2013年10月05日

最近何かと話題になってるコメ原産国偽装の話。

最近何かと話題になってるコメの話。
http://mainichi.jp/select/news/20131004k0000e040225000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0930/NGY201309300010.html
仕事上で米の貿易に関して結構分析的に手続き等も含めて調べた事が有りまして。

今日改めてWorld Markets and Tradeの統計資料を見ていくと、ちょっと古くて2008年の単年データでは、日本は生産量7,680<消費量8,250(輸入米込、原産国内訳不明)となっていて、備蓄米2,768程あるようです。(各々千トン数値換算)

備蓄米に関してはミニマムアクセス等、別の話になるので置いておいて、生産/消費だけ単純に比べるとなるほど。と。

更に貿易統計上は年間20万トン程日本米を輸出してますし、雑感としては当たり前のように、普段食べるお米には外国産が混じっていて当然だと思うのですが、問題は原産国表記の偽装と言う事で、JAS法以外該当法令を調べたら、下記の通り。解りやすいので引用。

http://www.pref.okayama.jp/page/detail-71068.html

他にもこの法令のきっかけになった事故米転売事件とか、なかなか味わい深い資料なんかも出てきた。

http://www.caa.go.jp/seikatsu/2jikobeikoku.html

当然ながらコメの場合原産国表記が袋にしか書いてない訳で、一旦開封して流通しちゃうともう解らないないだろうねえ。

外食産業でも産地表記が義務であるならば、もっと普段から目にする筈なんだけどなあ。日本米以外の原産国表示。でもそんなのあんまり見かけないよなあ。と思ったら卸が既に偽装していたと言うなんともアレな話。

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元々輸入米には数量限定の輸入割当制度(しかも申請が速い者順に近い、申請者リスト資料を見た事が有りますが大手商社がズラッと並んでいて最早割り込みが難しい)が有るから、実輸入者からエンドユーザーまでかなり簡単に追跡調査出来るという意味合いから行くと、事実上美味しい商売では全く無くなったと言う訳。

消費者自体に国産神話が有って、それに縋らないと売れない業界的構造の弱点が有る為にこう言う事が起きるんだろうね。

楽器業界にも似たような所あるよなあ。などと。

ニュース見ていて思った事をメモ代わりに走り書き




おまけ
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW1310012400002.html
社長のコメントが下種過ぎて中々香ばしい。いるよなーこう言う本業が疎かな人。

後、備蓄米の保管倉庫に勤めていた知人の話では、米の保管は政府からの支払いが確実だし、単価が高くていい金になる仕事だったって言ってなあ。
posted by IRP Products at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする