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2005年10月27日

シャーベル君の悲劇と中古楽器屋

もうずいぶん前(3ヶ月以上前)になりますが
あるお客さんからの連絡で

「ボロボロのシャーベルを修理して欲しい」

と言う依頼が有りまして、お請けした事が有ります。
BLOGでの公開の許可等も早い段階で頂いていたのですが、
中々(修理以外の内容が)デリケートな問題を含む内容だった為、
今までどういった形で記事にしようかと迷っていたりしたんですが、
通常の記事として公開する事にしました。

さて、そのシャーベルなんですが、
I様シャーベル到着時
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
SanDimasVと言うモデルでして・・・ジャクソンカスタムショップ製ですね。
(シャーベル/ジャクソンの歴史を紐解くと結構面白い事も発見できたりしますね)
パッと見、強烈な木目のメイプルトップマホバックの高級感が非常に漂っているギターで
95〜96年頃の楽器フェアで展示されていた事も有ると言う
ショーモデル的な側面も持ち合わせていますね。
仕様的にも出来的にも非常に良い物である事は間違い無いです。

因みに限定生産物で日本でもこの仕様のシャーベルは殆ど無いそうで
10本有るか無いか?なんだそうです。
ジャクソンカスタムショップアーカイブ
上記リンクの上の段の左から3番目にカラー違いのものが載っています。

オーナー様はここ数年ずっとこれを探してらっしゃったらしく
あるお店に中古(結構な価格)で出た時に思わず勢いで購入したそうです。
その後オーナー様は仕事が忙しく触れない日々が続いていたそうなんですが、
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2005年10月22日

テレキャスターのメンテナンス

最近色々やってるうちの一環でメンテナンス+調整を行なっていたのですが、
今回はある方のアメリカンスタンダードテレキャスターのおまかせ修正です。

これがなんとも言えない大変な状態になっておりまして・・・・
まあ平たく言えば各部の腐食だった訳ですが・・・

さて、作業前の全景はまた取り損ねてしまいました・・
とはいえ各部の作業前の画像で何とか構成してみましょうか。

F様ブリッジ修正前
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
いやー盛大に錆びてますね〜固着してるし・・こりゃあ芋ネジ再生は無理ですね。
そんな訳で今回は潔くステンレス製の物に交換します。
(因みに5年ほど前から一切弦高調整が不可能になっていたそうですが・・・)

F様ブリッジ修正中1
チャキチャキ分解して行きますが・・中々固着してる物は動いてはくれません・・
そんな時はCRCなんかを散布して1日程放置します。
動くとは限りませんが、これで動けばラッキーぐらいの気持ちですかね〜
いやーしかし、台座も汚れてますねえ・・・
適当にクロスや弱いコンパウンドで磨いて綺麗に掃除します。
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2005年10月16日

ミッドブースターVer3製作〜搭載完結編

さてさて前回のミッドブースターVer3製作〜搭載の続きですね。
なんだかんだで結構人気がある回路なのですが、
そろそろ本気でプリント基板の製作をしないといけませんねえ。
蛇の目基盤は見た目が手作り感丸出しであまりカッコの良い物ではないですし。

さて前回の続きを行きましょうか。
そういえばトリマーってなんですか?っていう質問を頂いたのですが、ここでお答えします。
トリマーってのは「半固定抵抗」と呼ばれる小型ポットの事でして、
半固定抵抗
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
こんな見た目のものですね〜。一般の方は普段見かける物では無いのですが・・・
(呼び方もいくつか有りましてハンコなんて呼んでる方もいらっしゃいます)
普段は動かす必要が無いけれど必要に応じて、定数を調整する為に使う抵抗の事で、
小さい精密ドライバーなどで微調整を行ないます。
私の場合は定数に自信がもてない場合や、実験機には多用したりしてますが、
今回はこれを使いミッドブースと量を調節してしまおうという事ですね〜

さて本筋の話しに入っていきましょうか。
k.M様回路施工後
回路単体の写真(ほかにもいくつか)を無くしました・・すいません・・
とはいえ、組み込むだけなんで写真はこれだけなんですが、
キャビティーの側面に回路をビス止めしてあります。
SUGIZO氏の楽器の回路はもっと大型でトランジスタ3石程で構成された物の様で、
キャビティーの上部の窪みにすっぽり収まるほどの大きさの物が使われているようです。
また専用キャビティーが掘られた物も有りました。
(ESP社のサイト他で確認した分だけですのでほかには別の物が有るのかも知れません)
スイッチポットと裏蓋に基盤と共に取り付けたトリマーの感じがわかるでしょうか?

ゴトー製電池ボックスの
電池ボックス
キャビティーも既に掘って、配線用の穴も開いてたりします。
この辺りの工法はナチュラルブースター製作搭載の記事に記述しておりますので
下記の記事をご参照頂ければ幸いです。
http://repairtech.seesaa.net/article/3967336.html
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2005年10月13日

ミッドブースターVer3製作〜搭載

先日、楽器内蔵型ミッドブースター取り付け依頼を神奈川県のK様から頂きまして、
メールでの非常に濃い打ち合わせの後、色んな仕様を盛り込んで、
一からの製作を行なう事になりました。
もう楽器自体は既に作業自体はつつがなく進行して、納品が済んだ物だったりします。
今回はありがたい事に、BLOGでの公開許可が出ましたので、記事を書くことにしました。

さてさて、今回はミッドブースターの取り付け作例としての記事になるのですが、
今回お預かりしたギターですが、、
K.M様施工前
(サムネイルをクリックして下さい。画像が拡大します)
ESP社製LUNASEA-SUGIZOMODELになります。
これ、ある世代の方にとってはとても憧れや思い入れの強いモデルとしても有名ですね。
エドワーズやその他の廉価版なども多数有りますが、
やはりこの最上位機種には並々ならぬ視線を送る方も多いようです。

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軽く仕様を記述してみますと

*PU
F−レースセンサーシルバー
C−レースセンサーシルバー
R−レースセンサーブルー(SUGIZOカスタムモデル)

*コントロール
1V(500KΩBカーブ)
5WAYレバースイッチ
Vパス用ダイレクトスイッチ

*ネック
メイプルスルーネック・エボニー指板・24F

*ボディー(ウイング)
アルダー

*ブリッジ
フロイドローズオリジナル・ブラックニッケルフィニッシュ

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さて作業場に届いてから、チェックの為に私も軽く弾いて見たのですが、
中々個性的な音がするモデルだと感じました。

音の第一印象は
「フロイドローズ・スルーネック・3Sってこんな音がするんだー」
でした(笑)
24フレット指板と言う事で、各々のPUの距離が近くなっているので、
ストラト的なハーフトーンではない感じですが、これはこれでかなりいい物だと思います。
どちらにせよ独特の個性的な音のモデルである事には違いがありません。
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posted by IRP Products at 16:20| Comment(2) | TrackBack(0) | プリアンプ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする