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2005年02月21日

実体配線図その2

<<その1
前回の続きです。

今回はフェンダージャズベースから取り上げて行きましょうか。
ジャズベ
(サムネイルをクリックして下さい。拡大します)

ジャズベースの登場時は2軸2連ポットを用いた2VO・2TONE回路でしたが
あまりに使い難かったのでしょうか・・
単独ポット3個による2VO・1マスタートーンへ変更され、
セレクター要らずのF-PU/R-PUの簡易ミキサー回路になります。

これも例によって定数が時期によって少しずつ違うようですが

大筋として
ポット:250KΩAカーブ×3
コンデンサ:0.022μF
この定数の物が最も多いようです。
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2005年02月20日

実体配線図その1

今回は前回の話の続きみたいな感じになりますが
実体配線図を代表的なものだけ挙げて見ます。
ポットの構造とかコンデンサの効果とかそういう事を知らなくても、
配線作業を楽しめれば、それで良いじゃない!って人向けだったりします。
1回でやるには量が多いので何回かに分けてやっていこうかな?と思っています。

そんなわけでまず、テレキャスターから始めましょうか。

テレキャス
(サムネイルをクリックして下さい。拡大します)

これは、最近のテレキャスターの実体配線図ですね。
ポットの定数は時期によって違いますが、1M〜250kΩ位を色々試してみてはどうでしょうか?
私はM・VOには500KΩAカーブ位が好みですが。
コンデンサの定数はM・VO部のハイパスが1000pF、M・TONEは0.05μ辺りですかね。
これも好みによって変わってきます。
図中のレバーSWはCRL系の端子配置になっています。
国産のYM系やDM系とは端子位置が少し違いますのでお間違えの無いよう。
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posted by IRP Products at 14:58| Comment(15) | TrackBack(0) | 配線図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月19日

配線図について

「ヴォーリュームとトーンの繋ぎ方が解りません」的な事を言ってる人が居たので
今回は簡単な配線について書こうかと思います。

ポットやコンデンサの構造的な事や材質的な事をやるのもどうかと思いますから、
(またいずれポットについては書きます)
取りあえず、実体配線図を作ってみました。
TONE
(サムネイルをクリックして下さい。拡大します)
こんな感じですかね。
代表的なトーン回路の配線図になっています。
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2005年02月13日

アリアプロ-PE改造その2

第一弾「アリアプロ-PE改造」の記事を書いてからずいぶん経ってしまいました。
やっとと言うか、続きが書ける位作業が進みましたので記事にしようかと。
そんな訳で前回は使うパーツの紹介と回路構成まで進んだ所で、放置していました。

取り敢えずブリッジ周りから弄くって行きましょうか。
マイククリスチャンピエゾ3
(画像をクリックして下さい。拡大表示します)
ちょっとわかりにくい画像ですが、
各ブリッジ駒から出ている+-の配線が一本のシールド線に纏めて配線されています。
図にするとこんな感じですかね?
ブリッジ配線.BMP

マイククリスチャンピエゾ5
スピーカーケーブル宜しく平行二芯線ですね。
どちらが最初にアースに繋がっていたか確認してマーキングしておきます。
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2005年02月05日

ケーブルの皮膜剥き

ちょっと前に某ユニットのS氏と話していた時に

「今度ケーブル作るんだけど」
「ケーブルの皮剥きってホントはどうやるの?」
「シース剥きの記事って、ネットであんまり見ないよね〜」

とか、そんな話になりまして。
そんな訳で今回はケーブルの皮膜剥きをやってみましょう。

ワイヤーストリッパーとかそういう工具や電工ナイフとかそう言った物も
ホームセンターや電材用工具店なんかで販売されています。

同軸ケーブル用カッター/ストリッパー
http://hobbes.co.jp/shop/htc226.html
ワイヤーストリッパー
http://www.koeishoji.co.jp/stripit6.htm
ワイヤーストリッパー比較
http://www.d5.dion.ne.jp/~re-light/stripper_top.htm

数種類市販されている訳ですが、個人でケーブル作る範囲でこれを購入するのは多少高いかな?
などと思ったりしますので、今回は別のやり方を提示してみましょうか。
でも、早く大量に作らなきゃいけない人はワイヤーストリッパーを買った方が良いです。
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posted by IRP Products at 16:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 楽器ケーブル関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月02日

楽器のデザイン

寒波のお陰で中々作業が進みません。
寒すぎます。風が強すぎます。別に屋外で作業しているわけではないのですが。
私は寒すぎると異常な眠気に襲われるという特性を持っている様です(笑)
そんな中で仕事をしたり色々と考えたり調べ物をしたりして一日を過ごしていました。

で、楽器のデザインという物をおぼろげながら時系列的に考えたりしていたのですが、
クラシカルな楽器のデザインって普遍的な物しか受容れられない傾向が有りまして、
なんていうか、「伝統的な楽器」を改良する動きに反発する人達が居たりします。

そんな中、数あるメーカーの中でヤマハという会社だけはこの伝統に挑戦する意味で、
開発と改良を繰り返していたり、プレーヤの育成などに力を入れていたりするのですが、
改良と挑戦というのがヤマハの伝統なのかもしれませんね。
改良する分、クラシカルな部分をきっちり押さえている辺りがさすがだな〜と。

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posted by IRP Products at 20:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする