あっという間に大晦日ですね(笑)
ホント今年はいろんな事が有りました。
このBLOGのおかげでいろんな方と知り合う事が出来まして、非常に有り難い事だったなあと
ひとしきり思いながら、この一年を振り返ってみました。
・
・・
・・・
・・・・
あーホントに涙が出るような経験もしてしまいましたが、その反面強くもなれました。
ここのタイトルを決めて、スペースを確保した時には想像もしていなかった様な事が次々に
目まぐるしく展開して行き、実に濃い1年になったのではないかなあと思っています。
それもこれも、ここをごらん頂いてる皆様のお陰です!どうもありがとう御座いました!
新年も今年同様一層のお引き立てを賜りますよう何卒お願い申し上げます。
それでは皆様良いお年を!
2005年12月31日
Roland G-707のメンテナンスその3完結編
今回でRoland G-707のメンテナンスシリーズは完結編です!
さてさて作業内容に移りましょうか。
次はナット交換です。現状どうなってるかといいますと・・

(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
写真では判り難いですが、大量の塗料がヘッド側ナット側面に掛かってしまっている上、
弦溝も相当状態が悪く高さも一部低くなり過ぎてまして、交換する必要があります。
(チューニングする度に「キッキッ!ピキーン!」と言う音がします。)
まず現状のナットを外す為にナット側面などに乗っかってしまった塗料部分を
新品の切れ味が落ちていない剃刀などで綺麗に切り分けます。
そして、フレットを抜く時に使う喰い切りと言う工具を使ってナットの露出部を軽く掴み、
様子見をしながらナットを揺らしてみます。
(画像を撮り忘れてます・・・・)
と、その時にナットが割れてしまいました・・・・(これも画像を撮り忘れてますね)
続きを読む
さてさて作業内容に移りましょうか。
次はナット交換です。現状どうなってるかといいますと・・

(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
写真では判り難いですが、大量の塗料がヘッド側ナット側面に掛かってしまっている上、
弦溝も相当状態が悪く高さも一部低くなり過ぎてまして、交換する必要があります。
(チューニングする度に「キッキッ!ピキーン!」と言う音がします。)
まず現状のナットを外す為にナット側面などに乗っかってしまった塗料部分を
新品の切れ味が落ちていない剃刀などで綺麗に切り分けます。
そして、フレットを抜く時に使う喰い切りと言う工具を使ってナットの露出部を軽く掴み、
様子見をしながらナットを揺らしてみます。
(画像を撮り忘れてます・・・・)
と、その時にナットが割れてしまいました・・・・(これも画像を撮り忘れてますね)
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2005年12月30日
チューブスクリーマーのオペアンプ交換
物凄い小ネタなんですが、アイバニーズのチューブスクリーマーのオペアンプ交換の依頼が
有りまして、その作業をやったのですが、記事にしてなかった分が有りましたので書いてみます。
なぜ書いてなかったかと言いますと、写真の撮り忘れと撮った物も酷いモノばかりでして・・
さて小ネタなんで軽く行きましょうか。
チューブスクリーマーと言えばブースター/オーバードライブとしてかなり根強い人気が有り、
史上最もコピーされた回路の一つでは無いかと言う位コピー品が出回っています。
それだけ音の完成度が高い回路と言う事と言えるでしょうね〜
歪み系としてよりもブースター系として人気が高いようですが。
今回はそんなチューブスクリーマーの純正モデル(再発モノ)のオペアンプ交換です。
元々は心臓部にTA75558Pという品番のデュアル系オペアンプが搭載されているのですが、
コレはちょっと音が軽いというか、薄っぺらい感じの音がするのが特徴でして、
そこを何とかして欲しい!と言う依頼です。
このTA755558Pと言うのは東芝製のオペアンプなんですが、まあ悪い物だとは全く思いません。
このハイ上がりな音が好みの人も居るんじゃないかな?と言う気はします。
今回は幾つか交換に当ってオペアンプを用意して、耳で選ぶ事にしました。
@JRC4558D
AJRC4558DD
BLM833N
CLF353N
これらと後幾つか・・的な感じで用意してみました。
各オペアンプの音に関して個別に書くことは今回は避けておきますが、
単純にデュアルのオペアンプなら一部を除き容易に積み替えが出来ますので
興味が有る方はやってみると宜しいかと思います。
さて、実際の作業は大して難しいものではないのですが、
多少半田付けの心得が無いと難しい作業になると思います。
続きを読む
有りまして、その作業をやったのですが、記事にしてなかった分が有りましたので書いてみます。
なぜ書いてなかったかと言いますと、写真の撮り忘れと撮った物も酷いモノばかりでして・・
さて小ネタなんで軽く行きましょうか。
チューブスクリーマーと言えばブースター/オーバードライブとしてかなり根強い人気が有り、
史上最もコピーされた回路の一つでは無いかと言う位コピー品が出回っています。
それだけ音の完成度が高い回路と言う事と言えるでしょうね〜
歪み系としてよりもブースター系として人気が高いようですが。
今回はそんなチューブスクリーマーの純正モデル(再発モノ)のオペアンプ交換です。
元々は心臓部にTA75558Pという品番のデュアル系オペアンプが搭載されているのですが、
コレはちょっと音が軽いというか、薄っぺらい感じの音がするのが特徴でして、
そこを何とかして欲しい!と言う依頼です。
このTA755558Pと言うのは東芝製のオペアンプなんですが、まあ悪い物だとは全く思いません。
このハイ上がりな音が好みの人も居るんじゃないかな?と言う気はします。
今回は幾つか交換に当ってオペアンプを用意して、耳で選ぶ事にしました。
@JRC4558D
AJRC4558DD
BLM833N
CLF353N
これらと後幾つか・・的な感じで用意してみました。
各オペアンプの音に関して個別に書くことは今回は避けておきますが、
単純にデュアルのオペアンプなら一部を除き容易に積み替えが出来ますので
興味が有る方はやってみると宜しいかと思います。
さて、実際の作業は大して難しいものではないのですが、
多少半田付けの心得が無いと難しい作業になると思います。
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2005年12月29日
Roland GR-707のメンテナンスその2
Roland GR-707のメンテナンスの続きですね。
さて次はネックポケットを覗いて見ましょうか。

