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2014年01月07日

安い楽器だからっ・・・!

一応世間様では本日から仕事始めと言う所が多いのでしょうか、本日は頂くメールが非常に多く、年始より非常にうれしい悲鳴を上げており大変有難い状態となっております。

ただ送られてくるメールの中で、一つ気になる事が有ります。

それは遠慮がちに
「安いギターですけど●○××は出来るのでしょうか?」
「中古で買った素性が解らないギターなんですけど弄る価値は有りますか?」
「安い楽器ですけど、作業して頂けますでしょうか?」
「別の所で断られました」
と言った類のメール

私、そんなに敷居高くないですよ。遠慮は要りません。私で良ければどんどん相談して頂ければ幸いです。

むしろそういう楽器こそ次にあげる理由から手を掛けていくべきだと考えております。

安い楽器を「意図的に」手にされる方は、恐らくご自分でメンテナンスなり改造を行い、自分に向いた楽器と言うのを知っている方、又は道楽としてそういった作業が好きな方だと思われます。

所が、純粋に音楽に興味を持ち、ギターを手に取った初心者が手に取るであろうエントリーグレードの楽器と言うのは、得てしてネック/ナット/ブリッジ/フレット等が酷い状態になっており、非常に弾き難い印象の物が多い事も確かです。それに気が付かないまま練習をして、「変な癖が付く(上手くならない)」若しくは、、「Fのコードが抑えられなくて。。。」と言った事で弾く事を諦める方が少なからずおられ、それは大変もったいない話と言えます。

どんなエントリーモデルで安価なギターで有ったとしても、少なくとも代表的なモデルのコピーで有れば、生産自体には実績が有ります。こう言った楽器の場合は余程の不備が無い限りに於いて、ある程度の弾き易さ等は後の調整/加工でどうにかなり、適正な弦高とテンション感さえ楽器に与えれば、恐らく多くの方が「Fのコード」で楽器を諦める事はないと思うのです。それと共に「Fのコード」で楽器を諦めた人の中には、手に取った最初の楽器がもっと弾き易い楽器であったならば、挫折せずに楽器を弾き続ける人が増え、それが楽器演奏者人口の裾野を広げたであろう事は想像に容易い事です。

所がエントリーモデルのほとんどが、メーカーやブランドホルダーにより、品質を差し置いて採算利益重視の作りっぱなし、売りっぱなしのケースが後を絶たず、非常に弾きにくい物が世の中には氾濫しててしまっております。本来であればメーカーのカスタマーサービスを含めたバックヤードがきっちりすべき所なんですが、このビジネスは全体の利益構造が脆弱な事や、音が出ない等の破損修理とは別の側面で、人間の感性判断による「弾き易い/弾き難い」の明確な線引が出来ない為にバックヤードでは対応しきれず、殆どの場合それらは上手く機能していません。そもそもメーカー等にとってバックヤード整備は利益を生む分野ではないと言うの事も機能しない一つの要因でしょう。

そんな考えから、逆に私は安価な楽器を真っ当にすると言う作業を断る事は有りません。楽器が弾ける人が増える事は、文化的側面から見ても、業界構造から見ても、廃棄される楽器が減ると言うエコの観点から見ても明らかに前向きだと考えております。

私にとっては、安価な楽器も高価な楽器も扱うスタンスその物は同じです。ただしそれ相応の予算が必ず隣り合わせですから、それはそれ相談の上にて落とし所を見つけ、精いっぱいの所まで作業を行いますので、冒頭に書いた通り、お気軽にお問い合わせページよりご連絡を頂ければ幸いです。

それではよろしくお願いします
posted by IRP Products at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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