IRP PRODUCTS 楽器の製作/修理ならお任せ下さい

2014年10月19日

プロフィール

新谷かつえ
1979年生まれ
楽器製作・修理研究工房「IRP Products」主宰
KAERUPROF.jpg

http://i-r-p.net/
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某名古屋の老舗弦楽器製作会社勤務の夫をサポート後、レコーディング〜ライブでのギターエンジニア職を経て、
「IRP Products.NET」を立ち上げる。

プロフェッショナル・アマチュア/プレーヤーを問わず幅広い層、沢山のお客様よりご支持を頂き、楽器の修理製作業を営んでおり、その他、貿易関連業務にも 並行して携わって行っております。

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IRPとは「Instrument Repair Plant Products」として、楽器の修理や企画/開発等を、まるで有機的な働きをするプラントの様に自由に柔軟に取り組める場所と言う意味合に規定し、それらはある種のモジュール(技術)の集合体で適時に必要な物を組み合わせる事が出来る、楽器修理等を専門としたマザーボードやCPUの様な環境を指しています。

つまりそのプラントに案件を放り込んだら、処理をして結果を出すと言った演算的なイメージです。実像は偏屈オヤジがあーだこーだ言いながら自由にやっているだけなんで、極めてオーガニックですが。そんな訳で実店舗こそありませんが、このHPをご覧の上、ご依頼を頂けましたら、これ幸いです。

(本音の話)
本当の所は店舗等を構えるのがお客様にとっても御都合のよい事が多々有るのも。。
重々承知しておりますが、時節柄及び周囲の環境を勘案し、

「楽器業界のメインストリームとの関わりや店舗などのハードを持たずにどれだけ出来るか?」

といった、非常に遠大な実験戦略の元、やっていると言うのが正直な所です。
決して楽器業界に対してどうこうの「曰く」が有る訳ではないのですが。

そもそもは、知人の勧めで始めたBLOGがインターネット上の沢山の方のお役に立ったようで、
ボチボチとご依頼とご愛顧頂く様になったのが「IRP Products.NET」の始まり。

元々楽器メーカーに居たと言う事も有って、生業としてはもう随分長くやってるようにも思いますが、
実の所、楽器/修理/企画/開発は氷山の一角で、それ以外の仕事も結果沢山頂くようになりました。

その他、私の所の様なこういう宅配リペア形式で大体何でも基本、受け入れよう/受け入れたいってやっておりますと、時折、あちこちのショップさんで作業を断られたと言う楽器の相談を持ちかけられる事が有ります。

その相談にはプレーヤーさんの要望とか夢とか希望とか色んな物が詰まっていて、、

その要望に全力で答えた事によって、形としてこんな風になったんですけどって、手渡した瞬間、物凄く歓喜に満ちた顔で演奏して下さる姿を見ると、IRP Productsは世間に居ていいんだと言うか、存在を許されて社会に有っても良いんだと思える瞬間でもあり、私自身の喜びの瞬間でもあります。

だから今日も明日も明後日も、常に修理や手法や思考やその為の積み上げなどの技術の研鑽を続ける事が出来るのだと感じています。

そして、本当にいつも多くの優秀な友人や家族や協力会社様の力を借りていますが、 私1人でその全てをコントロールしています。そんな訳でいつも何かバタバタとしていて、開発した製品やリペアサービスを売り込む営業等は殆ど出来ず、つまり依頼が有ったらその時のみのワンメイクに近い状態です。例えば製品で有れば、製作後、自身で気に入った物は複数台製作して、友人に配ったりなんかして、結局あんまりお金は手元に残りません。 これだけでも事業としてみたら十分に失格です。ですが、本当に良い音が出た時は、こんな小規模な事業に協力して頂いた友人達と分かち合う事で音楽や友人に対して恩返しをしている、そんな気持ちで居ます。

それらの信念を持ち、常にプレーヤーさんの良き相談相手で有りたいと言う事と、最近は特に「話をよく聞く事」、これを念頭に置いておりまして、後は、「是は是、非は非」、出来る事は精いっぱいやると言った様な感じで、のびのびとやっていけたらとっても理想的で幸せな事だと思っております。

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連絡先(メイン作業場)
552-0003 大阪府大阪市港区磯路2-4-6
(作業場自体は住居を兼ねている為非公開とさせて頂きます)
作業中や緒雑務等に忙殺されている事が多く、殆ど電話に出られない事と、
また各種セールスの電話が増加してしまった為、ご連絡は基本的にメールにてお願い致します。
電話番号はお問い合わせ頂いた際の返信メールに記載が有りますので、そちらをご確認ください。

土日祝日は基本的に集中作業日の為、メールの返信が出来ない可能性が有ります。
予めご容赦のほどお願いいたします。

メールフォームはこちらから
http://i-r-p.net/contacts

SKYPEにも対応しておりますので、ご利用になられている方はご連絡可能です。
(但し、日中は作業等で即時お返事が出来ない事がございますので、予めご了承ください)

SKYPE ID:shin0745

2014/10/19プロフィール全面改定
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2014年07月14日

