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2013年05月23日

テレキャスターへのミッドブースター搭載

三重県K様より2本目の楽器内蔵型MID BOOSTER搭載加工のご用命を頂戴しました。
こちらワーモス社製の部材を使ってとても丁寧に製作された事が伝わってくる逸品です。

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ケース開けた瞬間に「アンティグアカラーって珍しい!」とひとりで呟く程、珍しいフィニッシュでした。しかもリア1PUって言うのが又大変男らしい仕様でもあります。

今回も私共のオンボードタイプミッドブースターを追加するのですが、フロントPUスペースに電池を納める仕様としました。

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その外形は9Vバッテリーはほぼピッタリが嵌るのですが、深さが当然浅く、そのままでは当然電池は収まりませんので、必要な分だけキャビティーを掘り下げ加工を行います。

作業途中の画像はないのですが、真ん中の画像が既に掘り下げた後ですね。キャビティーの壁面を利用してそのまま綺麗に掘り下げ、電池が収まるように加工を行います。

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当然その後、フロントPU部分にも導電性塗料を散布。ノイズ対策もきっちり行います。

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そしてミッドブースターをマスタートーン位置に組み込んで調整に調整を重ねたら。。。

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完成です!

今回のスイッチングレイアウトでは、3WAYスイッチでフラット/ミッドブースト/キルスイッチの組み合わせになりますので1PUでもかなり多彩な音が作れます。又クラプトンモデルのミッドブースターの様な歪感が増えて行くタイプの音色ではなく、パライコの様な効き方をする回路ですし、ブーストゼロならインピーダンス変換プリアンプとして非常に優秀ですので、ノイズにも大変強くなります。その為か、ツボに嵌る方は大変長らくご愛顧頂いておりまして、有難い話です。

もし気になった方はメールだけでも頂ければ幸いです。冷やかし歓迎!

K様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命とご愛顧の程お待ち申し上げております。
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2013年05月16日

E社ストラトコピーモデルの改修

今回はベーシックなストラトの改修作業をさせて頂きました。

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過去にE社が発売していたストラトで、かなりベーシックなモデルにハードレリックが施されている状態の物でした。オーナーのT様は何年か前に手に入れた物の、殆ど弾かなかったけれど、調整して弾けるようにしたいと言うご要望が有り、作業させて頂きました。

作業としては
@PU交換
Aトーンカット
B回路調整(多少太い音が出る様に)
Cノイズレス加工
Dペグの交換
Eナット交換
Fフレット磨り合わせ
G総調整

そんな所です。これらの作業は一般的に良く有る作業内容です。
この個体は非常に素材が良く出来ており、私個人的には一本買っても良いかもしれないと考えており、時折オークションなどをチェックしております。

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早速分解していきますと、ブリッジ取付穴がささくれ立っていたので、面取りビットで軽くビス穴を面取りしておきます。私の場合、再度組み込む際に塗装が割れたりするのが嫌だったり、諸般の理由からここに限らずビス穴と言うビス穴は基本全て面取りしていきます。

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次にボディー側キャビティーにマスキングを行いキャビティー内部へ導電性塗料を散布し、シールディング作業を行います。

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次は配線周りですね。
このモデルは量産品としては大変美しい配線が施されておりまして、個人的にかなり評価点が高く、良いコンディションを保っておりました。又でデフォルトの状態でセイモアダンカン社のSSL-1が搭載されています。但し今回のオーナーさんは線の細さが気になった様で、ハードロック的な押し出しが強い物へ交換を望まれておりました。

今回オーナーさんがPU等ご支給下さったセイモアダンカン社のSSL-3へフロントリア共に交換し、オリジナルと同じように美しい配線になる様に仕上げます。トーンカットの上、ボリュームポットは問題有りませんでしたので再利用しました。

この後、方法は申し上げられませんが、定数を調整して高域のギラつきを無くし比較的落ち着いたトーンを狙って回路セッティングを仕上げました。ご興味が有る方はメールにてお問い合わせください。

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次にネックですが、フレットが一部浮き上がっていたり、指板サイドから飛び出しており、磨り合わせ研磨調整を行いました。この作業の意義/効果/必要性は過去に何度も記事にしておりますのでお馴染みかと思います。良ければ過去ログもいくつか読んでみて下さい。

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その後ナット交換作業を行います。元々のナットはナット溝が広く弦が暴れやすい状態になっておりましたので、こちらへ入庫後、診断の結果交換する事になりました。今回も5年物のオイル漬け牛骨を使っておりまして、非常に弦の滑りが良い状態となっておりチューニングの安定性に一役買っています。この作業ももうお馴染みですね。

完成するとこんな感じです。
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レリック系のフィニッシュに合わせて、しっとりとした半艶程度の表面処理に仕上げてあります。

その後、ペグをゴトー製ロックペグに交換したのですが、画像を撮り忘れていました。

次にブリッジ等も組み込み、電気系、振動系の調整を終えたら完成です。

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画像上、見た目は最初の状態を変わりませんが、振動系やアンプからの出音等のレスポンスはかなり向上しました。PUの交換による楽器自体の出力アップやノイズレス化、定数調整等も複合的に功を奏しているので、かなりのハイゲイントーンでもノイジーにならず、輪郭もきっちり出せる状態まで持ち込みました。

参考音源的に一番近いなと思ったのはこんな感じですね。

圧縮音源ですので、あくまで近いと言う意味ですが、、

そんな所で今回記事は終了です

T様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命とご愛顧の程お待ち申し上げております。


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2013年05月12日

フェンダージャパン ジャガー改修

今回は最近書いていたジャクソンとは対極にあるプロダクトのギターで、フェンダージャパンのジャガーを改修させて頂きました。

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今回のメニューは以下の通り
@フレットの減りに対しての磨り合わせ
Aチューニングの安定化の為のブリッジ交換
Bナット交換
C電装系殆ど駄目だった為PUも含めてオールリプレス

よく有る作業内容では有りますが、ご紹介させて頂きます。

ジャガー/ジャスマスターに搭載されているフローティングトレモロなんですが、これ、アームタッチ等好きな人は好きですが(マイブラディーバレンタインファンの人とか)、チューニングが安定し難い為、使うのが難しいトレモロでも有ります。

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これにしか出せないタッチニュアンスは確かに有るのですが、なんだかんだ言っても使わない人の方が多いかなと。

マイブラと言えばコレですかね。轟音系ファズギターとか。

私は大好きですが。

どっかの外人さんの試奏動画

そうそう、素だとこんな音って感じ。

このトレモロには実はトレモロロックの機能が付いていて、その機能を使えばユニットを全く動かなくすることも可能です。
今回はチューニングの安定って事で、トレモロの動きを完全にロックしてしまうセッティングに直しました。と言っても、ドライバー一本で出来るので画像等が残ってないのですが。

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このブリッジって、固定式じゃないのはオーナーさんにはお馴染みかもしれませんが、アームの動きに連動してヤジロベーみたいに前後に動くようになっています。またそのブリッジの動きの範疇を超えてブリッジサドル上を弦が滑って行く為、チューニングの中立点が保ちにくく、極めてチューニングが狂いやすい構造となっています。写真が少なくて中々伝わらないかもしれませんが。

サクッと分解した所。オーナーさんの手によってブリッジスタッドの中にティッシュが詰めてあり、ブリッジが動きにくくなるように加工してありました。

今回の依頼ではブリッジをレスポール等に使われるチューン・O・マティックに交換するのが目的ですので、スタッドも慎重に抜いてしまいます。

今回用意したブリッジは後藤ガット製のブリッジでナッシュビルタイプのスタッド有りの物です。
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このブリッジは安価ですがチューニングの安定性が良く、調整幅が広いのも特徴です。
このスタッドは実はジャガーのオリジナルの物にはサイズ上合わないので、スタッド穴を一旦埋め戻して、再度開け直します。
作業の詳しい内容は随分昔の記事になりますが、履歴が有りますので、こちらをご参照ください。
http://repairtech.seesaa.net/article/19345031.html
実の所、今回の分は写真を撮り忘れています。
又、このブリッジを使用する場合、ネックの仕込み角度が足りなくなる場合が多く、弦高とブリッジ部のテンションを稼ぐ必要が有ります。この個体もそれに該当しましたので、ネックポケットの加工し、約1度ネックの仕込み角度を上げました。

その他、ジャガーの場合、某社のテンションバーを増設しているケースも見受けられますが、個人的にはアレを使わずにテンションコントロールをして仕上げる方が、音はジャガーらしさが残ると感じています。今回のご依頼の方向から行くと、テンションバーは付けない方がベターで有ると判断しネック角度を起こしました。

次に電装系も全て引き直し、PU交換もご用命の内でしたので、再利用できない部品は全て手配して交換していきます。
今回で有ればPUセレクタースイッチ及びローカットスイッチ VOポット等ですね。

まずは外部ノイズ対策で生産時から塗られてある導電性塗料が不完全な為、重ね塗りでキャビティーを完全にアースに落とせるように加工します。
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導電性塗料を散布してから、卵ラグをキャビティーにビス止めしアース用配線を這わせます。
このとき使う配線はかなり良質な物某社の物を使用しています。そうしないと又ノイズが出てしまう事も有りますので。

そして電装系をパーツを交換していきます。
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今回は6弦側のプリセットコントロールは使用しない為、ダミー配線状態で信号は送りません。

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今回スイッチ/ポットコンデンサ/ジャックは良質なアメリカ製を使用し、再配線を行いました。
この状態でも電気楽器としては随分状態が回復したかなと思います。

そして今回最もお金が掛っているという面ではPUでしょうか。
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セイモアダンカン社のジャガーシリーズHOTを使用して組み込んでいきます。
ただこのPU、カバー、ヨーク等は標準では付属しない為、オリジナルの物を再利用しました。
音はと言うと、ハイパワー版と言う事も有って、かなり出力高めでからっとした音がポイントです。
コレ結構私個人的には好な音がしまして、自分のストラトのフロントにヨーク無しで使っていたりします。

並行して、ネックですが、フレットがずいぶん減っておりましたのですり合わせを行います。

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本来であれば一部だけでも打ち変えるレベルまで減っているのですが、こればっかりは予算が有りますので、今回は擦り合わせで対応しました。この楽器では次回のフレット消耗時は完全に打ち変えとなります。また、写真は無いですが、ナットはこの後交換しております。

そんな一連の作業を終了させたら組み込んで。。。

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作業終了です。

結構写真を撮ってるようで撮れていない為、伝わり難い所が多くなってしまいました。

S様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命とご愛顧の程お待ち申し上げております。
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2013年05月06日

Jackson guitars of yesteryear

今回も引き続きジャクソン系ギターの電装系改修事例をご紹介します。
ご依頼頂きましたのはアレキシライホっぽいジャクソンランディーローズVモデルでして、恐らく近年生産されたモデルではないかと推察されるのですが、正確な製造年は不明です。
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アレキシライホ本人が使っていたジャクソンは盗まれたとかなんとか。その後ESPとエンドースメント契約をしていているので、何となく最近はジャクソンではなくESPのイメージが強いですが。

今回のご依頼内容で一体何を行うかと言うと、現状のEMGワンハムから、ジャクソンの古いPUでJ-50BCとゲインブーストプリアンプのJE-1000へ電装系一新するという作業でした。

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部品関係はお客様がご手配されたのですが、やはり古い部品は大体色んな所に不具合が生じていたりしますので、それの改修も合わせて行います。

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で、今回取り付けるPUはEMGより一回り大きく、楽器側そのままでは取り付けが不可な為、PUキャビティーの拡張加工が必要です。ジャクソンは専用カバーからエスカッションまで自前で金型を起こしていた訳で、景気が良かったころとは言え、まあほんとに物凄いなと思っちゃいますね。

今回の電装系レイアウトは以下の通り。
1:マスターボリューム
2:マスタートーン(アクティブ回路後段)
3:キルスイッチ
4:ブーストオンオフスイッチ

この辺りからほとんど現物合わせになるのですが、ボディーに直接マスキングテープを張って罫書/位置決めを行います。
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そんな所で、PUキャビティーの拡張作業を行い、各部コントロールの増設穴を開けたら終了です。今回はジャクソンPU専用の拡張治具を製作しました。

その他、キルスイッチをオリジナルの回路に追加と言う依頼も有った為、その加工も済ませます。

キルスイッチ(KILL SWITCH)ってなんですか?という説明も軽く。

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このスイッチはどういう物かと言うと、プッシュボタンを押している間だけ信号を切断してしまう効果が有り、所謂モーメンタリ/プッシュオフと呼ばれるスイッチです。これはあまり楽器屋さんの筋では手に入らない部品ですね。

このスイッチは色んな使い方が有るのですが、一世を風靡した使い方があって、

15年ぐらい前は、この機能のスイッチを付けて欲しいと言う依頼が沢山有った様に記憶しています。
(形状はどうであれ色んなスイッチで対応可能です。今回のはその一例)
この動画の0:01〜0:35秒と3:43〜3:58秒辺り、ギターのトムモレロが一弦側カッタウェイに有るPUセレクター/3WAYトグルスイッチを連射切り替えをしているのですが、このスイッチの場合はセレクターがセンターの時は信号がオフになるように配線されています。その為音を出しながら連続切り替えを行うと、トレモロっぽかったり、DJのスクラッチ効果や、アーム/ワウと絡め喋るギター的な使い方等、色々な使い方ができると言う事で当時一部で大変に流行した気がします。

他にもまだまだ色々使い道があるかもしれませんので、何かギミックっぽい手法をお探しの方は使ってみては?と言った感じの機能です。最近またちょっと流行りの兆しが有るのかな?と思う様なご依頼が続いておりますので、もし宜しければご相談下さい。

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キャビティーに導電性塗料を塗りシールディングを行った後、各部を修復したJE-1000をワイヤリングして行きます。トーンはあくまでアクティブ回路の後段に付くようにオリジナル通り設置。コンデンサ等は新しくオーディオ用途の良質な物に交換してあります。

そしてPUをキャビティーに収めてビス止めし、弦を張って調整したら完成です。

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こんな感じで往年のジャクソンギターの回路を搭載したランディーVの完成です。

このプリアンプのJE-1000は結構根強い人気が有る様で、海外のその手の掲示板巡りをすると、結構熱い情報が出回っていたりします。日本ではオークションなんかでジャンク部品として見かける事が多いですが状態が良い物が少ない感じです。

あ、後キャビティー背面から設定する様になっているプリセットディップスイッチとゲインですが、これは多少手ごわいなあと言う感じがしまして、使うエフェクターやアンプによって随分違ってくるので、その都度裏蓋を開けるのはめんどくさい。そんな感じです。仕掛けとしてはただ単に高域のカットスイッチなんですけどね。ESPが販売しているアレキシライホシグネイチャープリアンプなんかは恐らくこれを下敷きにした物だろうと推測しています。

http://www.espguitars.co.jp/parts/mm-04.html

肝心の音はもうご機嫌なディストーションサウンドが出まして、アンプ類をきっちり調整すれば恐らく良い感じのメタルサウンドが作れるはずです

例によって参考音源はどこかの外人さんですが、確かにこんな感じの音でした。


T様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命とご愛顧の程お待ち申し上げております。
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2013年05月05日

80年代シャーベルの再配線作業

前回に続、同じくJE-1200が搭載されたシャーベルソロイストモデルの電装系改修作業を担当させて頂きました。
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これはお客様が所謂ジャンク品と言う事で素材を入手され、リフレット等をお客様ご自身が行われた個体でした。

そういった作業は出来るのですが、電気系となるともう手がつけられないとの事で、私共で電装系再配線/改修をさせて頂く運びとなった次第です。

元々付いていた回路がこんな感じで、年代を感じさせる佇まいですね。。
IMG_1942.JPG 殆ど駄目になっていると言った状態です。

で、懸案のJE-1200の回路部はこんな感じです。
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この回路、私のBLOGで過去にも取り上げた為、お陰さまで今まで沢山触らせていただく機会が有りました。
生産時期によってでちょっとづつマイナーチェンジしている部分が有ったりして、なかなかメーカーの歴史を感じさせる部分が又個人的には良かったりします。
どこがどう変わってるかって言うと、変更の時期は解りませんが大きな所ではガラスエポキシ基板から、紙フェノール基板に変わったりしてますね。多分アメリカ製と日本製なんて違いもあったりしたんじゃないかと思います。
チェックしてみると、やはりと言うかなんと言うか、製造から何年も経っているので当然の様に調子を崩していました。今回ですとブーストが正しく効かない事と、絶望的に音量が低い事でしょうか。
今回も駄目になっている電解コンデンサ等、基板上の部品を交換しますと、ちゃんと生き返りました。

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これは余談
これはあくまで思った事止まりですが、JE-1200/1000/1500等は時代に埋もれさせるにはちょいと惜しい回路でも有ります。現在お持ちの方で調子を崩している物をお持ちの方のみ対象にサードパーティーとして基板やパーツセットを提供しても良いかなと思ったりしています。と言うのも本家ジャクソン(もうフェンダーですけどね。実生産工場は)ではもう既に生産は行われておりませんし、補修用部品として持っておきたい方もいらっしゃるかと。

但し回路配置利用権等の権利的な事に抵触する事が有ってはマズいですし、あくまでオリジナルの現物をお持ちの方に対してのみお譲りするとか。私の気が向いて且つ時間が有って、基板を起こして〜ってなると相当気が長い話ですが。(実際この回路は件の法規に抵触するのかどうかもこれから調べるぐらいの優先度が低い話)

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次はワイヤリングですね。

前回のソロイストと違う所は、レバースイッチが4回路5接点のいわゆるスーパースイッチが搭載されている点でしょうか。
当然今回もそのまま当時の仕様に倣って新品の物を使用します。
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このスイッチを使う事によって様々なPUコイルレイアウトが可能です。

今回のレイアウトは以下の通り(ストラトに倣う書き方では)
1:フロント位置 フロントPUの直列ハムバッカー
2:フロントセンターハーフトーン位置 フロントPUのネック側が生きるコイルタップ
3:センター位置 フロントPUネック側/リアPUネック側のハーフトーン
4:センターリアハーフトーン位置 リアPUネック側が生きるコイルタップ
5:リア位置 リアPUの直列ハムバッカー

今回はスーパースイッチでなければできない配線ではないのですが、今後の発展性も含めて使用と言った所でしょうか。

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PUも取り付け、きっちり配線しなおします。様々なスペース的な諸事情から、結構込み入った配線になってしまいました。後ノイズ対策で導電性塗料も散布して、裏パネルにも当初貼られていなかった高周波ノイズ対策用アルミシートを張りつけて、蓋をします。

そんな所で電装系は終了。

次は、ブリッジを取り付けて最終調整をしたら完了です。
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ケーラーの80S'物ですね。年代の割に綺麗で、ブリッジサドルのローラーも綺麗に回転しました。
最近になってケーラーブランドは復活したらしいですが、荒井貿易様扱いで輸入されておりますので、もし何かトラブルが有ってもユニットごと交換が今の所で有れば可能です。

http://www.ariaguitars.com/jp/02prod/04kahler/index.html

ルックスは随分違いますが、アーミングタッチ等のフィーリングは殆ど変りません。
但し、こう言った商材はいつ取り扱いが終わるか解りませんが。。。ケーラーブランド自体がどうなるかと言った所でしょうか。
私、個人的にはこのアーミングタッチが結構好きで、このブリッジを使いたいが為に自分用のギターを作ったりしてました。もう手元には無いのがさびしい所。

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そんな感じで最終調整まで終わったら完成です。やっぱりこのプリアンプとこのPUの組み合わせはツボに入るいい音してます。

資料的に挙げると、こんな音。ちょっとわかりにくいかも。。ですが、どっかの外人さんの動画。


K様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命とご愛顧の程お待ち申し上げております。
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2013年05月01日

ジャクソンソロイストJE-1200電気系改修

又前回のブログ記事から時間が空いてしまってますが、今回は掲題通りジャクソンソロイストの電気系改修作業を担当させて頂きましたので、その内容を記事にしたいと思います。

今回作業するのは、ジャクソン社製JE-1200と言うミッドブースト機能付きプリアンプでして、とある資料から内容を紐解いてみますと、650HZを最大60dbブースト可能というプリアンプになります。この製品はファンの方が多いようでして、エレキギター用内蔵プリアンプとしては相当数の販売されたのではないかと想像されます。しかしながら生産から20年以上経っており、基板上の消耗部品が駄目になって調子を崩しているケースが目立ちまして、今回お預かりした楽器の回路もそういった諸般の都合から不調をきたしている状態の物でした。

楽器の全景から
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どうもリフィニッシュされている様ですが、非常にきれいなマジョーラ系パールホワイトで塗られていました。ジャクソン系のギターはこう言うペイントが映えるので、リフィニッシュされる方が多い様に思います。

さて懸案の回路チェックですが、、、
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リフィニッシュの際に再配線されているようですので、それほど問題となる様な所は有りませんでした。
これ、私はメーカに居たので解るのですが、楽器は生産時、「とにかく音が出れば良い」「プレ配線を以下に切らないで手早く配線するか」がポイントになっている為、無茶苦茶雑な配線がなされている可能性が高いです。特にアクティブ回路物は。

話は少し脱線しますが、エレキギターに於いてアクティブ回路が広まらない一つの理由として、「壊れやすい」「調子を崩しやすい」と言う物が有ります。それはプリアンプその物が原因よりも、それを取りまわす周辺配線の粗雑さによるトラブルが挙げられます。ですので、適切に配線処理された物はそんなに壊れる物ではありません。まあとは出音の好みどうこうですが。

次は早速、外した回路をチェックついでに、基板をある種の洗浄液に漬けて洗浄します。
そしたら出るわ出るわ。まっ茶色に変色したフラックスやそれに付着した埃等が物凄い事になっています。
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その後、基板上に乗っかっているICや電解コンデンサのチェックを行い、ヘタっている物は全て交換してしまいます。
今回の例でいきますと、電解コンデンサ総交換となりました。
また、洗い流したフラックスは再度散布しておきます。出来るだけ基板が酸化しないようにしたい所。

そして再度組み付けて完成。
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この回路はポット自体に基板が直取り付けできるような機構なのですが、今回の作業で随分基板側に痛みが見られましたので、基板直付けVOポットから切り離し、キャビティー内に基板を別取り付けする事にしました。こうしておけば、ポットだけの交換も容易に出来ますし、後に再配線の必要に駆られた際も作業が容易です。

こんな感じで作業は終了です。
やっぱり、JE-1200は色んな意味で名作ですね。これはアクティブ嫌いの人でも一回弾いてみると良いかも。です。
現存している物は大抵調子を崩しているようですが、そのまま取り外して捨てられたりするのは勿体ないなーと思いますので、音が出なくて困ってらっしゃる方や、気になる方は一度ご相談頂けると幸いです。

S様ご依頼ありがとうございました。
またのご用命お待ちしております。
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