今回は岡山県のF様から御依頼を受けた、アリアプロUの最上位ラインのギターの改造調整の記事を数回に分けて書いて行きたいと思います。
さて、その最上位ラインのモデルと言うのが、
http://www.ariaguitars.com/jp/02prod/0101eg/rscustom.html(荒井貿易:アリアプロ様HP)
RS-CUSTOMと言う楽器です。
因みに届いた直後の写真は撮り忘れました・・申し訳ないです・・・
この楽器を見てピンと来た方は相当マニアックですね(笑)
元聖飢魔IIのジェイル大橋モデルとして80年代に発売されたモデルの再発物でして、本人の物はストライプ模様のラインが入っていたり、フロイドザグリが無かったりなど、細かい違いは結構あるようですが。ストライプ入りの物も限定で発売された様な気がしますが・・記憶が定かではありません。
因みにお預かりした楽器は、なぜか完全にプロトタイプ物なんですね(笑)
(写真の物の色違いで黒)
モロに件のページにある、実際の製品と仕様が異なる事が(以下略)な感じです。
まあ単純な話なんですが、コレはどう言う事なのかといいますと、楽器メーカーが企画販売商社(この場合アリアですね)から、
「こう言うものを作ってくれ」と依頼されて作るんですが、その際、量産前に
「製品見本」と言うのを幾つか作って企画販売商社に納め、そこで製品の基本的な事から高度な事までのチェックを行うのが常です。(少なくとも、私が居たメーカーではそうでした。他は知りません)
その製品見本で、OKが出ればそれは正規品になりますが、その後細かい仕様変更などを行った場合、その製品見本はプロトタイプとなって行く訳ですね。
企画販売商社にとっても、プロトタイプをいつまでも倉庫に転がしておいても仕方が無ですから、取引のある楽器店さんなんかに安く売っちゃう事が良くあります。
そんな訳でめでたく市場に出たプロトタイプは、楽器店としては
「発掘!プロトタイプ!」などと銘打って、店にとってかなりお得な条件で販売する事が出来たりするので、商社・楽器店双方にとって美味しかったりするようです。オーナー様にとっても、
「コレはプロトタイプで〜貴重なの持ってるんだ!」的な所有欲の一部も満たしてくれるので、皆にとって美味しかったりするのかもしれませんね(笑)
しかし、まあ色んな条件があったりするでしょうから一概に得かどうかは判りませんが。
(全てのプロトタイプがこう言う経緯で市場に出る訳ではない事だけは一応書いておきます)
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posted by IRP Products at 17:36|
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