トーカイストラトキャスターミッドブースター搭載とノイズ対策の話

今回のご依頼は神奈川県S様からのご依頼で、トーカイ製ストラトキャスターモデルのPU交換及びミッドブースター搭載作業を行いました。

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こんな感じのギターです。
安価なモデルとお客様はおっしゃられてましたが、とは言えそこは流石国内産。ちゃんと作るべき所はきっちりされてました。良質なモデルかとは思いますが。。

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国産モデルはどうにも電気パーツが駄目になりやすい物が使われていたり、なんか大事な帯域がスコンと抜けたPUが載っている事が多いのが残念ですね。。まあPUの音に関しては感性の問題なので、好きな人は好きかもって話ですが。

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で、今回はPU交換と言う事でお客様指定により手配したPUがコレ。フェンダーヴィンテージノイズレスですね。
物凄いパワフルなPUなのにノイズが少なくて、私個人的には非常にお気に入りのモデルです。今回はこれにミッドブースターを組み込むと言う指定の作業でした。

IMG_3617_R.JPG → IMG_3670_R.JPG
早速ばらして各部フィッティングの具合を見て行くと、、どうにもPUキャビティーが浅すぎて今回のPUが載せられません。じゃあ掘るかって感じでざっと切削加工した後の絵が右の写真です。

加工中の画像は結局撮り忘れてしまいました。まあ早い話が、木工用ルーターで必要サイズ掘り下げたと言う事。このフェンダーノイズレス系は本体に結構な厚み(高さ)が有る為、国産ストラトに限って言ってもポン付け出来ない事が多い様に感じます。

その後、むき出しの木部にシーラー(目止)を打ってから、外来ノイズ防止用の導電性塗料を散布します。このBLOGには沢山この作業が出てくる割にはあまり説明を書いた記憶が無いので、これが塗られていると一体どういう効果が有るのか簡単な説明を。(時折ご質問も頂きますし)

現代の様々なエレキギターが使われるシーンでは、空間中に様々なノイズの元になる電波や電磁波が存在します。幾つかの例を挙げると、携帯電話の電波や蛍光灯、エアコンやPCの電源ファン等々。これらの電磁ノイズがPUや楽器内部の信号線を直撃し、アンプによって増幅されて音として出現するのが「ノイズ」です。ギタリストにはお馴染みの「ジー」とか「ビー」とか言う音ですね。

これらの電磁波ノイズはエレキギターが開発された50年代には殆ど存在しなかった物ばかりでした。その為、あまりノイズ対策をなされておらず、今でも開発当時の構造をあくまで再現しているモデルは欠点をも引き継いでしまっています。(その点ギブソンのセスラバーさんは偉い!50年代の後期にはこの電磁波ノイズを遮断するシステムを開発した訳ですから。その製品の名前がお馴染みのハムバッカーと言います。)

では外来ノイズを防ぐためにはどうしたらよいのか?と言う研究は随分昔から進められており、紆余曲折を経て「キャビティー等へアースに繋がった金属ボックスを埋め込んだり、又は金属箔を使用して、シールドボックスを形成し、防御壁として信号線を閉じ込めて、外来ノイズの侵入を防ぐ」という解決法が編み出されました。

正確にはどなたが一番最初に導電性塗料を使って始めたのかは存じ上げませんが、加工等の容易さと、かなりの効果が有った為、この塗料を使った手法は画期的なノイズ対策法の決定打となり世の中に広まって行きました。今やハイエンドなギターでこの処理が施されていない物は皆無です。

但し、効果が有れば副作用もありまして、ノイズが減ると言う事は、若干高域のキラキラした音色の部分をスポイルしてしまう為、その辺はまた別の工夫が必要になります。

簡単な説明ですが、実際の作業はと言うと、、、
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こんな風にマスキングをして、導電性塗料を筆で塗布していきます。
この塗膜を正しくアースに接続してやる事で、信号線を全てアースボックスによって囲ってしまう訳ですね。

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ピックガード裏にはアースボックスの蓋の機能として、アルミシートを貼り、アッセンブリーを全て組み込みます。ここに塗料を使うとPGが歪んでしまう恐れが有りますのでアルミシートを使用します。

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ミッドブースターはいつも通りこんな感じ。今回はブースターのバイパススイッチをトーンポットに同梱させました。これによりパッシブでも使用可能です。

ここまで作業すれば、後は型通りの組込と調整ですね。

IMG_3678_R.JPG IMG_3679_R.JPG
今回ナットの状態が芳しく無かった為、溝と外形を調整しました。

IMG_3648_R.JPG → IMG_3652_R.JPG
その他調整にあたり、ネックポケットに残っていた生産時のマスキングテープの粘着と思しき汚れを掃除し、平面に調整し直しました。これやっておくと結構ご機嫌な鳴りに変化するので、個人的には手を入れる事の多い場所です。

組み込んで調整したら。。
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完成です。
バッテリーボックスはお馴染みの場所へ取り付けてあります。

こんな感じで作業が終了しました。

ミッドブーストの掛り具合や鳴りに関しても、中々ご機嫌なドライブサウンドが得られました。マスタートーンのスイッチポットでブースターをオフれば、パッシブサウンドも出力できますので、色んなシーンで活躍できる一本に仕上がりました。

ざっと作業を一連の記事に仕立ててみましたが、如何だったでしょうか。

ご興味のある方は一度是非ご連絡を頂ければ幸いです。

神奈川県S様ご依頼ありがとうございました。
またのご愛顧お待ちしております。
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2014年07月10日

ギブソンカスタムショップレスポールのPU交換作業や色々

今回は大阪府のT様からのご依頼でギブソンカスタムショップ製レスポールのPU交換作業を行いました。

お預かりしたレスポールはどんな物かと言うと、、
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本当に凄い杢の入ったメイプルトップですね。真っ当に行って販売価格は幾らの楽器だったんでしょうか。
良質な木材が使われている所謂プレミアムグレードな個体でした。

今回の依頼PU前後交換とヴォリュームポットの交換です。
そこに至るまでの経緯は次の通り。

レスポールのスタンダードなコントロール回路には500KΩのVOPOTが使用されていますが、この使用部材である所のCTSのポットは、ノブ的にはVOゼロの際でも、内部の残留抵抗(数Ω〜50Ω程度)が大きく残っていて、音量がゼロにならない事が有ります。

特にこれが問題として表れる顕著な例が、レスポールのスタンダード回路で、PUセレクターをハーフトーンポジションで片方のVOを絞って有る場合のみ音が漏れると言う症状です。

これは単純に2系統ある内、ゼロのVOPOTに残留抵抗が有る為で、ハーフトーンの際、もう1系統のVOPOTの抵抗が合成抵抗として加算されてしまい、信号ラインから見た回路上、信号が残留抵抗分アースから浮いてしまう為に起こる現象です。
気になる方は合成抵抗の計算等をしてみて下さい。残留抵抗が50Ωもあると結構な合成抵抗値が出ます。。

又、プレーヤーの方で音漏れが気になる方はぜひ交換を!

これらを回避する為には残留抵抗が無いVOPOTを使用するか、配線を改造するしか手は有りません。
今回はあくまでレスポールの基本回路を再現すると言う要望でしたので、当然選択肢としては前者を選択する事になります。
そもギブソンが最初からちゃんと選別したVOPOTを使っていればこんなことにはならない訳で。。。

まあそんなこんなで手配したロングシャフトのVOPOTなのですが、やはり同じくCTS製を選択しました。
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なんだかんだ言っても耐久性は非常に高い事と、残留抵抗さえなければ間違いのない電気部材ですのでね。
私は過去の経験からあまり好きではないのですが、エレキ業界と言えばコレと言うぐらいスタンダードな物なのでどうしても外す訳にはいきません。

次はPUに特殊な加工を施します。
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今回載せ替えるのはコレ。今やダンカンのスタンダードですね。

これを有る特殊な作業をし、調整してから楽器にマウントします。
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こんな感じですね。電気分解だとか、イオンだとか何だとか書き始めるとキリが無いので、何やってるかは企業秘密と言う事で。

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で色々各部調整やらエイジド加工やらを行って。。PUは完成。

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楽器側はシールディング加工を施し、回路配線もプリビルドしてから仕込みます。

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今回使ったコンデンサは私のお気に入りのオレンジドロップのとある品番のものですし、トーンポットにもバイパス出来るフルトーンをストックの物を加工して仕込みました。これだけでももうぜんぜん別物です。

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次はナット交換をして、、、、

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ブランクの牛骨材から削り出します。これがまた5年物のオイルボーンでとうとう5年物のストックが尽きました。まあ都度都度仕込んでますんで在庫は問題ありませんが。

で交換後のアップ写真が無いのですが、様々な所を調整して、、
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完成です!

完成後、弾いてみましたが無茶苦茶カッコいいレスポール然とした音が出てまして、これならジャズでもサザンロックもハードロックも何ら問題無くイケる感じでした。
面構えも良いですしね。

と言った様な所で本日はここまで。

大阪府T様
ご用命有難うございました。またのご愛顧お待ちしております。
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2014年06月07日

クレイジーなFUZZ作成記

前回のサンダーバードの修理仕事を頂いたO氏より、別のエフェクト作成の依頼を受けておりました。
で、その依頼内容は

何処までもサイケデリックで、踏んだら「ピー ピャー ガー」と言う音がする物

と言うまことにアレな内容

とは言え、先ずはピーとかガーとか言わす前にベースになるファズの音を作らなきゃなりません。
その為の、資料音源がコレ。


今の基準のファズの感覚から行くと、国産サイケの王道みたいな音。

60〜70年代辺りの日本のスタジオレコーディングシーンについての歴史に関する文献や資料を紐解いていくと、どうもこれらのファズに関しては国産ファズの名器「ハニーファズ」や「シンエイファズ」辺りの物が沢山の音源で使われていたとされています。
またスタジオミュージシャンと言う言葉も未だ無く、奏者の数もそれほどいなかった時代、ファズと言う商品もこの2機種ぐらいしかなく、機材がみんな被ってしまった為、似たような音色の音源が多数存在する結果となったようです。今ではそれが一つのGSサウンドとして連想される音色に定着しているのですから、まあ時代を象徴する音であったのは間違いありません。



コレなんかも良く似た音がしてますね。

当時は海外製品のエフェクターはあまりに高価な為、手に入れられた人も限られていたようですね。日本で一番最初にファズボックスを使ったのはかまやつひろし氏だったと言われてますが、当時香港にそういった欧米の楽器や機材などが貿易途上で通過するルートが有り、自分たちで買付けに行っていたんだそうです。

又これは別の話では有るのですが、日本製のファズやエフェクターはOEMブランドとして沢山輸出されていたそうで、その中の一つ、ジミヘンドリックスが使った「ユニヴァイブ」、これがシンエイ製で現在コルグの監査役で有る三枝文夫氏が設計開発した物であった事は今でこそ有名な話ですが、情報の乏しい時代、それはそれはミステリーに包まれた伝説的なエフェクトでした。


69年ウッドストックの伝説的な名演の陰で、日本人技術者が作った音が使われていると言うのは、大変な尊敬の念と共に、日本人技術者としては誇らしい気持ちになる話ですね。

とまあ今度は自分が作る物に話を戻します。

ファズがピーだとかピャーって言う時は大体回路が発振(わかりやすく言うとハウリング)してる訳ですが、今回ファズ部分にネガティブフィードバック回路を組み込めばいいだろうと思い立ち、色々トランジスタをこねくり回して設計していたのですが、
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試作していた時から、「今回これ結構良い音するわー」と思った関係上、多少の量産が出来る様に版下を起こし、プリント基板で製作する事にしました。

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で、出来あがった基板にこんな感じでザクっと基板に部品を載せました。全部手作業と言う効率の悪さ。

そんなこんな試作を繰り返している頃に、どうも東芝のトランジスタで2SC1815がとうとうディスコンになるとの情報が。。。

2SC1815.jpg

もう何年も前から新規設計非推奨銘柄に入っていたの知ってましたが、とうとうこんな時代が来るとは。。多くの人がそうであるように、私もこれでトランジスタのイロハを学んだので、寂しさと共に2SC1815のお墓を作って弔ってあげても良いかな?位の気持ちになった程です。よく焼き殺しましたしね。。
フェアチャイルド辺りが代換え品種を作っているので機能的には困らないのかもしれませんが、、、

ってな余談は置いておいて、今度は出来あがった回路を入れる箱のデザインを。
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ファズの癖につまみやコントロールが多くて、なんかロックじゃない感じがしてしまっているのですが。。
まあこれもコントロールを色々できる様にという話。本当はシンプルな方が良いんですけどね。

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ガツンとケース加工!何となく完成が見えてきた。

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後は定型通り組み込んで。。
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完成!
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ラベルだとか何だとかは全部フリーデザインでやらせて頂きました。
エフェクターにQRコードを埋め込んでるんですが、これは初の試みでして、例えばライブ現場でマニュアルが必要になればスマホでポンと読み込んで、マニュアルが読める様にするとか、まあいろんな発展性が有るので、今回実験的にデザインに組み込んでみました。まあまだそこまでのサービスの組込は出来てないんですけどね。

と言った様な所でファズ製作終了
で、出来あがった後の音が無い!
残念。

その後、使ってくれてるんだかなんだかよく解りませんが、依頼主の彼らは

こう言う方たちです。

試奏動画が届きました!

単体で聞くと冒頭のサイケ+発振物なんですが、彼らの機材に入ると、どうもエクストリームな感じの音で演ってるようですね。

未だ基板が2セットほど残っておりますので気になった方はぜひご連絡下さい。

O様
ご用命有難うございました。


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2014年05月31日

グレコサンダーバードボディー割れ修理と膠(にかわ)の話

今回の記事はグレコのサンダーバードの修理について面白い症状の物だったので記事にして残しておきます。

東京でガレージノイズバンドをやっているO氏より、「メインで使ってるベースのボディーが割れてるかもしんないから、ちょっとメンテナンスがてら見て」ってて言う連絡が入ったのが始まり。

サンダーバードとかファイヤーバードって、材質的にも構造的にも、確かにボディーの接ぎの部分が割れやすいよなー等とはおもうのですが。
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実機を見たらこれこの通り。スタッドとブリッジ、メタルエスカッションとピックアップとで、辛うじて繋がっている状態でした。
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当然外すとバラバラに。

別角度から
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まー見事に割れ(と言うか接ぎの部分の剥がれ)てますね。

取り敢えず養生をして接着準備に入ります。
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これ、木部がダメージによって割れたのではなく、生産当時に使われた接着剤の劣化が原因ではと疑われる症状です。

と言うのも破断面を触ってみると接着剤が全面泡立ったような状態になっており、明らかな接着層の劣化が疑われる状態でした。生産当時に使われた接着剤は匂い等から判断して、恐らく膠系の物が使われており、又、ホルマリンが添加されている物とみられ、その添加量が多すぎた為か、経年変化で接着層が破壊されてしまったと推測できます。

