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2012年07月16日

Rickenbacker/Model 4003 弦をボディー裏通し加工

掲題通り今回はRickenbacker/Model 4003 の弦裏通し加工についての記事をアップします。

今回はリッケンバッカー4003といえばポールマッカートニーですとか、モーターヘッドのレミーなんかがユーザーとして有名ですね。
これにしか出せない音色があるので大変人気があるますね。
私個人的にはポールマッカートニーが大好きなので多少思い入れは深いのです。

今回はそれほど大掛かりな加工でも有りませんのでさらっとご紹介に留めます。

IMG_0017.JPG
まずはボディーのみ全景から。まあ普通の状態です。

IMG_0020.JPG
ブリッジも至って普通の状態

IMG_0023.JPG
ブリッジを外した状態ですね。このキャビティーのおかげでリッケンは他のブリッジとの互換性がゼロに等しい訳ですよ。。

IMG_0022.JPG
だって、バダスを正しい位置に置くとこれだけキャビティーにかぶってしまうのですよ。。。
これ正しく取り付けようとしたら、埋めて均して塗装する必要が有りますね。。。これは流石に費用面でゴーが出る事は珍しいです。

と言う事で、今回は元のブリッジを使用して裏通しブッシュを取り付け、表の弦が上がってくるラインにも木部保護用のブッシュを打ち込む作業を行います。

IMG_0062.JPG

まずは表のブッシュの位置決めからこの位置決めで全てが決まりますので、かなり綿密な検討と製図が必要になります。またこの位置決めには物理的な制約が有りまして。。詳しくは割愛しますが、力学的にバランスが取れた状態が得られる位置と言うのが存在するのですが、それを探す長い検証作業が必要なのです。
因みに、このブッシュ、テレキャスターの弦止めブッシュを加工して利用しています。

なぜこの表ブッシュが必要なのかと言いますと、これは裏から弦が上がってきた際に木部むき出しの状態でテンションが掛ると、どんどんボディー材が弦の圧力で潰れて行ってしまうのですね。それを避ける為の方策です。

で位置決めが終わりましたら、穴あけ〜加工ブッシュ打ち込みと言う作業を行います。

IMG_0063.JPG
表のブッシュ位置から垂直に真裏まで通し穴をあけ、裏ブッシュを取り付けます。
写真では写ってませんが、当然段穴加工で、この部分、ボール盤を使用の上、三種類のサイズのドリルで加工しております。(加工作業自体はかなりすっ飛ばしてますが)

表ブッシュ.JPG

表ブッシュはこんな塩梅ですかね。どうでしょうか。

IMG_0082.JPG

次に配線ですが、お客様がPU交換をされたとのことで、この部分のメンテナンスも承っておりますので、並行して作業します。

IMG_0101.JPG

とはいっても部品自体はヴォリュームポット以外、消耗もほとんどなく交換する程傷んでおりませんでしたので、VO交換〜再配線/再半田等クリーニングの上再利用します。

表ブッシュ2.JPG

で懸案の裏通し加工ですがブリッジを取り付けて、弦を張りなおしたら完成です。

私個人は音やタッチの関係は結構変わった感じもしますが、実際はユーザーさんや色々な要素が絡んできますので、即日のレビューは難しいかもしれません。ただ一点だけ言える事は、アタックが早くなり、基音の輪郭がはっきりします。

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かなり駆け足で写真も少ない状態でのご紹介でしたが、如何でしょうか?
この様な内容の作業もご相談頂ければご対応させて頂きます。


posted by IRP Products at 00:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご連絡ありがとうございます♪
返信遅くなってしまい申し訳ございませんm(_ _)m
なぜかいくら投稿しても表示されないのでこちらから失礼します
本件、PCからとありますがどうしてもアドレスが見つかりません…
私の携帯はまだパカパカケータイなんでそのせいかもしれません
どうしましょうか…
Posted by 高本恒平 at 2012年08月19日 20:44
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