放っておくと又しばらく滞ってしまうと思いますので。。。
----------------------------------------------------
今回の記事はストラトに対するミッドブースターの取り付けを一旦おさらいする事にします。
まずは新潟県の女性ギタリスト様からのご依頼で、フェンダーメキシコのロードウォーンシリーズのストラトです。今回はこのギターに私共のミッドブースターキットを組み込みます。
このギターは最初からかなりハードなレリックが施されてまして、塗装も激薄です。もうシーラーなしで一発目に着色剤塗って終わりなんじゃ?と言うぐらい薄いです。
当然その分軽量ですし、何より生の木の音がします。但しこういった状態の楽器は極めて湿気に弱い事が有りますのでお気を付けを。。
ピックガード〜アッセンを外してみた所ですが、まあいわゆるメキシコ製のストラトと言えどフェンダーUSAに準じた電気パーツが使われてます。今回はセレクター/ヴォリュームポット/PUを再利用します。
ここに私共のミッドブースターキットをフロントトーンの位置に取り付けます。
基板ごと電子回路が増設されていますが、これがそのブースター回路になります。
正確に言うとミッドレンジのブースト機能を持ったEQプリアンプなんですけれどね。
当然ローインピーダンス化も可能ですので、アンプまで長いケーブルを這わす際にはノイズに極めて強くなります。
後、初段で素直にバッファリングしますので、PUの最も素直な音を聞いているともいえますし、レンタルスタジオ等で少々まずいアンプに当たったとしても、「ある程度線の太い音」を手元でコントロール出来るのが最大の魅力ですし、後段のエフェクトの掛りも良くなりますので利点は結構あります。
又、このキットの利点は殆どの場合、回路設置の為の木部加工が必要ありません。ですので木部加工賃が発生しない場合、非常にお安く設置する事が可能なのです。
良い事ずくめな書き方ですが、パッシブのギターの魅力と言う物も大変よく承知しておりますので、やっぱりコレはコレ、アレはアレという使い分けと取捨選択の問題ですね。
今回の依頼ですとパッシブ/アクティブ切り替えをマスタートーンポットにて行える様にスイッチポットを使ってトゥルーバイパス回路を組んであり、トーンコンデンサも私共のお薦め銘柄の物を使用してあります。
ボディーのノイズ処理作業の後、このアッセンを組み込んだら終了です。
アクティブギターの致命的な欠点が、外部電源を必要とするという事でしょうか。。
コレが結構アクティブギターが流行らない理由の一つだと思うのです。
何となく、、楽器に電池が入ってるのは邪道/ロックじゃない等の理由もあるのでしょうが、単純に電池交換が面倒くさいと言う事が大多数を占めている様な気がします。
又、ライブの最中に電池が切れたらどうするんだよ!という声も聞こえてきますが、、、まあこの問題もソレはソレ、コレはコレと言った結果に対する取捨選択の問題だと思います。
話を本道に戻し、今回は、バッテリーボックスを増設しない上に、外から見て電池が入ってると解らない様にしてくれと言う依頼でしたので、本家クラプトンモデルの様にスプリングキャビティー脇に電池を埋設する事にします。その為のジグの図面が上の写真ですね。
切削後、電池を実際に入れてみたらこんな感じです。
スプリングカバーを取り付けたら外見からは全く解りません。
---------------------------------------------------------
こんな感じの事もご要望に合わせて加工させて頂きますので、どんな事でもご相談頂ければ幸いです。