そも、膠(にかわ)とは何か?
動物の臓物や魚の皮など、所謂動物性たんぱく質を煮出して作る、伝統的な接着剤の一つで、5000年前にはすでに使用された例が有る事を示す壁画などの資料が残っているそうで、古くはエジプトの壁画などにも使用されている事で有名です。
またこれらの発展的な製品として身近な物では、、、精製された物が食品用のゼラチンとして使用されている為、一般的なゼリーなどの食品として口に入っている物でも有ります。その他ではオブラートなんかも有名な使用例ですね。

では、膠にホルマリンをなぜ添加するのかと言う話ですが、一般的な膠として売られている三千本等の膠製品は固形物として販売されています。

これを使用の為に水やお湯で溶いた膠溶液はたんぱく質のゲル状に濃度調整をしてから使用するのですが、この材質上、細菌が繁殖しやすい培養基のような物ですので、空気中や溶いた水、そも自己が持っている細菌により、腐敗及び品質及び接着強度が変質しやすいのが特徴となり、これが膠が使いにくいと言われる所以です。これを避ける為に、石炭酸などの殺菌剤、防腐剤等を僅かに膠溶液に添加する事があり、その防腐添加材が楽器業界では「ホルマリン」が良く使用されるという訳です。また、接着作業以降でも、木材が湿気を発したり、接着層が湿気を被って、膠が緩んだ際の腐敗を防ぐ意味もあります。

しかしながらホルマリンは水溶性の添加剤でしか有りませんので、自身には接着力を高める能力はなく、あくまで溶液使用中の接着剤の変質を防ぐ一つの成分でしか有りません。つまり添加しすぎると、薄めた接着剤を使っているのと同じ事になる訳ですね。またホルマリンその物が変質した際に、接着層を破壊してしまうという側面もあるようです。

今回のボディー割れの原因はこう言った事が原因の一つで接着面が緩んだ所に何らかの衝撃が加わり、接着層が剥離してしまったのではないかと推測できます。

楽器の世界は膠が高級で、それ以外は駄目だと仰られる方もいらっしゃいますが、使用用途と使い方次第かなと私は考えておりますが、例えば将来的に修理する必要が生じやすいアコースティック系楽器のネックジョイント/表板/ブリッジ周辺部分は水で溶ける膠を使うべきですし、今回の例では、将来的にも絶対に割れて欲しくない個所の修理ですから、勿論エマルジョン系の接着剤を使用すべきとの結論です。

昔、お世話になった方で、オーストリアのクラシックギターの製作家の方とお話しさせて頂いた事が有るのですが、その方は「接着剤には膠を使うんだけれども、所謂三千本と言った非精製製品ではなく、食品用の精製ゼラチンを使うのだ。また防腐剤にはホルマリンではなく石炭酸を使うし、濃度と鮮度には非常に気を使う」と仰られていました。これが一つの製作家の考え方。

私個人は、基本的に後の修理のし易さと、剥がれて欲しくない部位と音色の兼ね合いを見た上、バランスを取ることが重要であると言う結論の為、この部位には絶対コレという使い方はしない感じです。これも一つの考え方。

また、懇意にさせて頂いているとあるリペアマンの方には、絶対に膠は使わない。と言いきる方もおられます。やっぱりこれも一つの考え方。

それぞれ製作家の考え方は様々ですが、ヴァイオリン属やクラシック/フォークギター属、ウクレレ属といった軽量且つ、各部材を接着で構成する部位の多い物、弦振動を音色に変換する響板が薄い物は、音色の何パーセントかを占めるファクターとして、接着材単体の硬度も寄与していると考えられます。

結果/現象に対し、何をどう自分の考えの主軸に置くかと言ったところでしょうか。

とまあ接着剤の話を長々としても仕方ありませんので実際の接着作業へ。

上記の考えの中から選択肢として、今後もう剥がれて欲しくない部位の修理ですので、今回はフランクリン社から発売されているタイトボンド(エマルジョン系)を使用します。
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楽器修理製作の世界や家具の世界ではお馴染みの接着剤ですね。
これは一般的に日本で有名な白い木工用ボンドに比べて、硬化後の硬度が高く、ソリッドな伝達効率を持つと考えられます。もし両方お持ちの方が居れば、割りばしの表面にでも双方塗ってみて下さい。乾いた後、ガラスコップをその割りばしで叩いてみたら各々音色の違いが良く解ります。良い/悪いではないですが。

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これを接着面を整えてから両面に塗布し、接着します。。。
が、接着中の画像を撮り忘れてしまいました。滅多に見れない様な画でしたが勿体ない話。。

で、
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接着のち割れた部分を、面相筆にて部分着色し、シーラーとラッカークリアを盛り付けて・・・

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表面研磨。

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組み込んだら完成です。

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今回は部分塗装に留まりましたが、破断部分はそれほど違和感なく、よく見たら解る程度にまで修復できました。

