってみた場合、ものすごい高域の抜けが良いのに太い音(というか低域のリッチな音)になってました。
私の場合はケーブルはエフェクターの一種だと思ってますので、双方甲乙はつけがたいですが・・・・カナレの方が気持ち良い瞬間も有ったり、その逆もまた然りだと思ったりします。
本日はここまで!
ノイトリックプラグですが、私も過去に気になってノイトリックのHPで調べたところ、今回の記事のようにカバーの外側に出し、圧着してくれとの事でした。
ご存知でしたらスミマセン。
実はちょうど私もシールド製作頼まれたりしたのですが、こんなに上手く記事を書ける自信が無いです(苦笑)。
書き込み有難うございます。
ノイトリックプラグのアース処理に関して私も調べた事があるのですが、どの方法も今一つ収まりが悪いなあなどと思う事が多いのも事実でして。
今まで身の回りのエンジニアさん達でも3種類位居ますし、何が一番信頼性が高いのかは長期間使ってみて経過を見る必要があるとは思ってます。
と言っても、使い方等はかなりばらつきますし、1年や2年で切れるようなヤワな作り方はして無いんで、殆どの場合どれがいつ作った物なのか、自分でも判らなくなってますが・・(笑)