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2006年06月22日

フェンダー・J・ジャガーのPU・ブリッジ交換完成編

フェンダー・J・ジャガーのPU・ブリッジ交換その2の続きを行って見ましょうか〜

前回はペグの取り付けや配線の引き直しまでやってますんで、残りの作業項目自体は後僅かですね。今回は完成編になります。

さて、早速内容に入りましょうか。
今回お預かりしたジャガーはネックポケットの寸法設定が少しまずく、さらにネック仕込み角度調整の為のシムが挟まっていたりしたのですが、今回ブリッジをチューン・O・マティックへ交換しましたし、仕込み角度の追い込みも兼ねてネックポケットを切削して調整する事にしました。(余談ですが、最近ちょっと物理の勉強をやり直してまして、色々考える所は有るんですよね・・・)

という訳で
F様ジャガーネックポケット作業前
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
作業前の写真なんですが、まあ良く有る感じですね。(ボケボケの写真ですが)フェンダージャパンはUSAの通常モデルに比べたら綺麗なもんですね(笑)

で、色んな方法を使い、角度を精密に割り出し測りながら、トリマーで削り出して、手作業で整えた写真が、
F様ジャガーネックポケット作業後
こんな感じですね。角度に関しては全くわからない写真ですが(笑)
といったような所で、角度を付けてネックヒール側も綺麗に整えて、ピタっと密着する様にしてからネックをジョイントします。

このネックポケットの密着度と音の相互関係に関しては、昔から多くの諸説が有るのですが、多くの楽器の素材は、同じ物が2つと無い天然材ですので、中々相互関係について立証が出来ないのですが(音の理屈としての立証が難しい)、私は「これはこう言う事なんだろうなー」と言う経験から来た確信を持ちながら作業しています。
ここまで来たら、作ったばかりのPGもマウントして仮組出来ますね〜
F様ジャガー仮組み
こんな感じでしょうか。
製作記事をすっ飛ばしたハムバッカーマウント用PGです。写真の通りの感じなんですが、元のPGを利用して製作しましたのでビス穴も同じ位置です。今回はオーナー様の希望でエスカッションを使用しないでPUをマウントしたわけなんですが、ジャガーにとっては実はこのマウント方法はブリッジやネックの仕込み角度の都合から、PUが上がり切らず、弦から異常に遠くなってしまう〜といったような問題も有ったりします。調整幅を広げるためにはカートコバーンモデルの様にエスカッションで嵩上げしてあげる方法を取るのですが、今回は色々見えない所で工夫を行い、最大限いい感じの音が出る高さにまで持っていく事が出来ました。

色々微調整しながら組み込んでますので中々説明しにくい部分なんですが・・・・
チューン・O・マティックはフェンダー指板Rにそのままでは合いませんから、それに合わせたブリッジ駒の溝の切り込み調整や、ナット調整、フレットの軽い擦り合わせを行い、最後にかっちりと調整を出したら・・・
F様ジャガー完成1
完成です!
完成前後チェックの為に何度も弾くのですが、リアはジャガーらしさが十分に残った荒々しいトーンで、フロントは非常に密度の高いリードトーンですが、カッティングを刻める位の切れのよさも持ち合わせています。これはやっぱりジャガーと言う楽器の持ち味なんでしょうね。PUを交換してゲインや音色が変わったとしても根本的なキャラクターはそのままと言ういい感じに仕上がりました。

F様ジャガー完成2
このカラーのジャガーの場合は、PGにエスカッションが無い分、スマートな配色ですね〜ここはオーナー様の御希望のニュアンスがちゃんと出せたって感じでしょうか。

F様ジャガー完成3
ヘッドは作業前とあんまり変わってませんね(笑)

青森県のF様、ご依頼有難うございました!
また何か有りましたら、何でもご相談頂ければ幸いです!
今後ともよろしくお願いいたします。

F様よりレビューを頂きました。
F様ジャガーレビュー
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)

フェンダー・J・ジャガーのPU・ブリッジ交換シリーズ終了!
posted by IRP Products at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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