こんな所で修理と調整完了です。

で、オーナーのO氏はNOISE A GO GO'Sと言うバンドをやっており、ノイズ&ハードコアパンクなバンドの方です。

O様 ご依頼ありがとうございました。またのご愛顧をお待ちしております。
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2014年01月26日

Epiphone by Gibson TAK MATSUMOTO SIGNATURE DC STANDARD 総メンテ

今回の記事は掲題通りエピフォンのTAK松本モデルのメンテナンスになります。
ご依頼主は私の古い友人でもあり、富山の管楽器工房を経営する高木君からのご依頼でした。
彼は古くからのB'Zファンでして、僕もそれを知ってはいましたが、まさかエピフォンとは言えシグネイチャ−を買うとは。
と言った所で、今回のメニューは以下の通り

1:フレットすり合わせ
2:ナット交換
3:ブリッジ交換
4:テールピース交換
5:PUスイッチ以外全て電装系交換

と言った様な所が今回のメニューです。

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中国青島ファクトリー製ですが、各部見ると中々良い造形をしていると思います。
おっと、うちの社長のカエル子さんが。
因みにカエル社長は作業場でふんぞり返っている、うちの癒しキャラでして、
たまにBLOGに載せてあげよう/若しくはこいつが喋ったら面白いな等と思ったりしてます。
BLOG内でカエル社長を見たで1割引き!とかやっても面白いかもしれませんね。

そんな事はさて置き、各部をチェックしながら部品を一旦全て取り外します。
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今回はフレットのすり合わせですがセットネック物なので、取り回し上、ボディー全体を養生します。

又この作業と並行して、ネックの状態を確認しておきます。
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で今回触って、へぇーと思った事が。
それはこのネック、ダブルアクショントラスロッドが使われておりまして、順反りと逆反りの両方に対応出来るロッドが仕込まれておりました。つまりプアでよく動くネック材でもある程度の動きには追随出来ると言う事。正しく仕込まれてさえいれば、ある種物凄く楽器を長持ちさせる事が出来る可能性を秘めたネックとも言えます。

又、触った感触及び使うレンチの種類から類推すると、、、
http://www.stewmac.com/shop/Truss_rods/Adjustable_truss_rods/Hex_Nut_Hot_Rod_Truss_Rod.html?tab=Pictures
おそらくこのトラスロッドが使われている感じがします。製作家の方ならご存知かと思いますが、このロッドの調整範囲の広さ及び効き方はガチです。かなり強力に反りを修正できますので、ヴィンテージ仕様に拘らず、あくまでストレスフリーな道具としての楽器製作の依頼が有った際、私が製作する楽器はほぼこの種のロッドが採用されています。
欠点も無くはないのですが、、取り敢えずその話はまた別の機会に。

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後はいつも通りの作業です。
今回それ程フレット上面の高さの不揃いが発生していなかった為、フレットを削る分量も割合少なくて済みました。一回これで状態を整えてあげると、消耗するゾーンが温存されてますので長く使えるって事ですね。

次は電装系を見て行きます。
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こんな感じで所謂量産楽器としては至極普通の状態ですが、導電性塗料の塗り斑が有ったり、配線処理等、割と雑然としてますので、その辺も修正整理します。

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導電性塗料を塗り直した後、乾燥待ちの間に並行してサーキットを作っていきます。

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組み込んだらこんな感じですね。
今回はポットはCTS社製の物×3 パッシブトーンには在庫していたオイルコンデンサを使って仕上げ、配線材はここの所私が気に入って使っているとある会社の小容量シールドケーブルを使います。

配線処理を済ませた所で、次はナット交換。
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元は良く有るプラ素材のナットですが、取り付け方が良くないので、ローフレットでの弦高が非常に高く、Fのコードで音程を測ると、最大で音程が7セント程もシャープしてしまう代物でした。これは頂けないので溝切り調整をし直しても良いのですが、これを機会に交換してしまいます。

今回交換に使用するのはグラフテック社製のカーボン系素材のナットです。
この素材、色々広告では面白い事が書いてありますが、その特筆すべき点は素材自体が持っている潤滑性でしょうか。所謂平織り/綾織りのカーボン素材のナット材より柔らかくて加工がしやすく、潤滑性に富んでいる為、摩耗が少ないという利点もあります。その為、チューニングが安定しやすく、音色も上々なので近年は色んな方に好んで使われてます。

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今回は在庫の原材サイズから削り出し、完成させました。

ってな感じで弦を張って調整/検討/調整を行えば完成です。
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今回実は写真が無いのですが、精度があまり宜しくないオリジナルのブリッジ交換と同じくテールピース交換も同時に行っておりまして、結果的には木部とPUとペグ以外は全部私の手が入った状態と言う事になりますね。

弾いてみた感じ、成る程、これはこう言う音がする楽器なのか。と先ず膝を打つ様な音で、
PUがTAKモデルのバーストバッカーと言うのもあるのでしょうが、馴染みのある音色になりました。
レスポールとも少し違ういい感じに低域の抜けた歪みの乗りやすい音ですね。これ個人的には好きな音です。

又ポールピース毎の音量バランスもフロント/リア/全弦で取ってあるので、弾いた感じだとコード感が一発で固まって出てくるような音色に仕上げてます。

言葉で言うと。。。

前に飛ぶフロントPUによるリードトーン
クリーンではぞくぞくする綺麗なハーフトーン
リアではバランス良く歪みを刻める

そんなバランスで組み立ててあります。

高木君、ご依頼ありがとうございました。

彼は冒頭にも書きましたが、富山県で管楽器のリペア工房をやってます。
リペアスタジオ高木
もし管楽器の事でお困りの方がいらっしゃれば是非覗いてみて下さい。
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2014年01月07日

安い楽器だからっ・・・!

一応世間様では本日から仕事始めと言う所が多いのでしょうか、本日は頂くメールが非常に多く、年始より非常にうれしい悲鳴を上げており大変有難い状態となっております。

ただ送られてくるメールの中で、一つ気になる事が有ります。

それは遠慮がちに
「安いギターですけど●○××は出来るのでしょうか?」
「中古で買った素性が解らないギターなんですけど弄る価値は有りますか?」
「安い楽器ですけど、作業して頂けますでしょうか?」
「別の所で断られました」
と言った類のメール

私、そんなに敷居高くないですよ。遠慮は要りません。私で良ければどんどん相談して頂ければ幸いです。

むしろそういう楽器こそ次にあげる理由から手を掛けていくべきだと考えております。

安い楽器を「意図的に」手にされる方は、恐らくご自分でメンテナンスなり改造を行い、自分に向いた楽器と言うのを知っている方、又は道楽としてそういった作業が好きな方だと思われます。

所が、純粋に音楽に興味を持ち、ギターを手に取った初心者が手に取るであろうエントリーグレードの楽器と言うのは、得てしてネック/ナット/ブリッジ/フレット等が酷い状態になっており、非常に弾き難い印象の物が多い事も確かです。それに気が付かないまま練習をして、「変な癖が付く(上手くならない)」若しくは、、「Fのコードが抑えられなくて。。。」と言った事で弾く事を諦める方が少なからずおられ、それは大変もったいない話と言えます。

どんなエントリーモデルで安価なギターで有ったとしても、少なくとも代表的なモデルのコピーで有れば、生産自体には実績が有ります。こう言った楽器の場合は余程の不備が無い限りに於いて、ある程度の弾き易さ等は後の調整/加工でどうにかなり、適正な弦高とテンション感さえ楽器に与えれば、恐らく多くの方が「Fのコード」で楽器を諦める事はないと思うのです。それと共に「Fのコード」で楽器を諦めた人の中には、手に取った最初の楽器がもっと弾き易い楽器であったならば、挫折せずに楽器を弾き続ける人が増え、それが楽器演奏者人口の裾野を広げたであろう事は想像に容易い事です。

所がエントリーモデルのほとんどが、メーカーやブランドホルダーにより、品質を差し置いて採算利益重視の作りっぱなし、売りっぱなしのケースが後を絶たず、非常に弾きにくい物が世の中には氾濫しててしまっております。本来であればメーカーのカスタマーサービスを含めたバックヤードがきっちりすべき所なんですが、このビジネスは全体の利益構造が脆弱な事や、音が出ない等の破損修理とは別の側面で、人間の感性判断による「弾き易い/弾き難い」の明確な線引が出来ない為にバックヤードでは対応しきれず、殆どの場合それらは上手く機能していません。そもそもメーカー等にとってバックヤード整備は利益を生む分野ではないと言うの事も機能しない一つの要因でしょう。

そんな考えから、逆に私は安価な楽器を真っ当にすると言う作業を断る事は有りません。楽器が弾ける人が増える事は、文化的側面から見ても、業界構造から見ても、廃棄される楽器が減ると言うエコの観点から見ても明らかに前向きだと考えております。

私にとっては、安価な楽器も高価な楽器も扱うスタンスその物は同じです。ただしそれ相応の予算が必ず隣り合わせですから、それはそれ相談の上にて落とし所を見つけ、精いっぱいの所まで作業を行いますので、冒頭に書いた通り、お気軽にお問い合わせページよりご連絡を頂ければ幸いです。

それではよろしくお願いします
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2014年01月03日

2014年幕開け

皆様あけましておめでとうございます。

2013年中は皆様にご愛顧頂きまして、誠に充実した濃い1年を過ごす事が出来ました事を厚く御礼申し上げます。
例によって昨年もあっという間に1年が過ぎましたが、思い出すと、、
それはそれはバラエティーに富んだ、多方面の方々とビジネス上のセッションを繰り返す中、様々な分野の情報が入ってきては咀嚼/処理を行う事で、世界の形と私の役割と言う物がこの歳になってやっとですがおぼろげながらに見えてきた次第。

これは去年も書いた事ですが、、、
IRP PRODUCTS.NETは相変わらずで、表立っての活動は停滞している風ですが、それでも新たに出会うお客様や、遥か遠方からのご依頼、果ては海を越えた彼方からのコンタクト等、本当にご愛顧頂けるお客様/仲間に恵まれております事、大変有難く感謝の一念でございます。

