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2006年06月20日

フェンダー・J・ジャガーのPU・ブリッジ交換その1

最近記事が実際の作業に追い付いていない事甚だしい訳ですが、とりあえず記事の方、書いていくことにしましょうか。

今回は青森県のF様からご依頼いただきましたフェンダー・J・ジャガーのPUとブリッジの交換作業です。
F様ジャガー到着時2
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
F様ジャガー到着時1
到着時の姿はこんな感じなのですが、中々さわやかなボディーカラーで、まさにサーフ!って感じですね。
F様ご自身でもリアピックアップ交換や、ロックタイプのペグへの交換等の作業を行っておられるのですが、いまいちチューニングが安定しないとの事や、ゲインがもっと欲しいとの御希望から、ハイゲイン化・チューニング安定化を図る事になりました。

そんなわけで今回は、ジャガー特有のシングルコイルから、ハムバッカーへ・ジャガーオリジナルブリッジからチューン・O・マティックブリッジへの換装を行います。
という事で、手順としては
@PUの交換(PUキャビティーのザグリを行う)
APGの新造
Bブリッジもゴトー製のギブソンタイプの物へ交換
C配線総引き直し
と言うことは結構な木部加工が必要になりますね〜。
さて、今回の作業で最もシビアなのはブリッジの位置決めでしょうか。それ以外は特にシビアな点は有りません。

さて、何はともあれ分解しないと始まりませんから、さくっと分解しましょうか。
F様ジャガー分解1
キャビティー内に残ったPUの高さ調整用スポンジカスを取り除いて、ブリッジスタッドも抜いた所ですかね〜今回も写真が飛び飛びなんです・・(申し訳ない)

まずはPUキャビティーの拡張に着手しましょうか。
PUの位置をスケールから導き出しておきます。元来PUの位置決めには色んな手法や理屈がありますが、今回はその辺をばっさりは割愛します(最近そんなんばっかりですね・・・)

ジャガーは独特のキャビティー形状をしていますが、ハムバッカーが入るように加工する上で、元のキャビティー形状を無視してしまうと、割りとブサイクになってしまいがちですので、元の形状を生かして自然に見える様なジグを製作してみました。

F様ジャガーPUザグリ1
写真はブリッジスタッド加工作業と前後してしまってますが、加工中と無事に掘り終えて導電性塗料を散布した所を纏めてみました。
こんな感じでPUキャビティーの拡張作業はおしまいです。

次はブリッジ換装作業に移りましょうか。
今回はジャガーオリジナルブリッジからGOTHO製GE103B-Tへの換装なんですが、この両者スタッドピッチがぱっと見は似てるんですが、微妙にピッチが違います。ですので一旦元穴を埋め戻して、再度スタッド穴を適正なピッチで空け直してあげなければなりません。
まずは穴埋めからですね〜
F様ジャガーブリッジ穴埋め
上の写真は左から順番になってまして、元の穴の中には塗料が入ってしまっているので、このままでは接着剤を付けて穴埋め用ダボを挿入しても接着できませんので、ドリルで塗料だけを削り取ります。
その上で穴にピッタリよりほんの少しだけ太く作ったダボにタイトボンドを付けて埋め込みます。ちなみにダボはアルダーなんですが、次に空けられるブリッジ穴ピッチが元の物よりほんのわずかしか違いませんので、穴あけ時のダボの強度を考えなければなりません。

さて、ちゃんと埋まりましたので、今度はブリッジの位置決めですね。
一応元のブリッジ位置、スケール位置も参考にしたりはしますが、私の場合は臨機応変に、一から現物合わせで導き出します。メーカーだと個々のスケールに応じたブリッジ位置決め用のジグが揃っていたりしますけれど。

F様ジャガーブリッジ位置決め
各部寸法を測り、ネックの延長線上等からスケール・ブリッジセンターをシビアに割り出します。写真のようにメモを取りながらやってるんですけどね(笑)
今回はF様と色々話し合った結果、ギブソンに良く有るブリッジ部の傾きは無しで、フレットに並行する形での取り付けにします。このGE103B-Tはギブソンの物より調整幅が広い為スケールに関しても問題ないですしね。(位置の決め方がまずかったら駄目ですが)

F様ジャガースタッド仮打ち込み
穴を空けている最中の写真をなくしてしまいましたが、ブリッジスタッドの取り付けをやってみました。今回はF様がご用意くださったGE103B-Tですのでスタッドのアンカー有りの直径が大きいモノになります。
この辺PUキャビティー拡張作業と写真が前後してますね・・・ちなみにPUキャビティーの中の異物は、元のシングルコイルの取り付け穴を埋めてる所だったりします。

F様ジャガーブリッジ取り付け完了
そんな訳でブリッジの取り付けが完了しました。

久しぶりの記事になりましたが、本日はここまで!
posted by IRP Products at 16:59| Comment(0) | TrackBack(1) | 楽器リペア関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2007-08-18 12:58