2005年11月26日

テレキャスターのメンテナンスその5〜完結編!

テレキャスターのメンテナンスその4の続きですね〜
前回はシールディングをやったので、今回はフレット擦り合わせ+ナット交換+配線ですね。
とは言え、フレット擦り合わせはもう・・・なんか写真が無い(笑)
いや・・ちょっと言い訳させて頂きますと、擦り合わせは金属粉が結構出てしまい、
手も相当汚れます。もう指先とか真っ黒なんですね。
なのでPCやデジカメ等の精密機器に触れないんですよ。後、作業が詰ってる時は、
フルパワーのスピードでやっていて撮り忘れるんですね〜。ちゃんと要所要所では撮るんですが。

さてそんな前口上はこの位にして、
Bテレキャス-フレット擦り合わせ
もう既に終わってます(笑)
こんなミイラ状態で指板を養生し、フレットのレベル・頂点を整えた後、コンパウンド等で
磨き倒した後の画像ですね。因みにこの固体は弦落ちを考慮してエッジ加工は施しません。

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2005年11月25日

テレキャスターのメンテナンスその4

テレキャスターのメンテナンスその3の続きを行きましょうか。
とりあえず今回とあわせて2回位で終わりますんで、とりあえずもう少しって所でしょうか。

さて次は、PU等々のシールディングに行きましょうか。
と言ってもまあ見せる所もそんなに無いので、記事はちゃちゃっと済ませてしまいましょう。

今回はPUの交換は行なわないと言う条件なんですが、やはりシングルコイル特有のノイズが多く、
またハイパワーシングルの為、余分にノイズがガンガンと乗っていると言う感じでしょうか。
こういった場合はとりあえずどうするか?と言いますと、銅箔でシールディングします。
まずは元の状態をご覧頂きましょうか。
Bテレキャス-PU現状
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
フェンダーアメリカンスタンダード純正のPUですね。
個人的な話になりますが、オーナー様も私も結構好きな音のPUだったりします。
良くも悪くもロックっぽいですしね〜


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2005年11月24日

シャーベル君の電装系修正

シャーベル君の悲劇と中古楽器屋で紹介したシャーベル君の修理の記事を書きましょうか。

ちょっと又サボり癖が出てしまってますね・・いやはやなんとも(苦笑)
テレキャスターの記事の完結編のアップしようかと思ったのですが、
記事を組み立てていると、写真が足りないんですよね・・でどうした物か・・と思案していると
シャーベル君やその他の記事を先に行こうかな?と。
基本的に修理は同時進行な事も多いので記事は常に平行だったりします。

さてさて、前回のシャーベル君の記事の時にも少し書きましたが
「VO・Tの位置が通常のギターと逆だから直して欲しい」
との事なんでまずはその辺りの確認をしたいなあ・・的な感じで分解してみました。
I様シャーベルBODY分解
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
まあこの辺は軽く分解してサクサク進めて行きましょうか。
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2005年11月20日

テレキャスターのメンテナンスその3

テレキャスターのメンテナンスその2の続きを行きましょうか!

さてさて、前回はネックポケットの掃除を終わらせました。
次はボディー(電装系)のシールディング等々の作業に入っていきましょう。

と言ってもですね、この辺りはあんまり見せられる程面白い事やってる訳では無いんですよね。
なのでサクサクといきましょうか。


まず、ブリッジ等々の汚れも然る事ながら、ボディー自体が結構曇ってましたので
ハンドドリルにつけたバフで綺麗にします。
Bテレキャスハンドバフ
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
かなり綺麗になったんですが、仕上がり画像をどこかになくしてしまいました・・・・・・
因みにこの作業の前には、ラッカー塗装かポリ系かちゃんと下調べして置きましょう。
その後に使うコンパウンド等々を決定します。(確認しないでやるとえらい事になります)

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2005年11月19日

JAZZBASSの配線図

ある方からメールで2V・2TのJAZZBASSの配線ってどうやるの?と尋ねられましたので
ついでなんで記事を書いて紹介して見る事にしました。

さてJAZZNASSと言うと現在は2V・1T回路の物が主流ですが、
JAZZBASSの登場時は実は2連ポットを2個使った2V・2T回路でした。

所が操作性の問題や、2連ポット・ノブ等、単価が高いパーツが使われていた所為か、
比較的安価な単連ポットでコンデンサも一つで済む2V・1T回路に変更されていったようです。
まあコスト削減とコントロールの簡素化の結果ですね。

回路図を載せましょうか
2V2TJAZZBASS回路図
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
まあこんな感じでしょうね〜。ここで私の不勉強な事をばらしますと・・・
私は実はこのタイプのJAZZBASSを弄った事が無いんです(笑)
でも、まあ実際の回路はこうなってるはずです。
因みに構成的には、LPの配線から3WAYスイッチを取り去って直結し、
VOポット部へのPUの配線の位置を変えただけの物だったりします。

何かの役に立てば幸いです。

本日はここまで!

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2005年11月18日

テレキャスターのメンテナンスその2

テレキャスターのメンテナンスの続きです。

ハイ!サボりましたね(笑)ホントに今月残りの記事7〜9本いけるのかな?(苦笑)
えーっと正直言いますと記事のたたき台は既に出来てるんですが、
どうも推敲してるとなんとなくボツにしがちな今日この頃です・・・・

因みにこのテレキャスターのメンテナンスですがもう納品も済んでるんですよね。
要するに記事になってなかっただけなんです。

さてさて、全開はブリッジの芋ねじ外しをやった所で止まってますね。
次はネックポケットの擦り合わせ(掃除)をやりましょうか。
Bテレキャス-ネックポケット修正前
因みにこれアメリカンスタンダードテレキャスターなんですけど・・フェンダーですねえ。

で、このままじゃちょっとネックとボディーが密着しないのでロスするという通説通り
弾いてみると・・なんか妙に心地が悪いんですよね。
まあフェンダーの音の要素としてはこう言う所の汚さも必要なのかもしれませんが。

今回はスタジオ業務もこなしちゃうエンジニア系ギタリストの御依頼なんですが、
「出来るだけ弾き易くてあなたが思ういい楽器にしてくれ。でも出来るだけ安く」
と言うありがたい依頼でした(笑)
これを言われると・・・ネックポケットはそりゃあ 綺麗に掃除します(笑)
今回はネックジョイントに角度はつけませんので、ホントに掃除だけですね。
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posted by IRP Products at 03:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月14日

今日は趣を変えてみましょうか

昨日は更新し忘れてしまいました(苦笑)
今日は楽器カテゴリーですが、作業内容ではなくて少し趣を変えてみようと思います。

このBLOGに関してコンスタントにお問い合わせ頂く内容がありまして、
それは「クラフトマンになるには?」と言う記事についてなんです。

私個人としてはあの記事に書いてある事は身をもって体験して出てきた答えや、
考え方だったりするんですね。なので必ずしも正しい訳ではありません。
「己の境遇の受け取り方」や「人の姿勢」は千差万別ですから。
しかしまあ問い合わせが多いという事はそれなりに実の有る記事だったのかな?と。
そこでですね、今回は書ける範囲内でもう少し突っ込んだ記事を書いて見ようかと思います。
まず、どういった問い合わせが多いか?を 回答と合わせて少し記述してみましょうか。

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posted by IRP Products at 21:52| Comment(2) | TrackBack(1) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

Collingsさんナット製作編

Collingsさんシリーズの続きですね〜
前回書き忘れた事ですが、ハイランダーは新規購入の場合、取扱説明書も付属しています。
ブリッジ溝Rやタップのサイズも記載されていますので、合わせてご参照頂ければ幸いです。

さて、今日も何とか更新できそうですね〜
なんとなく毎日更新してると物凄くよく物を考えるようになった気がします(笑)

今回はナット周辺を行きましょうか

前々回ナットを外した写真までは載せてましたので、新規のナット製作ですね。

そんな訳でナット材の紹介から行きましょうか。所謂ブランク材って奴ですね。
ナット材
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
左上から「元々付いていた物」「通常の漂白牛コツ」「無漂白オイル牛コツ」になります。
今回ナット材でオーナー様に他のナット材も合わせて
「どれにします〜?」
って聞いて見た所、
「無漂白オイル牛コツにしといて〜」
と言うお返事を頂きましたのでそれを使う事にします。