皆様に感謝する気持ち、本来であれば直接お会いしてお伝えすべきですが、ネット上より失礼させて頂きます。

皆様にとってより良い一年になる事を心より願っております。

ネック折れ作業.jpeg
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2013年10月05日

最近何かと話題になってるコメ原産国偽装の話。

最近何かと話題になってるコメの話。
http://mainichi.jp/select/news/20131004k0000e040225000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0930/NGY201309300010.html
仕事上で米の貿易に関して結構分析的に手続き等も含めて調べた事が有りまして。

今日改めてWorld Markets and Tradeの統計資料を見ていくと、ちょっと古くて2008年の単年データでは、日本は生産量7,680<消費量8,250(輸入米込、原産国内訳不明)となっていて、備蓄米2,768程あるようです。(各々千トン数値換算)

備蓄米に関してはミニマムアクセス等、別の話になるので置いておいて、生産/消費だけ単純に比べるとなるほど。と。

更に貿易統計上は年間20万トン程日本米を輸出してますし、雑感としては当たり前のように、普段食べるお米には外国産が混じっていて当然だと思うのですが、問題は原産国表記の偽装と言う事で、JAS法以外該当法令を調べたら、下記の通り。解りやすいので引用。

http://www.pref.okayama.jp/page/detail-71068.html

他にもこの法令のきっかけになった事故米転売事件とか、なかなか味わい深い資料なんかも出てきた。

http://www.caa.go.jp/seikatsu/2jikobeikoku.html

当然ながらコメの場合原産国表記が袋にしか書いてない訳で、一旦開封して流通しちゃうともう解らないないだろうねえ。

外食産業でも産地表記が義務であるならば、もっと普段から目にする筈なんだけどなあ。日本米以外の原産国表示。でもそんなのあんまり見かけないよなあ。と思ったら卸が既に偽装していたと言うなんともアレな話。

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元々輸入米には数量限定の輸入割当制度(しかも申請が速い者順に近い、申請者リスト資料を見た事が有りますが大手商社がズラッと並んでいて最早割り込みが難しい)が有るから、実輸入者からエンドユーザーまでかなり簡単に追跡調査出来るという意味合いから行くと、事実上美味しい商売では全く無くなったと言う訳。

消費者自体に国産神話が有って、それに縋らないと売れない業界的構造の弱点が有る為にこう言う事が起きるんだろうね。

楽器業界にも似たような所あるよなあ。などと。

ニュース見ていて思った事をメモ代わりに走り書き




おまけ
http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW1310012400002.html
社長のコメントが下種過ぎて中々香ばしい。いるよなーこう言う本業が疎かな人。

後、備蓄米の保管倉庫に勤めていた知人の話では、米の保管は政府からの支払いが確実だし、単価が高くていい金になる仕事だったって言ってなあ。
posted by IRP Products at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月23日

テレキャスターへのミッドブースター搭載

三重県K様より2本目の楽器内蔵型MID BOOSTER搭載加工のご用命を頂戴しました。
こちらワーモス社製の部材を使ってとても丁寧に製作された事が伝わってくる逸品です。

IMG_1783_R.jpg IMG_1784_R.jpg

ケース開けた瞬間に「アンティグアカラーって珍しい!」とひとりで呟く程、珍しいフィニッシュでした。しかもリア1PUって言うのが又大変男らしい仕様でもあります。

今回も私共のオンボードタイプミッドブースターを追加するのですが、フロントPUスペースに電池を納める仕様としました。

IMG_1795_R.jpg IMG_1797_R.jpg IMG_1798_R.jpg

その外形は9Vバッテリーはほぼピッタリが嵌るのですが、深さが当然浅く、そのままでは当然電池は収まりませんので、必要な分だけキャビティーを掘り下げ加工を行います。

作業途中の画像はないのですが、真ん中の画像が既に掘り下げた後ですね。キャビティーの壁面を利用してそのまま綺麗に掘り下げ、電池が収まるように加工を行います。

IMG_1799_R.jpg
当然その後、フロントPU部分にも導電性塗料を散布。ノイズ対策もきっちり行います。

IMG_1785_R.jpg IMG_1800_R.jpg IMG_1801_R.jpg
そしてミッドブースターをマスタートーン位置に組み込んで調整に調整を重ねたら。。。

IMG_1802_R.jpg IMG_1803_R.jpg

完成です!

今回のスイッチングレイアウトでは、3WAYスイッチでフラット/ミッドブースト/キルスイッチの組み合わせになりますので1PUでもかなり多彩な音が作れます。又クラプトンモデルのミッドブースターの様な歪感が増えて行くタイプの音色ではなく、パライコの様な効き方をする回路ですし、ブーストゼロならインピーダンス変換プリアンプとして非常に優秀ですので、ノイズにも大変強くなります。その為か、ツボに嵌る方は大変長らくご愛顧頂いておりまして、有難い話です。

もし気になった方はメールだけでも頂ければ幸いです。冷やかし歓迎!

K様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命とご愛顧の程お待ち申し上げております。
posted by IRP Products at 22:18| Comment(1) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする