その作業をやったんですが、その改造の内容と言うのが
「プレシジョンベース(以下PB)にシリーズ-パラレルスイッチを取り付けてくれ」
と言う物でした。
ここで言うシリーズ-パラレルとは直列-並列とします。
1PUであるPBは回路的に音色の幅があまり広く有りません。
しかし通常のフェンダー社PBモデルや多くのPB系モデルの場合、
PUは4・3弦用と逆磁・逆巻きの2・1弦用の二つのコイルに別れていまして、
それらを直列に繋ぐハムバッキング構造になっています。
音色のヴァリエーションを増やそうとした場合、この構造を利用しない手は有りません。
さてコイルの構造は概ね以下の様になっています。
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大されます)
コイル二つを通常の直列から並列に繋ぎ変えれば、音色を変える事が出来ます。
また、いちいち半田付けし直さなくても良い様にスイッチで切り替え出来るようにすれば、
素早い切り替えに対応出来ますし、確実に二種類の音色が確保できます。
ってな訳で今回はこの「直列-並列スイッチ」を取り付けてくれと言う依頼です。
理屈と構造を理解していれば、作業的にそんなに難しい事では有りません。
普通にプッシュ-プル(またはプッシュ-プッシュ)のスイッチ付きポットを使用して、
ピックアップの接続切り替えスイッチを取り付けてしまえば良い訳です。
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