(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
うーん、結構塗料が乗っかってますね。
ここはきっちり塗料を削り取って、平面をきっちり削り出し、綺麗にした方が良いですね。
と言う訳でいつものように削り出し作業を行ないます。

軽く削ってみた感じですが・・特に酷い訳でも無かったので結構素直に平面が出てくれます。
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さて次はネックポケットを覗いて見ましょうか。

(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
うーん、結構塗料が乗っかってますね。
ここはきっちり塗料を削り取って、平面をきっちり削り出し、綺麗にした方が良いですね。
と言う訳でいつものように削り出し作業を行ないます。

軽く削ってみた感じですが・・特に酷い訳でも無かったので結構素直に平面が出てくれます。
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2005年12月28日
Roland G-707のメンテナンス
今月の記事のサボりっぷりは物凄いですね(苦笑)
申し訳ありません。
さて今回は埼玉県S様からの御依頼でRoland G-707のフレット擦り合わせ+メンテナンスを
行ないましたので、その記事を書いて行きたいと思っています。
さて、このRoland/G-707と言うギターを御存知の方はいらっしゃいますでしょうか?
多分形を見たらあああ〜あれかあって言う方も多いかと思います。
(少し前に幾つかの某有名バンドの方々が使っていた事も有りますね〜)
で、どんな楽器かといいますと・・・

(サムネイルをクリックしてみて下さい。画像が拡大します)
こんな形態をしてまして、物凄く個性的なシェイプなモデルですね〜。
ネックの余分な振動を止めると言う目的でスタビライザーが取り付けられています。
基本的なボディーネックは木製ですが、ネック〜ボディー間のスタビライザーは
カーボングラファイト製となっているようです。
(シンセ回路以外の木部はフジゲンで製作されたそうですよ)
因みに、外部専用シンセモジュールと合わせると世界最初期のギターシンセとして
開発された楽器としても有名ですね〜。(普通のギターとしても使えます)
他にこの楽器をお持ちの方に聞いた所、トラッキングが異常に遅いらしく、
シンセとして使うには厳しいそうですね。逆にそれが面白い効果を生むのかも知れませんが。
そん訳で分解する前に普通のエレキとして色々弾いてみたんですが、
形とは裏腹に普通のエレキギターとしてはかなり真っ当な音が出ます。
フロントなんかは普通にいい音で、カッティングからリードまで幅広く行けそうです。
所がコレはこのシェイプの所為で座っては弾けません・・・・変形ギターの宿命ですね・・
さて、今回はその心臓部である電装系は既に破損していて使えないそうでして、
パッシブの「エレキギター」としての機能回復と調整を中心に行いますので、
メインはフレット擦り合わせ+ナット交換+分解清掃+調整作業になっていきます。
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申し訳ありません。
さて今回は埼玉県S様からの御依頼でRoland G-707のフレット擦り合わせ+メンテナンスを
行ないましたので、その記事を書いて行きたいと思っています。
さて、このRoland/G-707と言うギターを御存知の方はいらっしゃいますでしょうか?
多分形を見たらあああ〜あれかあって言う方も多いかと思います。
(少し前に幾つかの某有名バンドの方々が使っていた事も有りますね〜)
で、どんな楽器かといいますと・・・

(サムネイルをクリックしてみて下さい。画像が拡大します)
こんな形態をしてまして、物凄く個性的なシェイプなモデルですね〜。
ネックの余分な振動を止めると言う目的でスタビライザーが取り付けられています。
基本的なボディーネックは木製ですが、ネック〜ボディー間のスタビライザーは
カーボングラファイト製となっているようです。
(シンセ回路以外の木部はフジゲンで製作されたそうですよ)
因みに、外部専用シンセモジュールと合わせると世界最初期のギターシンセとして
開発された楽器としても有名ですね〜。(普通のギターとしても使えます)
他にこの楽器をお持ちの方に聞いた所、トラッキングが異常に遅いらしく、
シンセとして使うには厳しいそうですね。逆にそれが面白い効果を生むのかも知れませんが。
そん訳で分解する前に普通のエレキとして色々弾いてみたんですが、
形とは裏腹に普通のエレキギターとしてはかなり真っ当な音が出ます。
フロントなんかは普通にいい音で、カッティングからリードまで幅広く行けそうです。
所がコレはこのシェイプの所為で座っては弾けません・・・・変形ギターの宿命ですね・・
さて、今回はその心臓部である電装系は既に破損していて使えないそうでして、
パッシブの「エレキギター」としての機能回復と調整を中心に行いますので、
メインはフレット擦り合わせ+ナット交換+分解清掃+調整作業になっていきます。
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2005年12月17日
Collingsさんサドル製作+完了編
Collingsさんシリーズの続きですね。
前回はナット製作まで終わらせてますので、次はサドル製作ですね〜
とは言え、ここは色んな要素やノウハウが絡んで来る部分なので、
文章にするのは結構難しかったりします。
この楽器の納品後、オーナー様と色々話して行く内に、色々調べる事になりました。
そんな中、色んな古典楽器系の書籍を読む機会が有りまして、
(ちょいノウハウというか情報が必要になったんです)
色々楽器特有のサムシング的な事に足を踏み入れていくキッカケになりました。
そんな意味でこの依頼は私の中ではエポックメイキングな位置に有ったりします。
それ故、公開できない事も多々有りますので今回は、軽く流してしまう様な内容になります事を
御了承下さい。(寸法等々以外の肝心な事は私も模索してる最中です)
さて、サドル製作って言いますとどうすれば良いのか?と良く聞かれる事が有るんですが、
「元のサドルの寸法を良く計って、よく考えて作って下さい」
としか言えなかったりします。
因みに私の場合はナット製作の手法を流用して作っています。
実務的にはどうするのか手順は次の通りになります。
@新しいサドル材の厚みをブリッジスロットの幅に合わせる
(エレアコの場合は薄皮一枚分位緩目に作る)
Aブリッジスロットの長さを合わせる。
Bサドル材の底面に当たる部分を直角+平面に仕上げる
(ピエゾの各弦の音量バランスによっては平面具合を少し変える)
C弦の接点部を仕上げて弦高を合わせる
と言った様な手順になるでしょうかね。
どの作業も重要ですが、今回最も難しいのはB番でしょうか。
因みに納品後、湿気で各部状態が変化してしまったようでバランスが狂ってしまい、
オーナー様にお叱りを受けました。
さて、今回は冒頭で書いた通り、あまり公開出来ないんですよね。
(元々公開する気があまり無かったので写真もほとんど撮ってなかったりします)
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前回はナット製作まで終わらせてますので、次はサドル製作ですね〜
とは言え、ここは色んな要素やノウハウが絡んで来る部分なので、
文章にするのは結構難しかったりします。
この楽器の納品後、オーナー様と色々話して行く内に、色々調べる事になりました。
そんな中、色んな古典楽器系の書籍を読む機会が有りまして、
(ちょいノウハウというか情報が必要になったんです)
色々楽器特有のサムシング的な事に足を踏み入れていくキッカケになりました。
そんな意味でこの依頼は私の中ではエポックメイキングな位置に有ったりします。
それ故、公開できない事も多々有りますので今回は、軽く流してしまう様な内容になります事を
御了承下さい。(寸法等々以外の肝心な事は私も模索してる最中です)
さて、サドル製作って言いますとどうすれば良いのか?と良く聞かれる事が有るんですが、
「元のサドルの寸法を良く計って、よく考えて作って下さい」
としか言えなかったりします。
因みに私の場合はナット製作の手法を流用して作っています。
実務的にはどうするのか手順は次の通りになります。
@新しいサドル材の厚みをブリッジスロットの幅に合わせる
(エレアコの場合は薄皮一枚分位緩目に作る)
Aブリッジスロットの長さを合わせる。
Bサドル材の底面に当たる部分を直角+平面に仕上げる
(ピエゾの各弦の音量バランスによっては平面具合を少し変える)
C弦の接点部を仕上げて弦高を合わせる
と言った様な手順になるでしょうかね。
どの作業も重要ですが、今回最も難しいのはB番でしょうか。
因みに納品後、湿気で各部状態が変化してしまったようでバランスが狂ってしまい、
オーナー様にお叱りを受けました。
さて、今回は冒頭で書いた通り、あまり公開出来ないんですよね。
(元々公開する気があまり無かったので写真もほとんど撮ってなかったりします)
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