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2007年03月28日

能登半島地震災害に遭われた方へ

 ここ数日、物凄く密な作業を行っており、テレビや新聞、ネットニュースなどを殆ど見ない日々を過ごしていたのですが、そんな間に能登半島で地震災害があったとの事を先程知りました。

 能登半島の方にはお客様がいらっしゃいますので心配しております。ご無事でしたでしょうか?

 被災された方皆様にお見舞い申し上げます。


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2007年03月27日

ももかんLIVE

「ももかん」

 プロギタリスト丸山ももたろう氏・石井完治氏の二人からなるアコギユニットなんですが、丸山ももたろう氏(ももさんと呼ばせてください!)はお世話になっている田辺博信君の師匠でありまして、そんなご縁からお会いする機会に恵まれました。

と言うのも、例のSuper Wide-Range Cableを、田辺君や知人数人に使ってもらった所、「コレきっとももさんとか好きだと思うなあ」と言う意見が出まして、じゃあ・・・!って事でライブ会場にリハから伺う事となりました。

 前もってメールにてご挨拶していたとは言え、凄腕ギタリストを目の前にして、ガチガチに緊張してしまい噛み噛みな感じでしたが、何とか色んなお話を伺う事が出来ました。
 そんな感じでお二人から色々と改善点・現在の水準・使用用途の軸になるポイント等、新しい切り口でのご意見が頂けたので非常に参考になりました。それらを取り入れて今後またちょっと改良を加える事にします。

 その日そのままライブを観戦したんですが、途中ゲストVOを呼び込んだ譜面初見での一発本番や、演奏の百戦錬磨振りを目の当たりにするとホントにもう感嘆の溜息が出ます・・・・・他にもMC自体が面白くて聞いていて飽きる時間が全く無いライブでした。
 
 終演後も色々なお話を聞かせて頂いたり、ありがたいお言葉を頂いたりして「いやー凄いもん見たなあ」「あーあんな美中年になりたいもんだなあ」と言う夢見心地で帰路に着いたのは言うまでも有りません。

 ギタリストの方もそうで無い方も是非一度「ももかん」のライブに足を運んでみて下さい。きっと楽しめる事請け合いですよ〜アルバムも2枚出てますんでそちらも是非!

ももさん、完治さん、当日は本当に有難う御座いました!

丸山ももたろう氏公式HP
因みに、春先から始まる松山千春氏のライブツアーにギタリストとして参加されるそうです。

石井完治氏公式HP
完治さんの方からもちょいとした電源整理用の小物の製作依頼もお請けしまして(諸事情がありここには書けないんですが)それの納品も済ませ今は評価待ちと言った所で有ります。

因みにYOUTUBEにライブ動画が上がってましたので貼っておきます。


本日はここまで!
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2007年03月21日

http://i-r-p.net/

 去年位からですか。ドメイン取ったり、サーバーを借りてきて実験的な事や色んな事を少しずつ進めていた訳です。(当blogのURLが2度ばかり変更になったのはこの関係)

 そんな去年のある時期、Super Wide-Range Cableの記事を書きました所、有り難い事にかなりのお引き合いとご愛好頂いておりました。

 せっかく好評なんだから「特集ページをつくろう!」と言う事で、もはや当方のブレーンと化した感のあるBohBah福冨君全面監修制作の元、本格的にHPを作成する事になった訳です。(この人は本当に多才だな〜)

irp-hp2.jpg

IRP-PRODUCTS

 概ね骨子の出来上がりを迎える事が出来ました。
 
 まだまだダメな部分もたくさん有りますんで追々直して行く事として、向こうはカタログ的な役割/こちらのスタンスはあまり変わらない・・と言った感じになります。

今後共、当BLOG及び上記HPを宜しくお願い致します。

本日はここまで
posted by IRP Products at 01:49| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

リッケンバッカー4001のコピー品の改修完結編

 少し前のエントリーの後、紆余曲折があってインド廃人のY君からメールを頂きました。どうやらちゃんと生きて日本に帰国している様です!(真っ当かどうかは別問題ですが笑)このタイミングでの連絡は奇跡に近い!こう言う事もあるんですねー。
 
 さて、リッケンバッカー4001モドキの改修編の完結編の記事を行きましょうか。

前回の記事はこちら


前回は電気系の修正まで終わってますね。

次はフレットの増設行きましょうか。
くりふリッケンもどきフレット増設前.jpg
(サムネイルをクリックして下さい画像が拡大します)

 こういった、古い世代の楽器(コピー品も含む)の場合は、ある種の音楽を演奏する場合、20フレットだと足りない事も多々有りますので、フレット増設は割と良く依頼される作業の一つでしょうか。
 
 さてその内容に入りますが、フレット増設は状況に応じて様々な方法が有りまして、ネック材を継ぎ足さなければならない場合が多いのですが、今回は予算・指板エンドが長い事など様々な状況を勘案し、指板材を継ぎ足さずにフレットを打つ事にします。
 そこでまあフレット溝を掘らなければならない訳ですが、セルバインディング付きのネックで最小限の作業で済ませる場合、フレット溝切りノコなどでは単純には溝が掘れませんので、ちょいとした治具を作って彫り込んで行きます。

 その方法は今回は載せませんが
くりふリッケンもどきフレット増設溝追加.jpg
こんな風に掘り込みます。因みに溝の底も指板Rにも合わせた上、溝の深さはフレットの足と同じにして有ります。

 それからフレットを打つ訳ですが、これセルバインディング仕様の楽器独特な加工をフレットに施してから打ち込みます。
くりふリッケンもどき増設用フレット.jpg
こんな感じで2段式と言った様な感じに仕上げておきます。

 それから、フレットを打ち込んだ後の写真が撮り忘れたのか無くしたのかで無いんですよね。。。。とまあ、そんな感じなんですが打ち込んでおきます。

 で、詳しい写真を撮り忘れてすっ飛ばしてますが、フレット擦り合わせも行います。
くりふリッケンもどきフレット擦り合わせ.jpg
一応フレット増えてるのわかります?
これは余談なんですが、今回から工具を新調して、ちょっと新しい方法での擦り合わせを行っています。以前まで使っていたガラス板も良かったのですが、ちょいと考え方が変わってきましたので・・・・そんな訳でやり方等々すっ飛ばします。
 しかし・・このネックはフレットのレベリングがかなり乱れていたので、どんストレートにするだけでも結構大変でした・・・

くりふリッケンもどきフレット増設後.jpg
 完成後の写真になりますが、フレット増設部分はこんな感じで仕上がってます。違和感は殆ど無いでしょう?(笑)

フレットの擦り合わせが終わったら、次はナット交換ですね。
くりふリッケンもどきナット交換前.jpg
プラ製の整形品ナットな上、底上げしてある。。。。。良くある話なんですが、これはちょいと宜しく無いですのでスカッと交換します。
くりふリッケンもどきナット交換後.jpg
 これも過去何度も記事にして来て居ますので書く事ってそれ程無いんですが、溝の形状なんかは、かなーり考えながらキメてあげる必要が有ります。
 ペーパーとコンパウンドでピカピカに磨き出しても終了。今回もオイル含浸牛コツを使っています。

 ああそうだ、電池ボックススペース掘った事とか書くの忘れていたのでちょっとだけ紹介します。
今回、電池を内蔵するにあたって、いつも使っているゴトー社製の電池ボックスはボディー厚が足りずに使えないと言う事なので、裏蓋作ってはめ込む形になります。
くりふリッケンもどき電池ボックス加工.jpg
加工風景とか撮り忘れてますが、こんな感じで収まる様に作ってみました。最初は白い蓋だったんですが、乗っけて見たら、あまりにダサかったので黒に変更しました(笑)

くりふリッケンもどきノイズ対策.jpg
 後はノイズ対策用のドータイトを塗り込み・・ばらばらのパーツを組み込んでいくわけです。ペグの交換もここで行います。

 この後は、言葉に出来ないような。。。なんと言うか・・・色んな部分を調整・・・・弦振動を受け止めて、更に一方向に抜けていく様な・・と言う方向性を持って調整していきます。と言っても、この時点ではPUを交換する予算が無く、後回しの予定なのでそのあたりは色んな意味で余裕を持たせて有ります。

ってな訳で
くりふリッケンもどき完成.jpg
完成!

 ロッドカバーはロゴの入れ替えの為、本職がCG描きの知人にお願いしましたので、コレもまたこの時点では後回しです。(Kさん荷物の方遅れてしまって申し訳ないです。ちょいとした検証の為に一回荷物を解いてしまいました・・・後ちょっとでお送りします)

内臓プリアンプは思いのほか威力が有る様で、この方ともう一人のベーシストの方に使って頂いてますが、物凄い好評で御座います。

納品後、ご本人さんが撮った映像をYOUTUBEに投げたとの事でここにも張っておきましょう(笑)
 クリフバートンのソロで、Pulling Teeth(抜歯)って言うタイトルなんですが、個人的に親知らずで苦しんでるのでタイムリーな曲ですが・・・・
 因みに初期メタリカ(クリフバートン)のコピーには必須のモーリーのベースワウもご購入されたとの事でかなり良い感じで楽しんでいらっしゃるようです(笑) このモーリー社のパワーワウブーストに関してですが、くりふさん曰く「コレを作った奴は頭がどうかしてる。最高!」だそうです。


メガデスのコピーも上がっていたので貼っておきます。

 数点予算の範疇で触れなかった部分以外は気に入って頂けたようで安心しました。ってな訳で、リッケンバッカー4001のコピー品の改修編終了!

くりふさん、ご依頼有難う御座いました。今後ともよろしくお願い致します!

本日はここまで。
posted by IRP Products at 18:26| Comment(3) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月03日

ブルガリアからの使者

 いや、ヨーグルトじゃないですよ。

 エフェクターの試作の後、量産製品を作るのにブルガリアの基板製作会社に基板を注文してたんですよね。

 で、今日やっと届いた訳ですが、海外からの荷物ってのは届くたびにドキドキします。
 と言うのも、むかーし海外製楽器の検品の仕事を手伝っていた時に、箱を開けると大量の見た事も無いような蜘蛛が出てきた事件とか、混載で送られてきた物に絶対有ってはいけない物が入っていた事件とか、まあ色々・・・・
 
 そんなトラウマにも似た体験から、初めて取引する海外の業者さんの荷物は、届くと開けるのに勇気が要ります・・・

・・
・・・
・・・・
が、今回はどうやらそんなネタは引き当てずに済んだ様です(笑)

 とりあえず到着時の詳細と写真は割愛しますが、輸送時に手荒に扱われた形跡も無く、何よりも基板が安くて品質も問題ない!という非常に良い感じの出来なので、今後基板を大量に作る時はブルガリア方面に注文に出す事にします。
(ミッドブースターなどの少量生産物は相変わらず手作りですけど。。)

早速組み込んでテストしてみました。
ブルガリア方面基板テスト.jpg
今回は大きい写真だとアレなので小さ目に。
実物は結構良い出来ですね。

 もうちょっと詳しく観察して行く必要も有りそうですが。

 色々やっていたらこんな時間になってしまったので今日の所はこの辺で。。。。

本日はここまで!
posted by IRP Products at 04:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月01日

リッケンバッカー4001のコピー品の改修その1

 昨日の記事の最後に予告した通り今日こそは楽器の記事をアップしましょう・・思えばこれが今年初の楽器本体の記事ですね。もう3月だってのに、ビックリする位時間が過ぎるのが早いもんです。
 
 さて今回の記事は表題通り、リッケンバッカー4001のコピー品の改修になりまして、依頼主は大阪弁天町在住地獄のメタル指圧師のHNくりふさんからの依頼です。
(因みに打ち合わせでお会いした際、この方の指圧術を一回施術して頂きましたが、かなーり効きました。あまりのフィンガーテクに気絶するかと思った程です・・・・大阪〜弁天町近辺にお住まいで全身の凝りにお悩みの方は是非一度いかれては如何でしょうか)

 で、このくりふさん、HNが示す通り、極度のメタリカ(クリフバートン)ファンで、どうしてもリッケン4001が欲しかったそうですが、諸々の都合からコピーモデルを買う事になり、その改修を私が仰せつかったと言う訳です。

因みにクリフバートンといえば




クリフバートン伝説のメタルマスター
こんな人なんですが、私もかなり大好きなベーシストだったりします。

くりふリッケンもどき到着時1.jpg
(サムネイルをクリックして下さい画像が拡大します)
 元は一応某社としておきますが、リッケン4001のコピー品で依頼主と私の間では、愛を込めて「リッケンもどき」などと呼びながら作業を進めることとなりました。

くりふリッケンもどき到着時2.jpg
 細部を見ると本家リッケンとはちょっとづつ形状等々違うのですが、発売された時期を考えると、割りと見た目は良く出来ているんじゃ無いでしょうかね。

今回のメニューは
@フレットの擦り合わせ
Aベース用プリアンプ内臓
Bフレット増設
Cノイズシールディング
Dペグ交換
Eナット交換
F総調整(予算の範囲内で)

という訳で、ほぼレストアフルメニュー+αと言った内容ですね。

 ベース用内臓プリアンプなんですが、くりふさんから何らかの形で入れたいなーと言うお話が出た流れで、今回は同時期に平行してご依頼を頂いていた某プロベーシストさんとの兼ね合いも考慮しつつ仕様を決定していきました。で、まあ幾つか作らせて頂いていた試作品の一つを流用する事に。

くりふプリアンプ試作1.jpg
 そんな流れでこんな様な物が出来ました。
 
 これはカレントミラー回路を利用し、更に固定EQの要素を噛ましたプリアンプになりまして(詳細は秘密です)、ゲインを可変可能にして有ります。フルブースト時には音は凄くメタル向きになりました。。。ブーストゼロ時は音の立ち上がりが無茶苦茶早いですよ。(レコーディング投入試験済みです)
 うん。これ・・・かなりいい感じなので、近いうちにプリント基板ヴァージョンも作ってみようかと思っております。又、この回路を頭にして3バンドEQと送り出しバッファを付ければ割りと使い勝手の良い楽器内蔵型プリアンプになるかな・・と。

(3/3日追記 この回路は何処かのメーカーやムック等のコピーではありません。既存の回路技術の応用ですので、100%のオリジナルとは言えませんが、まあ概ねオリジナルです。従いまして回路図は一応非公開とさせて頂いています。メールを下さった方、本当にごめんなさい)

くりふリッケンもどき電装系施工前.jpg
元はこんな感じですね。良く有る廉価版の電気パーツです。

 部品の取り付け自体は大して難しいものでは無いのでサクッと済ませます。(やっぱり回路の固定はこの方式に限るな・・・)
くりふリッケンもどき電装系交換後.jpg
 新しく仕入れた高周波シールド用アルミシート(この面積に貼ったらかなり高価なんですが)を貼ってみた所、、シート材がかなり薄い為か・・・粘着面が縮んだ様で皺になりました・・・なにか張り方や別の材料を考えないとダメですね・・この状態で音を出した所、従来のアルミシートを使ったシールディングより高域の出方は良いんですけど。。。
 
と言った様な所で本日はここまで!このシリーズはたぶん次で終わります。

完結編はこちら


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以下私信

 最近突詰めて現場投入していたエフェクター開発業務がクライアント側の都合により(開発スキルの不釣合いによる行き違い+感情の面で問題のある方とこれ以上仕事を続行するのが不可能と当方で判断したのも有りますが)中断致しました。その余波で起きた某現場のエフェクト急遽入れ替え事件の顛末はこんな所の話で・・・現場の皆様、大変ご迷惑をお掛けしました。
 その後一定の解決を計った上、方向転換をする事となりました。(その反面とても良い出会いを得ることも出来ました)

 この件に関して多大なるご尽力頂きましたD様・A様・O様、大変ご迷惑をお掛けいたしました。この件に関しまして順次ご連絡差し上げますので宜しくお願い致します。
posted by IRP Products at 21:59| Comment(2) | TrackBack(1) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする