まず一軒目
千葉県I様からご依頼を頂きましたフェルナンデス布袋モデルのPU交換作業です。

(サムネイルをクリックして下さい画像が拡大します)
格子模様HOTEIモデルと言えば、ミュージシャンモデルとしては最も有名な部類ですね。この特徴的なペイントってロンドンの地下鉄かどっかの格子模様がモチーフらしいですが・・・
さてこのギター、I様が中古でご購入なさったのですが、中古特有のアレな状態でして、PU交換作業でこちらに預けて頂いた時には既にかなりネックの状態が悪く、また一部不適切な修理痕が有り、長期的に見ると、結構不安な要素がありました。それらを一応I様にお伝えし、こちらで全て治す場合の見積もりを算出した上で協議の結果、I様の予算的な問題で、こちらでPU交換だけを行い、大本の一番ヤバイ部分は「中古販売の保証」で販売店様が契約している修理工房に回される事になりました。
で、今回交換するPUと言うのがFGIテクノロジーのフロント・リアのセットからリアのみEMGに交換します。
EMGは他のPUとの組み合わせるのが難しく、色んな都合からあんまり片方だけ交換と言うのは個人的にはお薦めしかねるのですが、どうしても2個纏めてのPU購入費用の問題から、今回は一個だけの交換になりました。

新品のEMG-SAです。評価は分かれますが、歴史のあるPUですね。

サクッと交換してみました。
他にもジャック周りの修理等、色々やったんですが、これでこの作業で記事に載せられる所はここまでですね。
これ以降は色々な案件が絡むのでストップです。
千葉県のI様ご依頼ありがとう御座いました。
また何か有りましたら宜しくお願いいたします。
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次にワウの修理に行きましょうか。
最近DIYでワウの配線交換とか、トゥルーバイパス(この表現は個人的に好きでは無いんですが)化等の改造が流行ってますが、ちゃんとした手順を踏んで、ちゃんとした配線を心がけないと、音が出なくなったりします。
で、今回はそう言ったDIYで改造に臨んで、エフェクトのオン・オフスイッチを切り替えても全く音が出なくなったと言うご相談を奈良県のY様から頂きましてお預かりしました。

開けてみますと、スイッチは某社6PINの物、配線材がなんだか良く判らない古そうな物に交換されてます。
各部凝視しながら回路を追っていくと配線が一部間違ってました。とは言ってもこれだったらエフェクト側の音は出る筈なんだけどな〜などと思いながらテスターでチェックしていくと・・・一部配線に導通が有りませんでした(笑)単に配線の断線と配線の仕方のミスだったんですね。
で、現象さえ判れば後は配線をやり直すだけです。

筐体内部もかなり汚れてたんでこの際に掃除のつもりで空にしてしまいました。

このいかにも古そうな配線材は一本だけ交換するのに不安が有りましたので、全交換します。(因みにこの配線材どこから持ってきたんですか?って聞いた所、ここには書けませんが、とんでもない機械から持ってきたそうです・・・・)元の品質は多分世界最高峰だとは思うんですが、皮膜の中でボロボロに腐食してボキボキに折れてます。
こういった配線材を使って配線する場合は、テスターで導通を調べてから使った方が良いですねー。後でトラブル探しする手間も減りますし。
今度こそ断線して無いちゃんとした配線材(因みに高価)を使って配線し直します。

因みに今回はY様との話し合いにより、インプットバッファは撤去はしない事になりました。(もちろんエフェクトオフ時には通らない様な手を基板に細工して打って有ります)
ってな所で結果的には配線材の交換だけの作業でしたが完成ですね。
昨今ヴィンテージ配線材がもてはやされてたりしますが、ちゃんと施工しないと、余計なトラブル(ノイズや今回の断線等)を呼び込んだりする事も多いのでは無いでしょうかね。
これらの配線材って気軽に交換は出来ますが、かなり気を使って施工して初めて能力を発揮すると言っても過言じゃないでしょうね。
奈良県のY様ご依頼ありがとう御座いました。また宜しくお願いします。
と言ったような所で軽い電気関連の記事を2本纏めてみました。
本日はここまで!