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2005年11月01日

Collingsさん!いらっしゃい〜

ご縁が合って最近公私共々お世話になっている方からの依頼で
アメリカの高級ギターメーカ・Collings(コリングス)ドレッドノートモデルの
ナット交換+サドル交換+ピエゾPU搭載の依頼を頂きました。
コリングス到着時
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
日本の国内代理店さんのHPはこちら
http://www.taurus-jp.com/collings/

このコリングスは比較的後発アコースティックギターメーカーですが
製品の丁寧さでは群を抜いており、プリウォーマーティンを非常によく研究して
さらに改良を加えた良質なモデルを多数輩出しているアメリカのメーカーですね。
価格は国内定価で言うと60万前後が中心となっている様です。
そんな高価なギターですが、購入相談等こちらでお受けして色々アドバイスしていた所、
数本・数店梯子の後、この中古個体に出会い(出会ってしまった?笑)
依頼主様は男泣きの分割で購入されました(笑)

購入時点でナットやサドルの状態があまり芳しくない様で
「交換してよー」「良いですよ〜」的なやり取りの後、こちらでお預かり交換となりました。

とりあえず弾いてみますと・・・
やっぱりと言うか、音色は物凄く「マーティン!」って感じがする様な気がしました。
と言うのも物凄く繊細で綺麗な音でローもしっかりでている訳ですが。
(因みに私のアコギの基準は、ある年代のD-28だったりします)
音だけで楽器を探している方が、「ここにたどり着く」と言うのも良く判る感じがしますね。

所が、残念な事にネックが真っ直ぐな状態でナットが低くブリッジサドルが高いと言う
不可解な状態だった訳ですね〜(どうやら前オーナーが交換したようです)
サドルが高いのは削れば全く問題が無いですが・・・ナットの溝のRバランスに関しても、
オーナー様に取ってはちょっと納得がいかない状態です。

因みに現オーナー様はソロギターや歌伴なんかをやるフィンガピッカーで
開放音とカポは必須ですし・・他の様々な理由からこのセッティングでは完全NGですね。
そんな訳で話し合い後、交換+フル調整する事になりました。

次にPU搭載ですね。
ここは色々話し合いを持ちまして、過去に使った事の有る物を羅列してもらいます
(普段の話でもよく出てくるんですよね。●○×は良かったけどアレは駄目だな・・等)
そんな話し合いを踏まえた上で、今回は「Highlander IP-1」を選択する事にしました。
(私はこれを扱う度にハイランダーと言う映画を思い出すのですが・・・)

ハイランダーIP-1
こういう物ですね。定価だと意外といいお値段なんですよね・・これ。
でも良いんです。私はこの音が大好きだったりします。(上手く付いてる物に限りますが)
プリアンプがエンドピンジャックと一体(筒の中に内蔵されてます)になってまして、
そこからピエゾとバッテリースナップが樹脂から生えてます。
後、特徴的な事ですが、本体が木ねじを兼ねていて、エンドブロックに特殊な加工をすれば
ピエゾ本体のみで楽器への固定が行なえると言う非常に凝った作りになってます。
しかもVO等外部コントロールが一切無い!と言うなプリアンプですね〜
要するにこれで完全に音を作り込んで有るから文句言うな!仕様でしょうか(笑)
仕様が漢らしい割に、取り付け自体は非常に繊細な作業を要したりします。
(ピエゾは何でも難しいんですが、後述する理由からコレは特に難しいです)

これの購入時に一悶着が有ったんですがそれはまた別のお話(笑)

とりあえず軽い説明は一通り終わった所で、早速ナットを外してみましょうか。
幸い、ナットが交換されていた所為かどうかは定かでは有りませんが、
ナットの側面に塗料が乗っていなかったので、様子見に軽く当て木をして叩いて見たら・・
コリングスナット外し
外れてしまいました(笑)様子見でホントに軽い力しか掛けてなかったんですが。
接着剤が軽くしか付いてなかったんですね〜(写真撮る暇も無い。笑)

次はサドルを外してみましょうか。
ブリッジプレート溝加工前
まあ何て事無いマーティンのコピーですね。
ハイランダーはサドル溝部分にピエゾ搭載の為の溝加工を施さないと
正しい取り付けが出来なかったりします。

理由はピエゾPU部分が丸い円柱状になってまして、単純に溝に嵌め込んだだけでは
サドルで弦圧を掛けても密着せず、音のバランスが悪くなってしまいます。
(ピエゾ部の写真は撮り忘れてますが)
そういった理由から溝のそこにPUと同じサイズになる様、溝の底をR加工します。
と一口に書いてますが、これが結構(かなり?)難しいんですよ。
ジグ作って掘りゃあ良いってもんでも無いですし。
ハイランダーサドル下
見難い図ですが、差し詰めこんな所でしょうか・・・・
この作業の手間でハイランダー搭載を諦めてしまわれる方も多くいらっしゃる様ですね・・

次に、
ブリッジルーティング
色んな知識と技術を総動員してブリッジ溝にRを付けます・・・
ジグ等、正確なやり方は想像してみて下さい。まあそんな大層な物では無いですが。

とまあ、そんなこんなで長くなったので本日はここまで!



posted by IRP Products at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ナット・サドル関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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