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2007年10月08日

新しい地平

 昨日書いた接着剤の話に関してメールを下さった方が数名いらっしゃいましたので、少し追記を。

 それらの内容を要約すると、化学分析ってのはどういった内容なんですか?どういう所に行けば良いのですか?と言った所が話のメインでしょうか。

 これら、「何処で?何を?」に関しては一応現時点ではお答えできません。その点のご質問は平にご容赦下さい。
 決して秘密と言う訳ではないのですが、所謂小口の検査依頼という事、かなり無理を承知で分析機関にお願いした側面があり、その分析機関の名前等々、お教えする事は避けたいのです。

 又結果に関しても、今回かなり個人的なコストを掛けて調査した内容ですので、やはりそう簡単には書く事もお知らせする事も避けたいと思っております。

それらも含めて、メールを下さった方には誠に申し訳ないのですが、お察し下さいます様宜しくお願い致します。

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 さて、ここからは少し私信です。

 年明けから着手していた開発関連の仕事において、紆余曲折が有りましたが、先日やっと完成し日の目を見る事になりました。ただ、このBLOGでは本体に関しては一切扱いませんけれど・・

 販売関連の方で、物作りを軽く考えてる方が少なからずいらっしゃいまして(一例を挙げると商品を弾なんて呼びますわな。今売る弾がねーんだーとか。作り手の側だと、文脈と時と場合によってはちょっと頭にキます。勿論頭に来ない場合の方が圧倒的に多いのですが)、「何々を商品として売りたいので、開発して下さい。(因みに一番頭に来るのは高圧的に何々をコピーして下さいと言う依頼。堂々とコピーを依頼って・・・)」と、直で話を持ちかけてくる一部の販売系の人々とは、常々仕事に対する温度差があるな・・・とか、モヤモヤとした日々を送ったり、その辺りじっくり考える事が出来た期間でありました。

 最終的に非常に良い筋、良い方との出会いを果たした事により、それらのモヤモヤは解消された訳でありまして・・・いや多くは書くまい・・・

 この件に関し、色々ご協力下さったミュージシャンの方々(特にR氏)や、ライブ現場・係わり合った全ての人達に厚くお礼を申し上げます。新しい地平にたどり着けたのは皆様のおかげです!

 そしてもう二度と交わる事の無いであろう軸線上にありますが、事の発端となったH社にも惜しみ無い敬意を・・・

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 他に思い出した余談。

 最近資料を探すのに本棚を弄っていたら、10代の頃、友達のオヤジさん(平均的なオーディオマニア)の方から「面白いから読んでみ?古い本なんだけど」と頂いて、ある意味で感銘を受けたオーディオ関連の書籍数冊が10年ぶりぐらいに発掘されるに当たり、暗澹たる十代のアレな記憶が蘇ってきたり・・・・
 
 そんな重い気分になりながら、それらを久しぶりに読んでいたのですが、古い(昭和40〜50年代!)オーディオ関連の書物は実に味わい深いものが有りますね。。。
 日本ビクターが開発し、一瞬だけブームになった「4chステレオ」や、鳴り物入りで登場したにも拘らず一瞬で市場から姿を消した「L(エル)カセット」(詳しくは検索してみて下さい)など、現在では存在意義すら全否定されてしまってる製品群が物凄い勢いで賛美されてたり(笑)
 
 昔の家電やファッションが「昭和レトロモダン」なんて一部では持て囃されたりしていますが、そんなレトロモダンとは決して言われない・・そしていろんな意味で笑い事では済まなかったであろう「失敗作」に関する物の方になぜか心惹かれてしまうと言う・・・

なんか損な性格してるなーと自分で思った所で本日はここまで!
posted by IRP Products at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

もう少し、あと少し

 放置っプリが板に付いてしまった感が有る秋の夜長ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 
 寝て起きたら1週間〜2週間が過ぎている気がする・・・などと言う異様な時間感覚ですが、このままでは本当に良くない・・と思ってはいるのですが。。

 さて、話は少し前に遡り、秋の始まり頃になりますが、愛用しているデジカメの露出モードが故障しまして、画像が撮れない状況(異常な露出アンダー状態)になっております。早い段階で修理に出して復活させたいのですが、諸事情で某社の修理対応窓口が近所に無い為先送りになってしまっています。。。。

 そんな訳で、暫く色んな報告用のファイルは携帯電話のデジカメで撮ったあまり良くない写真がメインになってしまいますが、宜しくお願い致します。。。

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 次に諸般の事情により、現在作業スケジュールの方がかなり遅れておりまして(私のスケジューリングが甘かった事に端を発しております)、お客様皆様に大変ご迷惑をお掛けしております事をお詫び申し上げます。現在、順次作業の方進めておりますので、今しばらくお待ち下さいます様お願い申し上げる次第で御座います。

宜しくお願い致します。

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最近、木工用接着剤に関して、ちょいとばかり研究する機会に恵まれまして、高校時代からの友人Y下君(職業が某病院の検査技師。この男についてはまたいつか書く事が有るかもしれません)から紹介して頂いた、某成分(化学)分析研究所様とやり取りをしておりました。

 木工用接着剤って「昔ながらの膠」など以外、小規模な修理屋では、コストの面から修理内容に応じた専用接着剤などを開発する訳にも行きませんので、所謂市販品を使うしかありません。いわば「盲目的に接着剤の性能を信じるしか無い」のが実情なんですね。
 そう言う・・接着剤に関する話で、私が昔勤務していた楽器メーカーで少し接着技法を含めて研究させて頂いていた事があるのですが、結果的には、コストや一本に掛けられる時間のバランスを見て、「ある市販品」を使う事と、「ある使い方をする」と言う事で決着が付き、結果も良好だったので色んな楽器の修理にそれらのノウハウを使っておりました。

 所が、過去に私が修理した楽器で、修理部位(接着部分)が今まで経験した事が無い破損の仕方をした楽器が先日再度入庫してまいりまして、正直かなり凹みながら、各部を観察していました。
 
 これ・・・接着剤の層が変質してたとしたら。。肉眼で目視だけではもはやどうしようもない。と思い立ち、先述の某成分(化学)分析研究所様に新品の接着剤と、破損した部位の接着剤を持ち込み、検査を依頼したと言う訳です。

 先週、その結果が上がってきまして、検査結果を元にこちらで分析してみた所、とても驚くべき・興味深い現象が接着層で起きていると言う事が判明した訳であります。
 詳細に関しては現時点でここには書けませんが、楽器修理の現場では比較的良く使われる接着剤だった為、分析結果の衝撃はかなり大きいと言わざるをえません。
 
 通常接着作業と言うのは、接着面同士の密着加工精度が最も求められ、、そこに真っ当な接着剤を使ってクランプなど適切な接着作業を行えば、恒常的に接着剤の規定強度が出ると言う・・ある種盲目的な経験則が崩れ去る瞬間という・・非常に貴重な経験をしました・・・

 それらから得た経験を前向きに生かしていく為に、色々思案・実験中なのですが、もう少し、あと少しで色んな頭の中に散らばったノウハウが連鎖して繋がりそうなんです。

そんな、なにやらモヤモヤとした頭の中で何かが変わろうとしています・・

と言った様な所で本日はここまで



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