マーティン系のナット交換は形状が複雑な為、物凄く手間が掛かります。
さて、マーティンやコリングスのナットはどういう形状をしているかと言いますと・・・
マーティンナット構造
なんかの時に描いた図を流用しましょうか。

ナットの底がネック角度の準じている上に、(正確には溝に嵌ってる形ですが)
ヘッドの形状の延長線がナットの形状にも繋がってると言う作りになっています。
まあ色々作り方は有るんですが、やって見るとこれが結構大変なんですよね〜
今回は作り方の詳細な部分は想像してもらう事にしましょうか(笑)

手順としては
@基準の平面を作る
Aヘッド(溝)角度を測ってナットにマーキング
B角度を削り出す
Cヘッドの延長線を現物あわせでマーキング
D削り出す
E以降は通常のナット製作と同じ
位の感じでしょうかね〜

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posted by IRP Products at 18:33| Comment(4) | TrackBack(0) | ナット・サドル関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

Collingsさんhighlander搭載編

Collingsさん!いらっしゃい〜の続きですね〜

うーん今日も更新できそうだ(笑)さて行きましょうか!

前回、ハイランダー搭載の為のブリッジ溝のR加工まで終わらせましたね。

次はいよいよハイランダーの取り付けなんですが、
ハイランダーIP-1
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
今回は本当に危険な作業内容が含まれています・・書く事さえ躊躇ったのですが・・・
実は前回のサドル溝のルーティングに関しても書くべきでは無かったかな?とさえ
ちょっと思って居たりします。

と言う訳で実作業写真を少なめにして、何とか文章で構成して行きましょうか。

まずハイランダーと言うプリアンプはエンドピンジャック一体型になっていて、
取り付けビスまでもが本体に付けられていると言うのは前回書いた通りです。
非常に合理的では有るんですが、そのせいで取り付けにはかなり手間が掛かります。

さてエンドピンと一体型っちゅう事は元のエンドピンを外す必要が有る訳です。
アコースティックギターの多くは木材やプラスティックで木栓のような形状をしていまして、
アコギ・エンドピン
(コレは該当のギターの物では有りませんが・・概ねこういった形のものが殆どでしょうね)
ボディーに開いた穴に単にささっている物から、接着されている物まで様々です。
因みにマーティンの場合は新規販売時は装着されずに付属されてます。

で、ですね、抜こうと試みた訳です・・・・・・
コリングスはマーティンタイプだから接着されて無いんじゃないかな〜と思ったんですが、
思いっきり接着されてました(苦笑)前オーナーさんの趣味でしょうか?

こう言う場合は、しょうがないので破壊するしかありません。
コリングス・エンドピン切削
お尻にマスキングをして、のこぎりを入れてエンドピンを切削してしまいましょう。
もったいないなあ・・・・かなりいいエボニーが使われていましたが・・
粉末や破片は何かの修理の時の為に取って置きましょうか(貧乏性とか言うな笑)

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posted by IRP Products at 18:21| Comment(0) | TrackBack(0) | エレアコ化関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

オリジナルストラト

岐阜県のギタリスト様より依頼を受け、手作り出来る部分は全てワンオフにて製作させて頂きました。

f_st6.jpg
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)

f_st7.jpg

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ネック:ハードメイプル柾目+ダブルアクションロッド+オリジナルグリップシェイプ
指板:エボニー+ポジションマークレス(サイドにアヴァロンドットのみ)
フレット:ジェスカー社製ミディアムサイズ+ボールエッジ仕上げ
ボディー:アルダー2ピース
塗装:オールラッカーグロス仕上げ
ブリッジ:510TS-FE2(フローティングセッティング)
ペグ:SGS510・H.A.P.M
ナット:牛骨
ピックアップ:カスタムワインドオリジナルPU(アルニコ5)
シールディング:カーボン系シールディング塗料+PGアルミ箔処理
コントロール:5ウェイレバースイッチ M・VO M・TONE オリジナルミッドブースター
弦:ダダリオ0.10〜0.46

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こういった物も製作可能です。

本編の記事は「オリジナルストラトを製作させて頂きました」こちらになります。製作その物の記事はありませんが、合わせてご覧頂ければ幸いで御座います。
posted by IRP Products at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | オリジナル楽器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする