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2013年01月06日

最近の楽器内蔵プリアンプに関する時流について

最近はヤフーオークション等でも楽器内蔵型プリアンプが結構な種類出品されているようです。
時折そういった所謂新興ブランドのプリアンプと楽器を持ちこみされるお客様がいらっしゃいますので、触れる機会が結構多く様々な観点で自社製品を見つめ直しフィードバックを行っています。

そんな折に触れ思う事ですが、最近はギターにプリアンプを内蔵する事に抵抗が無い方が微々たる数とは言え増えてきているのかなと思います。

古くはアレンビックやBCリッチがプリアンプ内蔵を始め、サドウスキーがスターズと組んで自社プリアンプの開発をし、マーカスミラーが同社製品使った事で一気に市民権を得たように思います。
但しこれらはすべてベースの世界の話で、ギターは中々内蔵型プリアンプは受け入れられない時代が依然続いています。

EMGに代表されるアクティブPUは構造が特殊が故、ある種の音色を想像され敬遠されたり、楽器その物に電池が入っている事がギタリストの心理的な敬遠を生んでいるような気がします。

私個人が考える楽器内蔵型プリアンプ考は以下の通り

1:PUはあくまでパッシブで有る事
2:プリアンプ入力前にボリュームが有りパッシブの定数である事
3:トーンを取り付ける際はパッシブ定数でプリアンプ入力前に設置する事
4:プリアンプ入力インピーダンスは出来るだけ高く受ける
5:出力インピーダンスは出来うる限り低く送る
6:プリアンプによってトータルの出力位相が反転しない事
7:EQ要素が入る場合必ずフラットポイントを設ける事
8:フラットポイントでバイパス時と音色がほとんど変わらない事

あたり前と言っちゃあたり前なのですが、この辺りが出来ないプリアンプは非常に沢山有ります。
格段解説
1〜3に関して
「パッシブの音色や操作性」と言う物を残す為に、言い換えるとプレーヤーに違和感を与えない為に行う内容です。プレーヤーからのリクエストや「アクティブの音色や操作性」を追求するのであればボリュームとトーンはプリアンプ以降に配置します。

ただ経験上、前段のパッシブ定数の物の方が概ね評判は良いようですが。

4〜5に関して
所謂ハイ受けロー出しという電気回路の鉄則を守る為です。
もしもこれが逆ですと、後段に繋ぐエフェクト等の機器によっては正しい機能が発揮できない可能性が高く、機材のトータルのブロックダイアグラム上、運が悪いと故障を招く事も有ります。
その他の要素に於いてはこの入出力のインピーダンスの数値定数によって、ある種の音色のコントロールが可能です。但し前出の話通り鉄則は守った上ですが。

6に関して。
コレはオーディオ回路の鉄則ですが、単純にミキサーやバンドのオケに信号を突っ込んだ場合、同一帯域がフェイズして打ち消されてしまいます。ですので、トータルの入出力は必ず正位相で処理を行うべきです。

7に関して。
これは、元音が一体どんな音であったかを瞬時に戻せるようにしておかないと、触れば触る程、原音から離れて戻せなくなる事を避ける為です。

8に関して。
フラットポイントで音色の変化が殆どなければ、増幅素子を通ってインピーダンスを変化させている分、1:1のバッファリングを行った事と同義です。この機能を満たしていると、一台で2種類の機能を果たせるようになります。ただ、回路の設計理念上どうしてもそれが出来ない物で有る場合は、7の現象に連動して、バイパススイッチを設ける事は必須とも言えます。

さて、私共のミッドブースターに関しては現在の所、全く店舗販売を行わない事で中間マージン圧縮によるコスト削減を行っているのですが、ペダルエフェクトタイプへのカスタマイズや、今後開発する物に関しては、どこかの楽器店さんとタイアップの上、販売を行う可能性もあります。
そう言った場合でも、基本的には上記の設計理念は守った物を製作します。
しかしながらこれらの内容にプラスしたいご要望等が有れば、柔軟に対応させて頂きますので、引き続き宜しくお願い致します。


本日はここまで


posted by IRP Products at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | プリアンプ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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